美味しんぼ: 生肉勝負!! (18) (ビッグコミックス)

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  • 小学館
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (226ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091814081

作品紹介・あらすじ

「食」ブームを巻き起こし、アニメ、映画化された大人気コミック!

▼第1話/生肉勝負・前編、後編(ユッケ、カルパッチォ、タルタルステーキ、馬刺し)▼第2話/続・生肉勝負(牛のレバーの刺身)▼第3話/猫とマーマレード(夏ミカンのマーマレード、イチゴジャム)▼第4話/丼の小宇宙(天丼、親子丼、鉄火丼)▼第5話/のり巻合戦(のり巻き)▼第6話/不器用な魚(ゴリ)▼第7話/ドライビールの秘密・前編、後編(ドライビール)▼第8話/焙じ茶の心(焙じ茶) ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)。栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)。海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/東京競馬場の馬主会の藤馬社長から、山岡にひとつの依頼があった。競馬場の食堂のメニューを考えて欲しいというのだ。実は海原雄山にも同じ依頼をし、料亭で接待したらいきなり怒り出してしまったというのだ。その時のメニューだという牛肉の刺身を見た山岡は、雄山が激高した訳を理解する…(第1話)。▼小泉編集局長の最近の悩みは、猫のこと。どうしても欲しい子猫がいるのだが、飼い主が譲ってくれないのだという。飼い主の家を小泉と一緒に訪れた山岡は、お茶受けに出された手作りのマーマレードを見て眉をひそめる(第2話)。 ●その他の登場キャラクター/唐山陶人、良三(第1・2話)、東西新聞編集局長・小泉(第3話)、「岡星」主人(第4話)、快楽亭ブラック、夏子(第4・5話)、中松警部(第6話)、ゆう子の伯父・沢野、兄・誠、ニュー・ギンザ・デパート社長・板山、京極万太郎(第7話) ●その他DATA/表紙写真~タルタルステーキ〔調理/ドデュ・ダーンド〕

感想・レビュー・書評

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  • 今回も非常に面白かった。とはいえ、なんでも食べ物で解決できるとは...。ドライビールについては、この頃結構な人気で良く覚えているが、アサヒのスーパードライが火付け役だったような気がする。この作品の影響で、結局これまでドライビールを好んで飲むことは自分にはなかったな。
    個人的にはゴリ料理の話と、焙じ茶の話が印象的だった。

  • ・日本人は霜降り肉を最高と思いこんでいる。しかし、刺身にしたら最悪。
    ・レバー鮮やかな小豆色がよい。。どす黒かったり白っぽいのは毒の塊。
    ・マーマレードは時季外れの夏ミカンがよい。酸っぱいイチゴなど。
    ・丼の蓋は蒸らすためにある。親子どんは三つ葉を忘れずに入れること
    ・目玉焼き丼。丼を温めて作ってふたをする。
    ・ドライビールは発酵度の高い酵母を使うもの。味にコクが無い。
    ・料理の椀でお嬢さんがあなたを見限ったのならいくらでも嘆くがいいや。だけど、醜男で実限られて料理人として何を嘆くの?
    ・焙じ茶:番茶の葉を使う。奉書の紙を使う。炭火の上にかざして紙をゆする。きつね色に変わって煙が1,2つ立ち始めたら出来上がり。
    ・手で焙じるのが基本、入れる寸前に焙じること。

  • 馬肉やレバー食いたくなってきた。
    回想シーンでちょい若めの海原先生登場。「ごくつぶしが!」息子に対する叱責は相変わらず。

  • この巻の最後に入っている「焙じ茶の心」というお話。
    最初読んだ時は「身体を壊している奥さんをわざわざ起こしてお茶を入れてもらうなんて、海原雄山は嫌なやつだなあ。どうせ海原雄山だって美味しく入れられるんだろうし、むしろ奥さんに入れてあげればいいのに」と思ったものです。当時私は多分小学生だったと思うのですが。
    その後出てくる、小説家・加村鯉一先生の奥様の
    「あなたのお母様は、お父様を芸術家として大成させることを人生最大の喜びとしていたと、どうして考えられないの?」
    「お父様がなにか一つ、立派な仕事をなしとげるたびに、お母様は心から喜び、満足していたんじゃないかしら?」
    「だってそれは、自分自身の業績でもあるんですもの」
    という台詞もどうもよくわからず、「私はとても海原雄山の奥様のようにはなれないなあ……」と思って読んでいました。

    それから何年もたって、久しぶりに読んでみたところ、なんとなくですがわかる気もします。
    尽くすことが幸せ、とでも言うのでしょうか。
    この時点では、山岡さんの視点でしかご両親のことが描かれていません。
    ですが、海原雄山は奥様をちゃんと顧みていたのだと思います。そしてそれを奥様もちゃんと感じていたのだと。
    けれど、子供の目にはわからないものだったのでしょう。

    私はもし奥様のように臥せっていたのなら、もうちょっと優しくしてほしいな……一月に一度くらいでいいから、それこそお茶を入れてくれるとか、その程度でよいので。
    2012年現在、私は山岡さんや栗田さんとそう変わらない年齢です。これが海原雄山くらいの年齢になれば、また感じ方が違ってくるのかもしれません。

  • ドライビールが論争になる時代。

  • 18巻なわけですが…
    実は美味しんぼ、全巻は持ってません。
    ところどころ…中途半端な買い方してるんですが、何がいいって、全部完結しちゃってるので話しの筋を追う必要がないわけです。
    コンビニで売られてる350円ほどの特集本なんかのが多いくらい。

    暇つぶしになるので適当に買えるんですよね。ホントにいい本ですw

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著者プロフィール

本名、戸塚哲也。1941年、中国・北京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科で量子力学を専攻。卒業後、電通入社。3年9カ月で退社後、劇画原作者として活躍。1983年より『美味しんぼ』(画、花咲アキラ)連載開始(第32回小学館漫画賞受賞)。1988年より「教育難民」として、オーストラリア・シドニー在住。
原作担当漫画に『まさかの福沢諭吉』『マンガ日本人と天皇』(画、シュガー佐藤)、『男組』(画、池上遼一)、『野望の王国』(画、由起賢二)ほか多数。著書に『美味しんぼの食卓』(角川書店)、『雁屋哲の美味しんぼ列島』(日本放送出版協会)、『日本人の誇り』(飛鳥新社)、『美味しんぼ塾』『同 II』(小学館)、『美味しんぼ食談』(岸朝子と共著)、『シドニー子育て記』、『頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ』、『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(遊幻舎)など。

「2017年 『さようなら!福沢諭吉 Part2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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