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- Amazon.co.jp ・マンガ (205ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091722928
感想・レビュー・書評
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かなり久々に読んだ吉野さんの短編集その1。切実で毒があってかなりキツイけど、それでも嫌悪感はない。書かれた当時の日本の現代文学にもありそうなネタだけど、当代の若手女性小説家が似たような話を書いても目が向かなかっただろうな。やはりあの美麗な絵柄が魅力的で。
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だんだんと分かりづらくなってきた頃。奥行きに欠けるけれども、欠けてもなお、この人は偉大だ。
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吉野朔美の近年の短編集。
表題作は「誰にもなりたくない」「誰でもなく存在したい」という、自己に纏わる全てを切り捨てながら尚且つ一個の存在としてありたいという希求によって女装をし、自分の存在を殺しながら他者に向かってはどうしようもなくインパクトを与えずにいられない、という(まあ彼は美少年なのだ)状態になった少年の話。
己を引き受けず他者に接するということはどういうことか、ということに一つの答えが出ている。
誰でもない君は美しかったよ、と。 -
全1巻、短編集
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犯罪か?
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