- Amazon.co.jp ・本 (88ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091792754
作品紹介・あらすじ
感涙の傑作『上京ものがたり』の女の子は、昔はこんな子だったんです…こんなともだちは一生できない。
感想・レビュー・書評
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個人的には、好きじゃないかもしれないって思いました。自分の生い立ちを描いているのか、自分の地元の話を描いているのか…ちょっと分かりにくかったです。彼女が関わってきた人たちにどう思っていたのか、嫌い・好きの感情がダイレクトに表現されています。私の理解能力が足りなかったのか、あまり理解できなかったです。
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生まれた家庭とか地域によって、将来もある程度決まってしまうのかな…こんな子供時代だと早熟にならざるを得ないよなぁ…
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この世界を何だか知っていると、とても弱った時に読んで泣きながら思いました。つらくて読み返す勇気がないのですが、貧困層で、家が何だかもめていて‥小さな女の子だった時の視点を、詩のように描けるのがすごいなと感じました。
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「上京ものがたり」の女の子が故郷で過ごした少女時代。大丸のホットケーキの話を語る姿がとても可愛らしかった。小さいながらも苦労があって、それぞれにがんばっていた幼い人達を思うと、胸が痛みます。
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西原理恵子『ものがたり』3部作の2弾目に当たります。『上京ものがたり』の主人公の少女時代を描いた本書では経済的にも学力的にも恵まれない3人の女の子の友情物語が描かれております。琴線に触れました。
『ものがたり』3部作の第2弾になります。しかし、時系列からすると、これが一番先頭に来ます。『上京ものがたり』の女の子が地元でどのような生活を送ってきたのか。それが綴られます。そこは山と海がある。というかそれしかない田舎町で経済的にも学力的にも恵まれているとはいいがたい3人の女の子がそれぞれの運命をたどる、というものです。
相当に自伝的な内容を多く含んでいるので、モデルとなった子がきっといるのでしょう。田舎の中高生のやることはどこも変わらないなぁとただ、それが男か女かによってその後の運命が違ってくるなぁということを読みながら思っていました。
ただし僕は不良とも付き合ったことがないし、彼らがたまっているようなところにも行ったことがないので実際のところはよくわかりませんが、古い記憶を掘り起こしながら考えてみて、少なくとも性に関するところは似たような話を聞いたことがあったなぁと思いながらページをめくっていました。
中盤あたりでそれぞれの運命が分かれ始め、仲良しだった3人が徐々に離れ離れになっていく場面になってくると、自分にも似たような経験があって、それを思い出してしまいました。
個人的には気になった女性にこの作品を読ませて、この世界に共感をもった方と本格的にお付き合いをしようかという一種の『リトマス紙』的な位置づけをしております。 -
ともだちって、選べるみたいでいて、実は選べないのかもしれない。
そんなことを、思いました。
シビアな現実と、限られた選択肢。
描ける幸せは、頭の中で想像できる幸せでしかなくて。
否定でも肯定でもなくて、同情でも憐れみでもなくて、純粋に、そういう生き方しかできなかったんだろうなぁ、と感じさせる生き方が描かれていました。
こんな風に人を見つめられるサイバラさんは、素敵だな、と思いました。 -
F07-05
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内容は物悲しいけどなんだか素敵だなと思った。何がなくても、愛する誰かの存在とは偉大だと思う。
わたしにも友達がいた。大親友だと思っていた。もう何十年も連絡は取ってないけど、大好きだった。彼女の顔をよく覚えている。この本が彼女のことを思い出させてくれた。感ー -
なんとも言えない読了後の気分…