上京ものがたり

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 575
レビュー : 73
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091792747

感想・レビュー・書評

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  • せつない。せつないんだけど清々しい。
    励まされるねー。

  • 西原理恵子「ものがたり」三部作の最初に当たる作品です。主人公の女の子が上京しなりふりかまわずに生きていく様子を描いた物語です。ミニスカパブの「おねいちゃん」から徐々に自分の夢を生きる姿に励まされます。

    久しぶりに読み返してみました。本書は西原理恵子が大学生活を送るために上京し、なりふりかまわなかった日々を振り返ったエッセイ漫画です。ここに描かれているのは華やかなキャンパスライフからは程遠いもので、歌舞伎町のミニスカパブの「おねいちゃん」として生活費を稼ぐ日々や働かずに彼女の家に転がり込んできた男との同棲生活。そして、駆け出しの「イラストレーター」として営業として売り込みの毎日…。

    主人公いわく「生きるって、なさけねぇなぁ」と自身があげたフライドチキンを猫がかじっている姿の中に見つめていたり、ミニスカパブでの客や他のおねいちゃんとのやり取りに理不尽さを受け止めながら、東京にしがみついていく彼女の姿が、当時上京してきたときの自分とオーバーラップしたりしながらページを読み進めておりました。

    すべてが見所といってもいいのですが、僕が印象に残っているのはミニスカパブのバイト中に酔っ払った客が彼女に心ない言葉を投げつけるところで、彼女はそうした「しんどい言葉」を本心とは真逆の感情である笑顔で受け流す努力を続けるうちに、夜、自分の部屋で寝ているうちに顔面麻痺になってしまうところで、それを彼女の店の店長に言うと、彼は大声で
    「バカヤロー。だから高い時給がもらえんだ」
    と、大声で言い放つ場面で、それで彼女は
    「あ。そうか」
    と納得するのです。

    伊集院静先生が自身の著作の中で確か『大人になるには、理不尽と遭遇することだ』というようなことを申していたかと思いますが、その言葉を連想しました。僕も実はこういう席のおねいちゃんにこのエピソードをかいつまんで話したことがあって、そのときに彼女は職業的良心かはたまた本心なのかは今となっては知る由もありませんが
    「あ、それわかるー」
    といっていたことも同じく思い出しました。

    やがて彼女の絵が売れるようになり、絵で食べていけるようになったときに、読者の一人からこんな手紙をもらいます。
    『毎日しごとがしんどくて、上司ともうまくいかなくて
    家に帰っても、こころが苦しくて
    ねむれなくて
    そんな時にいつもあなたの本を読みます。
    あははと笑って
    いらいらしてた自分がもうどーでもよくなって
    それでぐっすり眠れます。』
    他のインタビューで、筆者が一番うれしかったと語っていた手紙です。どんなことを描いても最後はここに立ち戻ってくる。叙情系サイバラ漫画の好きな作品のひとつです。

  • <グローバルマネジメント学科/K先生>
    一人暮らしを始めたあなたにおススメです。
    美大進学を夢見て高知から上京したサイバラさんは,専門学校で自分が一番得意だと思っていた絵が,実は一番へたくそなことに打ちのめされます。生活費と学費を稼ぐためにバイトに励みますが,付き合ってる彼氏は優しいけれど全く働かず,周りの同級生や先輩も意見やグチを言うけれど全く手が動かない。
    そんな中悪戦苦闘しながら,サイバラさんは初めに自分が描いた「夢」とは異なるかもしれないけれど,自分の「食べていくための道」を徐々に見つけていくのです。

    ◆長野県立大学図書館OPAC
    https://u-nagano-lib.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=11171816

  • 私の好きなバージョンの西原さんの作品だった。基本的にあまり人生記やエッセイは読まないけど、西原さんのは読んだ後いつも心にグッとくる。適当に描いてるみたいで、でもこういう漫画は一生懸命じゃなければ描けない。

    猫の描写が好きだった。いつも動物に対して少し残虐な一面を描くけど、西原さんは実は心の優しい人で、そしてとても現実的である。最後に捨て猫を拾わないで、可愛いからきっと良い人に拾われるのでちっともかわいそうじゃない、というところが良かった。

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  • ちょっと疲れた時、しんどい時。
    西原さんの本を読むと笑って元気になれる。
    明日からもまあ、ぼちぼちやっていこうと思える本。

  • 棚番:F07-05

  • 東京にあこがれて上京した女の子が、結構ハードな生活をしながら夢をかなえる実感を描いた自伝的マンガ。西原理恵子といえば辛口の作風が定番ですが、これは何とも素直な女の子を描いていて、泣けます。

  • なんか鬱々してくる。なんかいろんなひとがいるなぁと思う。

  • 西原先生は、すごい

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著者プロフィール

漫画家。1997年『ぼくんち』で第43回文藝春秋漫画賞、2005年『毎日かあさん』『上京ものがたり』で第9回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。ほか代表作に『パーマネント野ばら』『いけちゃんとぼく』など多数。

「2019年 『漫画家と猫 Vol.1』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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