ダルちゃん: 1 (1)

著者 :
  • 小学館
4.06
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本棚登録 : 688
感想 : 48
  • Amazon.co.jp ・本 (110ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091792686

作品紹介・あらすじ

普通の人に「擬態」しても、生きづらい。

ダルダル星人の姿を隠して、一生懸命に「働く24歳女性」に「擬態」するダルちゃん。

ダルちゃんは「普通」じゃない。そのままの姿だと気持ち悪がられます。
だから社会のルールを一生懸命覚えて、居場所を探します。

誰かに合わせて生きていると、自分が本当は何を考えているのかわからなくなるけれど、
それで相手が喜んでくれているのなら、人に合わせることの、何がいけないのだろう――。

資生堂のウェブ花椿にて2017年10月~2018年10月に連載されていた本作。連載時より「しんどいけれど、読む手がとまらない」「ダルちゃんは、私だ」と大反響の声が集まった傑作コミックを、フルカラーで単行本化。

孤独への強烈な自覚のある人物が創作に目覚める過程を通じて、
自身の「ほんとうの言葉」を獲得していく姿は、圧巻です。
くるおしいほどの切実さが胸に迫る傑作コミック。



【編集担当からのおすすめ情報】
著者のはるな檸檬氏は、宝塚ファンの日常を描いた『ZUCCA×ZUCA』や、自身の読書遍歴を描いたコミックエッセイ『れもん、よむもん!』等で、日常の微細な心の動きをすくいとる描写が大人気です。

そんな著者の最新作は、これまでとは趣が異なり、女性の生きづらさや、創作に携わる人物の孤独を描き出す長篇作品です。

生きづらくても、しんどくても、
それでもなお生き続けていこうとこの世にふみとどまるすべての「わたしたち」は、
きっともうひとりのダルちゃんです。

著者の新たな代表作と言える傑作です。ぜひお読みください。

感想・レビュー・書評

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  • なんだか上手に笑えないし、息苦しいなーと感じるときにおすすめのコミック。
    この本を必要としている人に確実に届いてほしい、そんな風に思える本です。
    やさしくしっかりとした描線と淡い水彩のような色づかいも素敵です。
    全二巻。

  • 話題のマンガですねー。

    最近、自分が手を出すマンガが偏っているような気がしますが。。。

    ダルダル星人のダルちゃんが、人間に擬態してOLとして働くお話。
    読んでいて。
    サトウさん(というダルちゃんの同僚OLさん)が、私に似てるなーと思いながら始まり。

    途中から、サトウさん、神やな!に変わりました。

    以下、サトウさん神シーン。
    あ、ネタバレなので気をつけて。



    飲み会である男性に蔑まれているのに、ヘラヘラと笑って流してしまうダルちゃんを叱るサトウさん。
    そんなサトウさんを、ダルちゃんはキライになります。

    反抗心から男性側に付いて行った結果、傷付き果てるダルちゃんでしたが、そこにサトウさんが詩集を持って登場。
    寂しい時に読む、というサトウさんに、じゃあ貸してください、と声をかけるダルちゃん。
    そこで、サトウさんが……

    「貸してしんぜよう!」

    いや。笑うとこじゃないから。
    貸してあげる!でも、貸すよ!でもなく。
    貸してしんぜよう(微笑み)が尊いんですよ!
    あー。サトウさん、素敵すぎるわー。

    そんなわけで。
    ダルちゃんの精神的な成長も読んでいてグッとくるんですけど、やっぱりサトウさん推しです。
    自分に似てるとか烏滸がましかったです。

  • 書店にて。
    宇宙人が人間に変体して、人間に溶け込んでる。
    時々疲れてダルちゃんになっちゃう。
    これはダルちゃんと言うメタファーなんだけど、世間との距離を上手く取れないどこにでもいる人の話だと思った。

  • 転職して半年。小さな出版社。

    些細なこと。
    溜まった郵便を出す。注文書を配る。注文電話に出る。
    いい子であるように振舞った。
    嫌いな上司にも明るくおバカで可愛い私を見せた。

    女の子だからチヤホヤされるし、
    女の子だからバカにされる。

    いい子じゃないのにいい子のフリして
    嫌いなのに嫌われないように振舞って
    分かってるのに分からないフリをしてきた。

    心のどこかでそのズレを感じていて
    これが社会だこれが会社だと
    納得させてきた。

    ちゃんと捨てよう。いらないもの。
    大事なものもどこかにあるはずだから。

  • 本当の自分ってなんだろう。
    価値観も含め、知らず知らずにまわりに影響されていて、それが当たり前になっていて、気づいた時には自分を見失っていることってよくあると思う。
    ダルちゃんにとっての詩をかくことが、自分にはあるのかな。
    大切なものを大事にするには、自分の心の強さがとても大切なんだと感じた。

  • 良すぎてびっくり。一気読みして放心してる。これはちょっと、一生のお守りかもしれない…

  • 自己肯定感が低い自分を救えるのは他の誰でもなく自分なんだよな。キツい

  • はるな檸檬をエッセイ漫画家みたいに思ってたので、驚き。
    読みやすい絵と緩急のあるストーリーと深遠なテーマがぎゅっと詰まってる。
    こんな漫画描いてたら、寡作なのもしょうがないと思える。
    泣きそう。

  • こういう形だけではなくて「普通の大人」「普通の社会人」「普通の女の人」にみんな多かれ少なかれ擬態してると思う。
    そこに焦点をあてて描き出したところはなかなか面白かった。
    心配してくれた同性先輩を嫌だと思いその人に勝つために好きでもない人とというのもきれいごとじゃないリアリティがある。
    その後の同性先輩がもう一歩踏み込んで自分のことを教えてくれて、ああここまで見せてくれるなら心を開くのかと思う反面、会社の人にここまで自分のことを言うかなと思ったり。
    全2巻なのでどう後半を進めてまとめるのかが前半を読み終えて気になるところ。

  • これを必要とする人や時期があるのだろう。
    「貸してしんぜよう」のコマが、スカッと空に突き抜けるようで、素敵だ。

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著者プロフィール

漫画家。1983年宮崎県生まれ。2010年に宝塚ファンをコミカルに描いた漫画『ZUCCA×ZUCA』でデビュー。著書に自身の読者体験を描いた『れもん、よむもん!』、妊娠・出産体験を描いた『れもん、うむもん!ーそして、ママになるー』、宝塚ファンの夫婦を描いた『タクマとハナコ』、社会に適合するため“普通”の女性に“擬態”するダルダル星人を主人公にした『ダルちゃん』などがある。2013年に結婚、現在は2児の母である。

「2020年 『専門家と作ったスキンシップ絵本 ぎゅ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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