GOGOモンスター (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

著者 :
  • 小学館 (2000年10月23日発売)
3.92
  • (387)
  • (164)
  • (433)
  • (11)
  • (3)
本棚登録 : 1737
感想 : 207
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・マンガ (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091793416

作品紹介・あらすじ

僕たちにはもう見えない。彼にはそれが見えた──コミック界を震撼させた、鬼才渾身のオール描き下ろし450ページ!! 豪華ケース入り!!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 大家の監督の映画のような趣。
    成功を収めた漫画家が自分の好きなアート表現を突き詰めたいというような。

    絵の力がすごい。

    雰囲気的には童夢あたりの大友克洋や、不穏な空気の山本直樹あたりをほうふつとさせる。
    2001年宇宙の旅も入っているような。

    ポエム的な部分が強く、静かで少しナルシスティックな雰囲気となっていて。

    破天荒な軽さも松本大洋の持ち味だと思うが、そこらへんがないので、若干息苦しかった。
    Blueとかに似ているかな。ストイックな。

    肩に力入り過ぎで。
    もう少しクールに引いた感じがあった方がより大きな作品になったのでは
    と思いました。

  • 450ページに及ぶ松本大洋渾身の描き下ろし作品です!!祖父江慎さんによるケース入りのブックデザインも含めて「手許にずっと置いておきたい宝箱のような作品」となったと思います。大洋氏自身も執筆後、「描き下ろしは人にはお薦めしない」と語っていたように、正直、2年半くらいに亘る制作期間は、結構しんどかったです(僕自身は描いてないので、物理的には楽をしていたのですが…ただ、精神衛生上はよくなかったです)。名作映画を観るように、好きな部屋で、ゆったりとした椅子に座り、好きな紅茶でも啜りながら、この作品世界に飛び込んで心行くまで浸ってほしいと思います!! ちなみに、“IQ”を下から煽って、飛行機が上空を横切るカットは、数ある大洋漫画の名場面の中でも、鳥ハダものの出来だと思います!!

  • よりわかりやすく具体化したのが鉄コン筋クリートなら、
    より本来の心理を表情したのがこの作品かもしれない。

    どっちも存在する。

    小さな頃はそれをわかっている。

    知識がきっと、目を閉じさせて、耳を塞ぐのだ。

    ほんとはかんたんなことなのに。

  • なぜか家に三冊あります

  • 20230902再読

  • 本の形も内容も全て好き。
    IQに憧れてダンボールを被っていたのは私です。
    見えるのが普通で見えないのが能力。
    人に見えないものを見えるのは普通。
    人に見えないものが見えないのが能力。

  • 1998年~2000年 松本大洋

    NOTE記録
    https://note.com/nabechoo/n/n77ae9f7d74b0

    たぶん、子供から大人になる過程で、失われるものってあるんだろーなー。純粋性か。生き抜くために小狡くなって、大なり小なり平気で嘘をつく。雪のような人間からすると、そりゃ腐って見えるだろう。

    悲しいかな、この現代社会では悪の化身のようなものが充満してる。その醜いヤツに対抗するため、装備を固め、そんなこんなしてるうちに、自らも醜くなっていく。悲しいかな…そんな時は、ぢっと手をみよう。

    まあとにかく、これ読んで、ふわりと子供時代を思い返すのもいいね。読みごたえもあるし、ちょっとドロッとした感触だけど、ラストはどこか物悲しい清涼感。

  • 相変わらず、こういう系が好きな作家さんだな~。ってくらい、感想は。

  • 1 発達するとは良いことばかりではない[加藤弘通先生] 3

    【ブックガイドのコメント】
    「発達するとは、得ると同時に何かを失うことであることがよくわかる漫画。」
    (『ともに生きるための教育学へのレッスン40』66ページ)

  • 松本大洋氏の作品は初めて読みました。 『GOGOモンスター』を選んでみました。 しかし、凄いストーリーで、460ページもあるので、読み応えかなりあって最&高!! 立花とガンツとの会話が癒される。

全207件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

漫画家。代表作に『花男』『鉄コン筋クリート』『ピンポン』『GOGOモンスター』『竹光侍』『Sunny』『ルーヴルの猫』(すべて小学館)などがある。現在「東京ヒゴロ」、シリーズ「むかしのはなし」連載中。

「2022年 『劇場アニメーション「犬王」誕生の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

松本大洋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×