ヨルムンガンド (11) (サンデーGXコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 1087
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091573056

感想・レビュー・書評

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  • だいたいわかった。

    途中で悲しいこともあったけど

    ココ達が望んでいた事がわかったし

    なんであんな風に生きてけるのか、

    やっと理由がわかった。

    でも、続編を期待できない内容でも

    やっぱり読みたいねー

  • 読了。
    10巻ぐらいから俄然面白くなってきたが、こういう終わり方とはね。最後の天才科学者ふたりはほとんど活躍することなく終わってしまった。HekG.G.だけでもひとつの作品になるくらいのアイデアなのに、その上をゆく「ヨルムンガンド」計画。人類から戦争を切り離す計画。(まるで人類補完計画のようだ)武器と流通を知り尽くした商人だからこそ、この計画が冴える。
    面白かった。武器・兵器はきちんと描いているし、最後まで硬派な感じが良かった。
    もう少し絵が好みだったらよかったのだけれど。ココの蛇目は良かったが。

  • 「強制的な世界平和」を唱えるココ。ヨルムンガントを知ってなお「武器商人はなくならない」と訴えるキャスパー。
    可能性を提示しておいて結果は書かない。終局を読者の空想にゆだねるという手法は個人的にはどうもすっきりしない。

  • 一気に全巻読了。貸してくれた先輩に感謝。
    SF、ミリタリー系に詳しくは無いが最近熱が上がってきているところ。
    現実の延長線上の内容を用いたフィクションながら他人事でない、ありえそうなSF、そんな作品が好きなのでこの作品も読めた。
    画は普通。見慣れるのにはちょい時間が掛かった。特に戦闘シーン。

    最後はどうも急展開で、ちょい置いてかれる。
    ココが胸に抱えていたものはとても壮大な思いだったのに、10巻近く掛けてここまで来たのに、それがあんまりじんわり胸に来なかったのがやや残念。
    「この計画は既にヨナの引き金でどうにかなるレベルの場所にはない」というよう
    な旨を言っていたが、読み手にまでヨルムンガンドを隠し過ぎたのではなかろうかと。
    大どんでん返しを食らった!うわー!というよりは、寝耳に水感で…えー…?とい感想。
    だから二年、ヨナと読者に時間を与えたということだろうか。

    計画を晒された際のヨナの逃亡にもちょっと疑問。
    犠牲となる見知らぬ70万人を慮った末の逃亡だが、それもやや突然な気がした。
    そんな素振りあったっけ…?(読み直せだろうか…)
    戦闘に対し積極的ではなく、仲間思いではあったが、見知らぬ人間にまで心を砕く性格だったか。
    仲間や親類が武器商人の仕事の都合上、身勝手な思惑の上に無残に殺されてしまった過去があり、そういう自分勝手な掃討を憎むということは理解できる。
    そういうことを信頼寄せ始めたココにされるのがいやだという気持ちも想像できる。
    ヨナにとっては70万人の命がどうという人道的問題意識より、その場で判断出来ないということが正直な所だったから、逃げたのだろう。
    …あれ。うん。本編のまんまですね。

    あとは思いつくまま。
    ・ヨルムンガンド計画を表沙汰にしてからが面白そうな展開だった気がする。
     ヨルムンガンドの計画が出たとき逃げ出したヨナのように、他の仲間達の考え も知りたかったなぁ。
     結果的にココについて行くで構わないから、その経過をね。
     少しだけ書かれたページがあるが、何となく端折られたと感じただけだった。
    ・ヨルムンガンド計画の女研究員たちの研究内容が気になってしょうがない。
    ・武器に対する愛憎、特にヨナとココの其々の愛憎がもっとばしばしくればよかったなと。
     私が枯れてるだけかもしれないが…。

    いずれにしても新しい世界になった、後を読みたい。ので続きを書いて欲しい。
    空が1910年代になって、海、陸と武器が無くなっていく。
    人間の暴力はどこに向かっていくのか。
    武器と道具、武器と科学、武器とを生む脳みそとどう折り合いがついていくのか。
    ぶっちぎりの先制攻撃を仕掛けたココに対抗できる人間は居るのか?
    細々と回ることになるのか武器商人は。こん棒を売りさばくレベルまで。
    色々と妄想は膨らむ。

  • 序盤は読者置いてけぼり感が大きいが、終盤からラストのスケールの大きさは下手すれば「沈黙の艦隊」に匹敵する。
    それだけに終盤からラストはもっとじっくりと描いて欲しかった。
    近年珍しい、再読の価値ある作品。
    たとえ稚拙な部分があったとしても、世界平和を正面から提示する作品はきちんと評価されるべき。

  • 武器商人ココとそれを守る小隊の話。
    いい味出てます。
    個人的に『バルメ』大好きです…

    4巻目で皆の息が合ってきている感じがする。
    毎回Lastの『ムンムンガンド』はサイコーに笑えます。4巻Lastのヨナは何処へ??

    ヨナが振り回されるシーンから始まる5巻。
    とりあえずココとバルメの水着は ス・テ・キ♪
    バルメの後を追ってきたヨナ。
    6巻で真相判明。過去との決着をつけてココのトコロに。
    バルメのお話のため非常に気に入ってます。
    6巻Lastで違うお話が入ってきてます。どう動いていくのか?
    と思っていたら7巻でアールがぁぁぁぁ!
    CIA、ついにでてきましたよ…
    8巻でトージョとその古巣の対決。古巣を壊滅させるココは流石。
     ソロモン諸島海域で衛星発射。
    9巻でワイリの昔話暴露。ヤバし『爆発魔』ワイリ。
     後半では南との昔話もあり。
     ヨナはますますココが不審でもある。
    10巻でココの考えが明らかに。
     ココはエレナ博士と『ラビットフット』ことレイラ博士を拉致。
     南アフリカにて『ヨルムンガンド』の正式発表。
     ココの考えは『人間と軍事を切り離すこと』。 
     その中でヨナは 今死ぬ人は何人だ と問いココに銃を向ける。
     ヨナは誰も死なせたくないんだと思うけど・・・
    lastの11巻で、ヨナはココの考えについて行けずにキャスパーと行動を共に
     そして2年が過ぎて、ヨナはキャスパーの下を去り、再度ココと行動を共にする。
     ココはヨナが帰って来るのを待って、『ヨルムンガンド』を発動させる。
     ヨナはココを守る為に旅をする。

    空を閉鎖される世界。
    戦争が無くなるか、無くならないのか?
    それは『ご想像にお任せ』って終わりかた、マンガでは久し振り。
     
    今後も世界中渡って引っ掻き回すんだろうけど・・・
    ココの『知るか!!未来のコトなんて!!』にはスカッとした。

    ちなみに。
    『アニメ化』しております。

  • いろいろ考えさせられた。

  • 完結巻。

    正直、この終わり方には疑問。最終話らしく今までの登場人物総出演は好きだけど。

    平和の為にというお題目はいいが、過程がココらしくない。SFの域に入ったのはどうなの?
    途中のピーキーな話が良かっただけに残念。

  • ココにとってはもちろんハッピーエンド、部隊のみんなも納得済みのハッピーエンド、ヨナにとっては己の心に折り合いをつけられたという意味でハッピーエンド、地球的にはさあどうなのか。
    どんな世界になったか欲を言えば少しだけ見てみたかった。見せない余韻がいいんだけども。

  • うーん……そうかこういう終わりか。なるほどこれは非常に賛否の分かれそうな閉幕。うーー…ん………なんとも言えない。こりゃどう評価すればいいんだろう。

    この作品はこれまで基本的にひとつひとつの話にサクッとした、分かりやすいオチがついてきていた。武器商人ココの歩く道に現れる敵、そしてそれを迎え撃つココ。勝つのは一体どちらか。端的に言えば話の根幹はそこにあったからだ。

    でも最終章は少々違う。ココの周りに敵はいない。いるのは世界の変革を求めたココだけ。大げさな言い方をすればココの最後の敵は世界のそのもの、つまり「武器」だったのかもしれない。

    多分これを読み終えた人が最初に思ったのはココは正しいのか間違っているのか、その行為は善なのか悪なのかということだと思う。なぜならこれまでこの作品の中でココは善ではないにしろ、間違った存在としては描かれていなかったからだ。そこにきて最後の最後で世界の平和の為に70万人の命を殺そうとしたココに、ある意味ギャップをみたいなものも感じてしまった。

    ここまで考えて僕は思った。世界平和か70万の命か。そんな問いはもはや一人の人間の答えられるレベルではないと思う。ただココは前者を選んだ。金、地位、情報、そして量子コンピューターという「力」を手に入れたココはその力で世界や平和にすることを目論んだ。

    この漫画はそれに対する答えは提示していない。あくまで世界を変革するほどの力を得たココが最後にとった選択を描いているだけだ。そういう意味ではある意味この漫画にオチはないのかもしれない。結局スイッチは押されてしまった。ヨルムンガンドは発動する。ココは人類から戦争を根こそぎにすることができたのか。それともできなかったのかどうやらそれはまた別の話。

    終わり方については、まあ……なくはない、これはこれでアリだと思う。ただこの漫画の今までの雰囲気からもっとバーン!!とした荒唐無稽な終わり方もできた気はするし、個人的はそちらの方が良かった気もする。だから「ああ、この作者はこういう終わらせ方を選択したんだな。」という感じ。

    とにもかくにも非常に面白い作品であったことは間違いない。長い間お疲れ様でした!!

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