家栽の人: タンポポ (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 176
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091816719

作品紹介・あらすじ

植物を愛し、人を愛する“家裁判事”桑田のヒューマンストーリー

▼第1話/ポトス▼第2話/カラジューム▼第3話/ポインセチア▼第4話/ユズ▼第5話/コブシ▼第6話/タンポポ▼第7話/桜桃▼第8話/マルハチ▼第9話/サボテン▼第10話/ザクロ ●登場人物/桑田義雄(緑山家庭裁判所判事) ●あらすじ/父親が高裁の長官であり、自身も将来を嘱望される身であるにも関わらず、“家裁”にこだわり栄転を拒否したことのある桑田。そして、暇さえあれば裁判所の周囲の植物に会いに出かけたり、世話をしたりする彼を変人と言う者もいる(第1話)。▼ある日、桑田の元に持ち込まれたのは離婚した夫婦の子供の親権問題。お互いに権利を主張する両者に「子供の幸せは争って与えるものではない」と諭す桑田。もと夫婦は桑田の言葉によってもう一度やり直そうと考え始める……(第3話)。 ●本巻の特徴/この第1巻では、数多い問題・事件をいかに迅速に処理するかということに目的を置きがちな家庭裁判所において、常に当事者が抱える問題の本質を見極めようとする桑田の姿勢が描かれる。 ●その他の登場キャラクター/緑山家庭裁判所調査官補・山本博(第1話)、緑山家庭裁判所事務官・伊藤りさ(第1話)、緑山家庭裁判所書記官・篠原繁蔵(第1話)、緑山署捜査二課係長・細川右近(第10話) ●その他のデータ/桑田が扱う事件・問題~少年の非行問題(第1・7話)、離婚調停(第2・6話)、親権問題(第3話)、相続問題(第4話)、傷害致死事件(第9話)、集団窃盗事件(第10話)

感想・レビュー・書評

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  • 中学生の時に先生に勧められ全巻読みました。家裁判事が主人公ですが、不登校、引きこもり、離婚、家庭崩壊、10代の妊娠、夫婦不和、全ての問題を暖かい人間の判事からみた漫画です。全世代お勧めの漫画です。

  • 初版 小ヤケ

  • 全巻読み終わった。いいから黙って読め。

  • 主人公、桑田判事の丸メガネの中の目が見えない時が怖いですね(笑)。

  • 私のバイブル。

  • じわじわ面白い。もっとエピソード掘り下げてもいい気もするけど。

  • 刑事ものや裁判ものは日本にも外国にもたくさんの作品があり,映画にもなっているものもありますが,この家裁の人は以前ドラマで放送されたことはありますがその後あまり脚光をあびていません。
     しかし,今の時代,少年非行,虐待など青少年に関する問題を一早くから取り上げ,青少年の成長,家族の絆などまさに今,我々が直面している課題にたいして,桑田判事は植物の成長と関連させ,じっくりと更生を信じて待つ姿勢は感動できます。
     いろいろな課題をすぐにでも解決したいと思う気持ちが強すぎて,子どもたちの成長がじっくりと待てない世の中。そんな社会で弱者の子どもたちは,暖かい大人のまなざしが必要と感じる一冊です。
     桑田判事は,どんな人にも対しても,じっくりと話を聞きます。そんな判事を信じ,ぽそりぽそりと自分の王たちを語る母親。虐待する母親も本当は,ある意味で今の社会の中で生きにくい状況にあって頑張っている。そんな一面に植物の話をもって,諭していく桑田判事の語りがこの物語のまさに,真髄。
     これは,法律関係の仕事の人より,親として教師として,福祉の仕事など人とかかわる仕事をしている人にお勧めです。

  • 全15巻 完結

  • 学生時代にバイブルだった本です。家を栽てる(そだてる)人と解釈していました。

  • 読んでるうちに、押し付けるでもなく放っておくでもなく、程良く自分を見てくれる人が欲しくなった(*´・ω・)

    たまに出てくる植物雑学も結構面白い!

    結構固くならずに気分良く読める感じだったー

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著者プロフィール

毛利甚八(もうり・じんぱち)
1958年長崎県佐世保市生まれ。
日本大学芸術学部文芸学科を卒業後、ライターとして活動。
1987年より漫画『家栽の人』(画・魚戸おさむ、小学館)の原作を担当する。
1994年より1998年にかけて民俗学者・宮本常一の足跡を追う旅を行い、『宮本常一を歩く』(上・下、小学館)を上梓。
2001年より大分県に住まいを移し、地元の少年院で月に1回ウクレレを教えている。
著書に、『九州独立計画 玄海原発と九州のしあわせ』(講談社)、『少年院のかたち』(現代人文社)、『白土三平伝』(小学館)などがある。

「2015年 『「家栽の人」から君への遺言 佐世保高一同級生殺害事件と少年法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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