ぼくんち (1) (スピリッツとりあたまコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 491
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (79ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091792716

作品紹介・あらすじ

▼第1~36話 ●登場人物/ニ太(本編の主人公)さおりちゃん(二太のガールフレンド)一太(二太の兄)こういちくん(一太の兄貴分) ●本巻の特徴/二太の姉のかの子はホステスをしていて、母は出ていったきり。個人営業のヤクザをしているさおりちゃんの父は麻薬で死んでしまったり、こういちとその舎弟の一太は借金取りや麻薬の売人をして生計を立てている。そんな恵まれない人々の心温まる家族の絆を軽いタッチで描く。オールカラー、全80ページに繰り広げられるサイバラワールド。先の文春漫画賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 2020.02.13

    土手辺の姉妹と姉で母の女性との日々
    こういう生活は存在するらしいが…
    可愛らしい柄で何とか読めたけど、えぐすぎる話

  • 過激なマンガだな。子供たちに読ませても良いのだろうかと,少し悩む。でも,自主性に任せよう,ただし,質問は受け付けないぞと思った。西原さんが子供の頃に過ごした町をモデルにしたフィクションだそうだが,こんな町が本当に存在している(いた)のでしょうか。

  • 凄まじい家族賛歌
     とにかく家族が肯定される。たとへそれが人間の屑の集団だとしても。
     なんか涙腺が。

  • よく「叙情的」と評される、この作品。この記号的な絵と暴力的なまでに突き放した物語の、一体何が心を揺さぶるんだろう。いや、叙情性って、こんなふうに、過剰すぎる圧縮から生まれるものなのかも知れない。読んでいて、そんなことを思いました。

  • 1巻が笑いもあって一番おもしろい

  • 内容がほんと、ぶっとんでますよねぇ。
    法律違反とか、倫理的にダメとかそんなの事おいておいて、
    人間ってあったかいのよね、って思った。

  • どっから読んでも深紅の血のように濃い名言だらけ。

  • 全3巻 完結

  • ヤングサンデーに載ってた「ちくろ幼稚園」で西原理恵子さんを知り、この人はいい!と思っていたら。
    やっぱりすごいわ!!と「ぼくんち」で確信しました。

  • 【西原理恵子の凄さ】

    《おれは生まれて初めて人を殺す気でなぐった。 くにょくにょといやな手ごたえがする。 人を本気でなぐるのは、ものすごくこわい。
    やらなければやり返される。 こっちはやられる前にやり返す。 毎日がただそのくり返し。 今度つかまったらきっと殺される。 だから明日かあさっておれは たぶん誰かを殺すんだろう。 毎日がこわくてこわくてこわくて。》
     西原理恵子「ぼくんち」第3巻からの引用である。
     かの子、一太、二太、という貧しくてどん底の姉弟が、どん底の町で、さらにその底辺を這うような人々に囲まれながら生きて行く物語、などと書くと、どんな暗い話しなんだと思うかもしれんが、西原のあの絵、あのセリフ回しである。ギャグ混じりに語られるトコトン荒んだ世界。
     引用は、一太少年の独白である。一太は貧乏から抜け出そうと、ヤバイ仕事に足をつっこみ、なわばり争いが高じ殺し合いになろうとしている。こうやって、ある種の人々は一線を越えてゆくのだろう。このような「真理」が、随所にセリフや独白で語られるのが西原の凄いところだと思う。一太がどうなってゆくのかは、「ぼくんち」全3巻を読んでいただくとしよう。とにかくお薦めである。ワタクシは3度泣いた。

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著者プロフィール

高知生まれ。漫画家。’88年『ちくろ幼稚園』で本格デビュー。’97年『ぼくんち』で文藝春秋漫画賞を受賞。’05年『上京ものがたり』『毎日かあさん』で手塚治虫文化賞短編賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

「2021年 『猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 コロナ後の幸福論』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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