おやすみプンプン (4) (ヤングサンデーコミックス)

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  • 小学館 (2009年1月30日発売)
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Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ) / ISBN・EAN: 9784091514134

作品紹介・あらすじ

▼第35~46話●主な登場人物/小野寺プンプン(普通の中学生。バドミントン部に所属。旧姓・プン山プンプン)、田中愛子(小学生時代に好きだった女の子。2年間会話は一切なし)、小野寺雄一(プンプンの叔父。プンプンたちと同居中)●あらすじ/プンプンの叔父・雄一は5年前、陶芸教室の教え子・八木の高校生になる娘と親しくなっていた。デートの最中、彼女は妊娠・堕胎を経験し、そのことで今は母親に軟禁されていると打ち明け、雄一に助けを求めてきた。考えのまとまらないまま、雄一の部屋で2人きりになったとき、彼女は突然雄一の体を求めてきた。少女の若い体にそそられつつも、冷静さを保とうとしていた雄一だが…(第35話)。●本巻の特徴/ついに明かされる雄一の過去。いったい彼に何が? 一方、プンプンの所属するバドミントン部では、矢口先輩が大会決勝に。愛子をかけた運命の一戦を、プンプンは見守ることしかできないが…? 「ビッグコミックスピリッツ」に移籍後も、その独特な世界観が大好評の最新第4集!!●その他の登場人物/小野寺プンプンママ(プンプンの母親。離婚後も性格は相変わらず。若干アル中)、大隈翠(喫茶店で働くフリーター女子。元・看護師)、矢口(バトミントン部の先輩。愛子と付き合っている)、小松(プンプンの同級生。バドミントン部では勝ち負けに執着)、神様(プンプンの悩みを聞いてくれる存在。“神様神様チンクルホイ”と唱えるとやってくる)

みんなの感想まとめ

人間関係の複雑さと成長をテーマにした物語が描かれています。登場人物たちは過去のトラウマや葛藤を抱えながら、愛や友情、自己のアイデンティティを模索しています。特に、雄一の過去やプンプンの成長が物語の中心...

感想・レビュー・書評

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  • 4巻を読んだこの日、東京では雨が雪に変わりました。土砂降りのシーンで始まる4巻の冒頭に、何か運命めいたものを感じたnaonaonao16gは、BGMに雨の音を選びました。AppleMusicは便利です。雨の音だけを集めたプレイリストがあるのです。

    naonaonao16gはもともと、計画を立てて、この作品を読もうとしていました。
    全13巻。
    約2週間で読み終わるなと、そう踏んでいました。
    なのでnaonaonao16gは、できるだけ早く全巻揃えようと書店やブックオフを駆けずり回り、かなり早い段階で全巻揃えたのです。

    しかしです。
    3巻読了後から、次の巻に手を伸ばすのが怖くなってしまったのです。
    続きを読むことが、知ることが、とてもとても怖くなってしまったのです。
    はじめは、3巻を読んでいる時にいつもより多めにお酒を飲んでいたからあまり内容が頭に入ってこないのかな、だから読了後にこんなに疲れるのかな、とか思っていたのです。
    しかし、やはり、そうではありませんでした。
    この作品は、確実にnaonaonao16gのメンタルに、ぐりぐり、ごりごりと、音を立てて侵略してきたのです。

    「生きる」ということに、常に疑問を持って生きている人であるれば、一度は神様に聞いたことがあるでしょう。

    「神様、なぜわたしは生きているのでしょう」

    きっと、神様は答えてくれません。それは、自分で出すべき答えだからです。
    naonaonao16gも、それを神様に問い続けた一人です。そしてある日、それでも答えをくれない神様に対して、諦めの感情を持ちました。
    そして、こう結論づけたのです。

    「人生とは、長い長い暇つぶしである」

    そして、そんな答えを出した自分にうんざりしました。
    なぜなら、仕事では、これからの未来を担う子どもたちに、生きることの素晴らしさを訴えかけているからです。
    でもそれも、決して嘘では無いのです。しかし、生きることに対して諦めている自分と、希望を持って生きようとしている自分と、そのギャップと矛盾に、時折耐えがたいほどの苦痛を感じることがあるのです。
    一体自分が本音では何を考えているのか。
    それは、その本音の、おそらくは触れてほしくないところを刺激してくる奴に出会った時に、爆発しそうになるのです。

    naonaonao16gは、結婚だって出産だって家族だって、持つ気はないとふるまいながらも、実はその機会に恵まれなかっただけなのです。だから、その触れてほしくないところを刺激してくるような言葉や表情、その言葉の裏に意図があった時に、絶望するのです。

    自分は普通のことができなかった…でも、そんな可哀想な自分を素直に受け止めてあげることができないのです。だから、「普通ってなんだろう」とか話を逸らしたり、「結婚が全てとは限らない」と正当化したり、そんなふうにして生きているのです。それが自分の価値観に合った幸せであると思い込もうとしているのです。でも、本当は、普通が欲しいのです。本当は、誰かと特別な関係を築きたいのです。でも、実際それに近いことが起こると、怖くなってしまうのです。そして、自分から嫌われるようなことや、思っていることと違うことを、相手に言ってしまうのです。そしてまた、枕を濡らすのです。もう、こんな事は繰り返したくない、そんな風に思うのに、ちっともうまくいかないのです。だから周りに言われるのです。「一体どうなりたいの」と。naonaonao16gにも、それは分からないのです。いざ、手に入れたいものを手に入れると、途端に怖くなってしまうのですから。

    4巻は、背徳感と罪悪感、孤独、欲望と落堕、人間という存在、幸せと絶望。それらがゴトゴトと音を立てて降り注いできます。まるで大きくて大きくて痛い、土砂降りのように。

    naonaonao16gには、痛いほど理解できるのです。幸せ過ぎると不安になる気持ち、どこまでも堕ちてゆきたい気持ち、あなた以外、他に何もいらないって気持ち。

    次回、5巻では「幸せ」について、自分なりに考えてゆきたいと思っています。お楽しみに!

    • sinsekaiさん
      最早、呪物の類だと思います。

      俺は弟に子供も結婚も任せて、自由気ままに生きてるし、男と女では世間からの見られ方やプレッシャーなどは全然違う...
      最早、呪物の類だと思います。

      俺は弟に子供も結婚も任せて、自由気ままに生きてるし、男と女では世間からの見られ方やプレッシャーなどは全然違うので、勝手なことは言えませんが…
      普通や常識や正義なんてものは見方1つで
      全くの正反対になってしまうような曖昧なものだと思うので、そんなものに振り回されずマイペースでいいと思います。
      ぷんぷんもマイペースでゆっくりいきましょう!
      2021/01/30
    • naonaonao16gさん
      sinsekaiさん

      いつもコメントありがとうございます。

      男とか女とか、すごくそういうのに振り回されたくないのに、結局振り回さ...
      sinsekaiさん

      いつもコメントありがとうございます。

      男とか女とか、すごくそういうのに振り回されたくないのに、結局振り回されて、とても生きづらい日々です。
      自由は賜物です。でもそれでいいのと問われた時に、自信を持ってイエスと言えない。
      まともかまともじゃないかなんて関係ないのに、どこかにまともでいないといけないって自分がいて、もっと自由に生きることを踏み留めてる。
      いい子でいないといけない、普通じゃないといけない、って、それが消えてくれないとずっとこの苦しみの中にいる気がします。
      プンプンを最後まで読んだ時に、少しでもこの苦しみが消えたらいいなあ。

      すみません、いただいたコメントとずれた返信を。
      お許しください。
      2021/01/30
    • sinsekaiさん
      いえいえ、ここは大事な表現の場です!
      少しでも吐き出しちゃってるください
      いえいえ、ここは大事な表現の場です!
      少しでも吐き出しちゃってるください
      2021/01/30
  • 過去を引きずる雄一と踏み出せないプンプン。
    どうするのがいいのか?選んだ結果は正しいのか?
    みんな悩んでいる。

  • 雄一さん何してんですか。
    ファッション鬱なのか本気の防衛策なのかよくわからなくなったんですが、最終的にあんなことしたってことは本気じゃないのか?

    そして愛子ちゃんの一途よりまっすぐすぎるところは怖くもあり可愛くもあり。

  • 要するに、三角関係。
    あ、これって夏目漱石の「こころ」じゃんと思った人は挙手。

    人間の罪と性。

    女性遍歴を繰り返してきながら、罪から逃れる理由を探すためだけに生きてきた雄一おじさん。

    愛子ちゃんを手に入れるために、先輩の不幸を嬉しく思い、それに後ろめたさを感じるプンプン。

  • いきなり余談ですがこの巻で小躍りするプンプンが出てくるのだけど、そこの「もうプンプンの心は余裕しゃくしゃく大魔王でした」っていう表現がすごく好きです。
    この漫画を読んでるとたまにこういうユニークな言い回しにあははってなる。

    過去をふりかえって自分が今まで罪の意識に生かされていたと思うおじさん、しばらく先の愛子ちゃんの「殺すから」の呪いに生かされるプンプンと似ているように思える。

    あと愛子ちゃんはやっぱりどっかネジの外れたイカレポンチで普通の子ではない。私のためになにもかも捨ててよ。逃げ道ゼロで私といっしょにいてよってさ。

  • 思考が悶々とする年頃

  • 雄一の過去おもしろかった

  • 暗かった
    プンプンも、おじさんも、愛子ちゃんも。

    非現実的だけど
    全て現実味をおびてて生々しい
    ちょっと息苦しい

    自分を理解してくれる人を探し続けられる愛子ちゃんは強いなぁ
    なんて思った

  • 「優しい家族がいるのにさらに愛情を求めるなんて欲張りだと思う。どんなに好きで彼氏彼女になったとしても、きっと永遠に他人以上の存在にはなれないんだ。
    余計なものは全部捨ててただ、あたしだけを見ててほしい。」

    「あの人はきっとあたしなんかいなくてもひとりで幸せになれる人なんだ。結局またあたしはひとりぼっち。たった一人でいいから、頭のてっぺんからつま先まで1ミリの間違いも無いくらい完全にわかり合いたい。その人と二人きりになれるならら他にはなにもいらない。もしその夢が叶うなら、あたしはその瞬間に死んでもいい。」

  • うーん……なんだかついていけなくなってきた?

  • .

  • 停電 横浜中華街 取り残されてくあたしの気持ち考えたことある? 那須の観覧車 襖の向こう 曖昧な言葉 腐ったトマトのように歪む彼女の顔を尻目に 脳の中で弄んだ …ああ、こんなことなら、さっさと僕の肉棒を少女の秘密にねじり込んでしまえばよかった…ッ‼︎ ああ……極楽 堕胎や軟禁 モロッコ旅行 自由が丘の創作料理店 芳醇な香り愛のゆくえブローティガーン …一目惚れ、らしいですよ?…あは、相手のこと何も知らないで…馬鹿みたいですよね?はじめはなんか躊躇してたけど……男って単純ですね。ちょっとフェラチオしただけでやる気になってくれたみたいで‼︎…おっかし‼︎ 焼成中の窯 少女の下の名前を結局知らないままだったんだ ジャンジャン素振りっ子 八木さんの娘さんが必死に止めてくたらしいんだ 京都の美大で陶芸の勉強 鷲尾くんの五年振りの復帰作 取越し苦労 杞憂 せっかく大船まで来たからちょっと実家に寄っていこうかな… なんでそんなにめんどくさい人なんですか…小野寺さんは…ホギャ‼︎ホギャーッ‼︎ 武者小路 余裕しゃくしゃく大魔王 五月蝿いよ。…試合前に不快なことを言う奴だな、君は。僕が求める勝利は、そんなくだらない感情を排した高尚なものなんだ。 ラブオールプレイ‼︎ 俄然見とる そのまんまるおめめをえぐりだしてやろうかしらっ‼︎ 図らずも大興奮‼︎ それはさすがに抜け駆け男塾と言わざるを得まい‼︎と、あくまで理論派のプンプンです‼︎ 絶望と、孤独と、恍惚。 …慢性的なアキレス腱炎 粛々と解散 意味わかんない 獣姦と死姦 ゆうべの雪のせいでより際立つ、汚れてしまった自分の姿です。また泣くんけ? あたしが男だったら、確実に押し倒してねじ込んでるワ‼︎ うすらハゲ 露骨 下の世話 なんだかとってもダイヤモンド☆愉快‼︎ …プンプン、どんな人生でも人は必ずいつか死ぬ。これだけは平等だ。そんな人生で人が選べる選択肢はたった2つしかないって知ってた?やるかやらないかそれだけだっつーの‼︎ つもりもなにも翠ちゃん…‼︎僕のポテンツは最高潮なのだよ…‼︎ 私達と基盤の上に広がる宇宙を感じてみませんか…⁉︎ 夢を現実にできる子 …正直、雄一くんはとっても頼りないけどさ、…でも、側にいてくれるだけでがんばれる気がしたんだ。…翠ちゃん‼︎…僕はね、この瞬間のために、今まで生きてきたのかもしれない。馬鹿馬鹿しくって全然ブーでした 部長に大目玉 確かに雄一の人間性なんてウンコと紙一重だけどさァ…シュール 前衛的 叙情的 文学的余韻 相反するものの共存 二十一世紀のつげ義春 振り子に似た独特な読書体験

  • 3巻に続けてレビュー。

    あーほらやっぱりあかんやつやったやないすかー。

    そして翠さん……女神のようなお人や……。

    雄一♡翠エピソードはねー、割と私のトラウマを抉りに来る話なんですよねー、ホント。線路に飛び降り自殺とかねぇ、私だってホントやりかけた身だからねぇー。勘弁して欲しいよ、ったく!

    田中さんの「違う」って感覚ね。分かるなぁ。痛いほど。話が通じないというよりは、自分とは別の生物といっても過言ではない有り様、見て欲しい自分なんて相手にはノイズでしかないような感覚ね。

    何にせよ、現実問題の対処を要領よくこなす力があるかないか、想いの伝え方が上手いか下手かは別として、登場人物みんな愛情表現が豊かだなぁ、と思いますね。私には、みんな愛おしく思える。

  •  漫画なのだけれど純文学っぽい。正直重いな!

  • 中学生編完結。前半の雄一の過去編に出てくる鷲尾の美の価値観を追い求めるあまり焼成中のツボを抱きかかえたりするイカレっぷりが結構好き。矢口先輩は別の漫画だったら主人公張れるな。愛子ちゃんは角川ホラー文庫あたりだったらボス化されてるな。立ち直った筈の雄一が最後のページで高麗人参みたいになってしまっているが、雄一は生き方自体に悪いクセがついていそうだ。

  • おじさんの過去

  • 雄一おじさんの過去と、矢口先輩。
    ラスト、雄一おじさんになにがあったんだ!!

  • 雄一おじさんの過去は思いがけず壮絶だった。
    でも、今までひょうひょうとしていた彼の人間らしさがよく表われていて、私は面白く読めた。
    しかしラストが気になるな…

    母親に監禁されていたあの娘、あの娘みたいなおっぱいの人いるよね。
    どっさりと豊かに実っていてすこし下の方についているような。その描写にの細かさに感心していた。

  • 少年プンプンの成長を描くジュブナイル作品としての無垢な感じと、人の人生がどこから狂ってしまうか、選択肢をまちがえて踏みはずしてしまった大人も描く怖さが共存した漫画。
    共感を覚えている自分が怖い、そして怖い怖いと思いながら、読み込んでしまうこともまた恐怖な漫画。本当に不思議な魅力がある。

    ‘情熱大陸’で著者の浅野いにをさん密着特集を見て、ストイックな働きっぷりが好きだなぁと思った。
    同世代人として、とても気になる存在。

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著者プロフィール

1980年生まれ、漫画家。1998年、デビュー。日本の青年誌漫画を牽引してきた作家のひとり。主な作品に、『ソラニン』『おやすみプンプン』『うみべの女の子』『零落』など多数。『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』を連載中。

「2019年 『漫画家入門』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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