行徳駅下車~菊池直恵初期作品集~ (IKKI COMIX rare)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091790644

作品紹介・あらすじ

「鉄子の旅」の著者の初期作品集、発売!

『鉄子の旅』でブレイクを果たした「初代鉄子」こと、菊池直恵が描く、“鉄子以前”の短編集!!瑞々しいデビュー作『ポチ』から、表題作となった凹凸相互乗り入れホームコメディー(?)『行徳駅下車』、青春の眩しさと切なさを描いた秀作『杏日和』、初のホラーミステリー挑戦の意欲作『冬の一番寒い日』まで、温かさと冷静さを併せ持つ菊池漫画の原点が垣間見える一冊となった!!作家直筆の前書き(言い訳?)及び、各作品への解説など、作家のサービス精神も随所に観られて楽しさ太鼓判!!
――あなたが『鉄子の旅』を読んで私のことを知ってくれたのなら、まずツッコんだことでしょう。「『行徳駅下車』!?『鉄子』で散々鉄道にキョーミないって言ってたのに、その前から鉄道マンガ描いてんじゃん、キクチ!!」と(笑)。言い訳をさせてもらうと、車のなかった菊池家で、鉄道は移動手段として当たり前に利用するなじみのものでした。ですから私も、キャラが遠くへ移動する、などの場面では自然と駅や電車が浮かびます。さらに、それが出会いや別れが絵になる場所となれば――(前書きより抜粋)

感想・レビュー・書評

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  • 想像していたよりずっとしっかりしていたドラマチックな漫画だった。でも初ホラーだという「冬の一番寒い日」はいまいちだったけど。

  • 『鉄子の旅』の作者が『鉄子』以前に書いて小学館の漫画雑誌に掲載された作品を集めたもの。表題作を含む3作品が1997年~98年のビッグコミックスピリッツ(および増刊号)に掲載、残り1つが2002年の別冊ヤングサンデーに掲載された。
    冒頭の作者コメントの通り、作中に鉄道はよく出てくるものの、『鉄子』のような鉄道漫画ではない。どこかしらに黒い部分があり、いろんな意味で大人の要素が入った作品はその後に書いた『鉄子』とは対極とも言える。
    『鉄子』で売れた作者だから、個人的には『鉄子』あるいはそれに近いような明るい雰囲気の作品を読みたいが、作者としてはこのような作品のほうが書きたい・書きやすいのだろうか。

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著者プロフィール

きくち・なおえ。漫画家。千葉県生まれ。1997年『ポチ』(小学館「ビッグコミックスピリッツ」)でデビュー。代表作はアニメ化もされた実録鉄道漫画『鉄子の旅』( 小学館「月刊IKKI」)。2012年から吹奏楽作家のオザワ部長と組み、『みんなのあるある吹奏楽部』(新紀元社)、『ある吹部での出来事』(ベストセラーズ)など吹奏楽関連本の漫画部分を担当。2018年12月より講談社「コミックDAYS」にて『むしろウツなので結婚かと』を連載(隔週日曜更新)中。


「2019年 『むしろウツなので結婚かと 解説付き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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