かむろば村へ (1) (ビッグコミックススペシャル)

  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (181ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091818102

作品紹介・あらすじ

東北を舞台に、金を使えない男の悲喜劇!

主人公・高見武晴は、「金アレルギー」を患った為に銀行をクビになり、東北地方にある「かむろば村」へ移住してきた。彼はこの寒村で495人目の住人として、農業をやりながら金を一切使わないで生きていこうと決めた。だがその村は、
●自他共に認める「神」の老人
●子供ながら超常的な力を秘めるその孫
●異常に世話好きな村長
●この上なくゲスなヤクザ者
●病的な嘘つき女子高生
などなど、不思議な現象と濃い住民たちが集まった異世界のようであった。高見は持ち前の無鉄砲さと酒乱の癖のため、散々周囲に迷惑をかけながら生きていくが……



【編集担当からのおすすめ情報】
2015年公開予定の映画『ジヌよさらば~かむろば村へ~』原作コミック。
出演/松田龍平、阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ、西田敏行
監督・脚本/松尾スズキ

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な作品。
    金アレルギーの都会の青年が一銭も使わない生活を求めて田舎に引っ越すんだけど・・・
    その田舎がすごい変なところ。

    ジャンル分けできない不思議な面白さに満ち溢れてる。
    田舎の不思議さにクスッとしたりゾッとしたり、
    主人公の失礼さを通して多少教訓めいたりもするんだけど
    どれも本筋じゃない。
    ほのぼのとかハートウォーミングとか癒しっていうものとも遠い。
    既存のジャンルとジャンルの間を行こうとしてるような意欲を感じる。
    とにかくこういうのは読んだ事ないって読後感で衝撃的。

  • ちょっと変わった村へ引っ越してきた若者を主人公として描かれたお話。
    それなりのドラマはあるのだけど、全体としては淡々として進む。
    神様らしきキャラのおじいさんが出てきたりと若干不思議なお話となっています。
    話全体は何となく「やめられないとまらない」といった感じで面白いです。
    人の人生というものが思い通りには行かないけれども、進んでいくものだということを不思議と納得させてくれる「なかぬっさん」が味わい深いです。

  • 過酷な銀行員生活で金アレルギーになった男が田舎に移住し、金を使わない田舎生活を周囲の人たちに支えられながら過ごす。どのキャラクターにもしっかりした個性が感じられ、たまらない。大好きなマンガ。このひとは不穏な空気、悪い予感を描くのが突出して上手い気がする。

  • トビー・フーパーの「悪魔のいけにえ」は、アメリカの田舎が舞台のスプラッター映画だけど、これを読んでそれを思い出した。エド・ゲインとか田舎ってなんとなく怖いよね。アメリカみたいに1人2人とかとんでもない怪物が潜んでいるのとは違うけど、日本の田舎って独特な、閉鎖的な、コミュニティとか形成してたりするから案外侮れない。っていうか、物語が生成される素質あるよね。阿部和重さんの「シンセミア」っぽくなるのかな…?だとしたら、期待!!

  • いがらしみきお氏の作品『がむろば村へ』の1巻を読了。

  • シュールだシュールすぎる。田舎の日常にしかすぎないのに、なぜか引き込まれて続きが気になる。

  • ジヌよさらばの原作ということで。読んでみた。
    田舎ならではの不文律でおかしげな常識、わかるけど、こんな村ないよねぇ。ファンタジー。

  • 映画化するというので買いました。
    7年前の作品で、新品だが初版。
    これを機に手に取る人が増えればいいなー。

    主人公キライかもと思ったが徐々に好きになってきた。
    謎だらけのかむろば村、続きが楽しみ。

  • この作品が松尾スズキの監督で映画になると思うと今から楽しみで仕方ない。

  • お金アレルギーの元銀行員・高見は、かむろば村で新しい生活を始める。
    やることなすこと全てがどこかズレている高見を、それでも村人たちは温かく支えるが……。

    全4巻。
    村長選挙後のエピローグが打ち切りっぽさを匂わせる。

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著者プロフィール

1955年宮城県中新田町(加美町)に生まれる。24歳で漫画家デビュー。代表作に「あんたが悪いっ」(1983年漫画家協会賞優秀賞)、「ぼのぼの」(1988年講談社漫画賞)、「忍ペンまん丸」(1998年小学館漫画賞)、「I(アイ)」、「羊の木」(2015年文化庁メディア芸術祭漫画部門優秀賞)、「誰でもないところからの眺め」(2016年漫画家協会賞優秀賞)など。現在「ぼのぼの」がフジテレビ系列でアニメ放映中。仙台市在住。

「2023年 『IMONを創る』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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