刑務所の前 (3) (ビッグコミックススペシャル)

著者 : 花輪和一

• 小学館 (2007年11月30日発売)

作品紹介・あらすじ

▼その一～その十一●主な登場人物／少女（鉄砲鍛冶の父親とふたりで暮らしている。鉄砲が好き）、うめ（良家の娘だが己の両親の浅ましさに悩み、救いを求める女性）、著者（モデルガンから実銃まで、様々な種類の銃を愛好するマニア）●あらすじ／銃の修復に精を出す著者は、知り合いのガンマニア“巣鴨の長さん”が警察に捕まったことを知り、自分の所にも捜査の手が伸びることを恐れ、慌てる。一方、うめの母親は、妾に使用人同様の扱いをうけ、復讐を決意するが…（その一）。●本巻の特徴／逮捕される過程や拘置所、刑務所、裁判の様子がリアルに描かれていく本作。そして同時進行で描かれる、鉄砲鍛冶の少女の顛末は…!? さらに巻頭付録「詳解 これが拘留中メモスケッチだ」、巻末付録「漫画 仮釈放」を収録した異色ドキュメント・コミック、大増ページの完結巻!!

感想・レビュー・書評

[dannerさんの感想 · 2013年6月21日]

結局どういうことで捕まったのか良くわからなかった

[telさんの感想 · 2007年12月2日]

種子島作りの親子をめぐる幻想的な時代劇と現実の拳銃改造から逮捕までが交錯する物語の完結版。現実はついに逮捕へ至る。書下ろしがかなり多いようだ。終盤でちょっと筆が荒れ気味な気がするのは勘違いか。くるくると世界が変わり、関係が微妙に絡み合う演出は、読むほどに面白い。

著者プロフィール

1947年、埼玉県生まれ。71年に『月刊漫画ガロ』に「かんのむし」を発表して漫画家デビュー。94年に銃刀法違反で逮捕され、翌年実刑判決が下される。97年に仮釈放。2000年、刑務所内の生活を描いた『刑務所の中』を発表する。著書に『天水』『護法童子』『不成仏霊童女』『ニッポン昔話』『刑務所の前』などがある。

「2022年 『呪詛 封印版』 で使われていた紹介文から引用しています。」