イグアナの娘 (プチフラワーコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.82
  • (37)
  • (37)
  • (55)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 281
感想 : 36
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091720320

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「母と娘」の間には、「母と息子」の間にはない葛藤がある。
    それは言うなれば対称形ではないからこその執着であり、相似形であるからこその苦悩なのだけれど、そのことがこれほど分かりやすく示されている作品は他にない(少なくとも私が知る少女漫画においては)、というのが、私がこの作品を愛してやまない大きな理由の一つなのだと思う。

  • 5話収録の短編集。名作古典、ですな。
    前提となる社会通念が現代とは違うので、
    古典として読むことになりますが。
    表題作のテーマは現代にも通じるところがあります。
    身についた常識や価値観は、簡単に変えられるものではない。

    ちなみに後から出た文庫版の方は収録短編が一つ多いようです。

  • 娘をイグアナみたいだとおもう、じゃなく、ほんとにイグアナに見える、イグアナを産んでしまった、それが人間にバレたらわたしはなんといわれるだろう、とママは本気で苦しんでいる。娘も娘で、わたしはイグアナみたいな人間、じゃなくて、ほんとに自分はイグアナだと認識してしまっている。もちろん読者はファンタジーだと了解して読んでいるけど、、、けっこうキツイお話し。絵柄がかわいい時期の作品なので、あまり深刻にならずにすんでいる。『メッシュ』の時の絵柄でなくて良かった。というか萩尾センセイ、リアルとファンタジーのバランス絶妙すぎます。

  • 出版社からのコメント(amazon)
    生まれてきたのは、イグアナの姿をした女の子!!お互いに愛したくても愛せない母親と長女の葛藤を、シュールな心象で描く大反響の異色作!!

  • 確かドラマ化もされた、大家の手になる一作。勉強漫画から、だったかな。表題作を含め、いわゆる常識や偏見に対する"NO"を描いた短編集。短編集って、小説もマンガも基本的に好きじゃないんだけど、本作は例外的に面白かった。さすが。

  • 大学の研究室に置いてあったのを読みました。

    全体的に、収まるように収まる内容。
    毒親の元で育とうが、あわや不倫になろうが、最後は納得して普通の生活に戻る漫画。

    何故か記憶に残る話なんだけど、何故なのかは説明できない。

  • 2013年6月16日再読

  • この本を知ったのは心理学の授業で。

    池袋と浪人生がやたら出てくるのが気になった。

  • 読みながら何故だか涙が止まりませんでした。
    母と子、それについて深く考えさせられます。

  • 母親との確執が共感できる。昔ドラマにもなりました。

全36件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

萩尾望都の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×