- Amazon.co.jp ・マンガ (280ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091821973
作品紹介・あらすじ
▼第1話~▼第12(最終)話
●主な登場人物/大悟(音楽で食べることを諦め、故郷・庄内へと帰って来たチェロ奏者。ひょんなきっかけから「納棺師」として働くことに)、美香(故郷へ帰る大悟に付いて来た妻)
●あらすじ/東京で所属していたオーケストラが解散し、妻の美香とともに、生まれ故郷の山形へと帰ってきたチェロ奏者・大悟。雪深い庄内平野で仕事探しをしていた彼の目に飛び込んできたのは、「年齢問わず、高給保障」という社員募集のチラシだった。仕事内容は「旅立ちのお手伝い」。早速、その会社に連絡を取った大悟を待っていたのは…(第1話)。
●本巻の特徴/亡くなった人を清め、棺に納める「納棺師」。 あなたはこの職業を知っていますか…? 本木雅弘・広末涼子・山崎努主演による話題の映画を、手塚治虫文化賞受賞作家の抒情派・さそうあきらが、オリジナルエピソードも含めてコミック化!
感想・レビュー・書評
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決して巧いとは言えない絵だが、それが逆に田舎のイメージを膨らませるし、話にも合っているためスムーズに話に入り込めた。
花形ではないし、地味な仕事の納棺師。でも死は全ての人に平等に訪れるし、誰しもが世話になる。キツイ仕事だけど、なくてはならない。そんな世界に少し触れ合えて、心がじんわり暖かくなった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵があんまりかわいくない。映画を先に見たから、広末涼子のイメージで読んだから物足りなかった。全体的に映画のほうがよかったかも。セリフも読みづらいし。
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2012年9月24日読了。もっくん主演の映画のマンガ化。オーケストラでのチェロ奏者の職を失った大悟は故郷の庄内平野に戻り、知らずに応募した求人広告から納棺師の仕事を始めることになるが・・・。読む前はマンガが先だと思いこんでいたので「へー、映画は原作に忠実に作っていたのね」と思ってしまった。鉛筆画のような繊細な絵柄、淡々とした進行がチェロの響きのようにやさしく心に残る。すばらしい仕事ではあると思うが、納棺師とはあまり積極的にやりたい仕事ではないねえ・・・。
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映画は未読。
元音楽家が納棺師として頑張っていく姿を山形と絡めて描く。 -
原作を読み、映画を観た作品ですが、コミック版もあると知ったので、そちらも読んでみました。
はじめは絵が、自分の持っていたイメージに合わず、なかなか読み進められませんでしたが、そのうちに、雪国地方の厳しさ、人々の武骨さが表されている、不器用ながらも暖かい絵が、だんだんしっくり合うように思えてきました。
既に知っている話でも、取りこぼしていた情報があることに気づきます。
腐敗遺体を前にする時には、鼻にメンソールを塗るということも知りました。
コミック版では妻はピアノの先生をしていますが、映画ではピアノは出てきたかしら?
覚えがありません。
ミュージシャンは人一倍感受性が強く、繊細な心を持っているだけに、むごい死体に対峙する仕事なんて、とても神経がもたないのではないかとも思いますが、その険しさをクリアした彼は、演奏家だからこそ出来る、音楽を奏でるような優しさで、死への送りだしをしようと思えるようになっていきます。
それまでの自分を脱皮する、人の努力の美しさ。
さらに生と死の尊さと崇高な音楽が組み合わさることの穏やかさ。
こわばっている死に顔を、ほぐしてあげて、化粧をしてあげると、穏やかな顔に変わるという感動的なシーンは、コミックならではの視覚効果。
各話の初めの表紙は、主人公が雪面や川沿いや銭湯でチェロを構えている絵になっていますが、楽器を持つ身としては(そんな水気の多いところで楽器を弾いたら、湿気がー!)と気になりました。
ピアノ教室の教え子たちが、小生意気でかわいいです。
喧嘩をしていた夫婦が、銭湯の男湯と女湯から、アヴェ・マリアを朗々と合唱して仲直りするシーンがすてきでした。
そして、やはり感動のピークは、失踪した父との最後の対面。
わかっている話ながら、石文のエピソードには、やっぱり泣けました。
原作に忠実で、さらにこの漫画家の独特の素朴な雰囲気に満ちた作品。コミック版も堪能できました。 -
東北、山形、富山、鶴岡などを舞台とした作品です。
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死に触れるのは実は反則だよなーと思う。
不可避の事象だから、誰もかれも、いずれ経験するのだ、大切な人との別れを。
この本はシンプルな感じでよい。
赤の他人と近しい人の対比、死と新しい命。
何もかもが使い古された手だが、飾っていないので共感もできる。 -
同名映画コミカライズ、素晴らしい!名作「神童」に似て庄内風景の中、ページから音楽が聴こえ、詩情豊かに故人と残された人々を描く。特にチェロを弾くオリジナルエピソードが印象的
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映画を観ようか迷っていた作品。
作画がさそうあきらなので思わず購入。
なるほど、でした。
もともとの原作がなにかはわからないけど、
確かにこれは視覚用の作品ですね。 -
まんがになってました。さそうあきら著。ホントの原作は「納棺夫日記」。ホントのホントの原作は「石ぶみ」?原作にこだわると、その作品本来の持ち味を殺してしまう。「原作のほうがよかった」はあんまり好きじゃない。それはそれ、これはこれ。