かもめ☆チャンス 1 (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.41
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本棚登録 : 231
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091822598

作品紹介・あらすじ

▼第1話/あぶないことしちゃいけません▼第2話/嘘をついてはいけません▼第3話/仲良くしないといけません(小菅&ワンダフルくん)▼第4話/謝らないといけません▼第5話/ずるしてはいけません▼第6話/かしこにしないといけません▼第7話/なごきと読んではいけません▼第8話/一人にしてはいけません▼第9話/頑張ってはいけません▼第10話/ケンカしてはいけません

●主な登場人物/更科二郎(信用金庫に勤める渉外担当。28歳。妻は不在だが幼稚園児のひとり娘がいる)、ふくの(「坂の上幼稚園」に通う更科の娘。特技・嘘語早口)
●あらすじ/男手ひとつで娘・ふくのを育てる更科は、今日も手を焼くほど元気な娘を幼稚園へ送り、勤務先の信用金庫へ。無愛想な新人・小菅の教育係を頼まれ、一緒に外回りへ出かけるが、その小菅が客の大事な書類を紛失しトラブルになってしまう。しかもタイミング悪く、ふくのが行方不明になったとの連絡が幼稚園から入り、更科は小菅を残して営業用の自転車で急行するが…(第1話)。
●本巻の特徴/無愛想な部下がひとり、元気な娘もひとり、妻はいない…。仕事と子育てに忙殺される更科二郎。その平凡な人生が今、1台の高価なロードバイクとの出会いで変わる…!? 『OMEGA TRIBE』『OMEGA TRIBE KINGDOM』の玉井雪雄が送る最新作、発進!!
●その他の登場人物/綿矢(ふくのが通う幼稚園の先生。まだ新米。必殺技・肩掛けカバンで強調された胸の谷間)、小菅(更科の部下でコネ入社の新人。特技は息だけでする返事)、箕輪(更科がロードバイクと出会った自転車屋の店主)、晶(箕輪の娘で、女子高生)

感想・レビュー・書評

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  • 信用金庫に勤めている子持ちのサラリーマンが、ふとしたことがきっかけで自転車のロードレースの魅力に目覚めて、ツール・ド・フランスを目指す……という漫画。


    スポーツ漫画でも自転車レースを題材にした作品は、『弱虫ペダル』とか『茄子』とかあって、どれも人気だったりする。陸上競技やマラソンといった自分(記録)との戦い系のスポーツ漫画はいろいろあるけれども、名作の出る打率は自転車競技が高い。この作品も18巻まで刊行されていて、いよいよ展開が面白くなってきているわけで、自転車競技と漫画との相性の良さがあるのかなぁと。


    自分(記録)との戦い系のスポーツ漫画は、自分との戦いであるがためにエピソードを作りやすいという利点はあるものの、どうしてもスポーツの勝敗については単調なものになりやすい。単調なものになってしまうと、話を続けるのが辛くなってしまう。ネタが枯渇してしまうというか、自分との戦いに勝利してしまって成長が頭打ちになってしまうというか。そういう面で、自転車競技の良いところは、「駆け引きを描くことができる」「ラストに激しい争いがある」「テクニックの奥が深い」の三つだろうか。あと、自転車競技がヨーロッパでは大人気であることや、競技人口が意外に大きい(誰もが自転車に乗ったことがある)から、爽快感や辛さや危険を伝えやすいという利点があると思う。


    で、この作品なんだけれど、主人公が自転車レーサーとしての秘めた才能を開花させて勝利していくという、スポーツ漫画おなじみの展開に加えて、主人公が私生活でもあまり上手くいっていない、自転車操業なサラリーマンであるというところが面白いと思う。つねにリストラと隣り合わせというか、自転車を取るか仕事を取るかの綱渡りを自分に強いているというか。そういう中で自分を貫く姿に感動してしまうなぁと。あと脇を固める強烈な面々も面白い。特に、暴君キャラの梶俊一に大爆笑。作者が過去に描いた『オメガドライブ』のキャラクターを、スターシステムで受け継いでいるらしいけれども、スポーツ漫画であのキャラはないだろと言いたくなるようなアクの強い面々が物語を引っ張る。


    問題は、自転車レースのバリエーションがあらかた尽きてしまった後にくるツール・ド・フランスまで、話を引っ張ることができるかどうかだと思う。キャラクターをどんどん出していってもレース展開が尽きてしまうと面白さを保つのが難しくなる。ただ、そこは僕が自転車レースをよく知らないからで、奥深いスポーツは語り尽きない魅力があるのかもしれない。あと、私生活のほうをどう盛り上げていくのかという問題も。伏線になっている主人公の更科の奥さんのこととか、娘のこととか、会社のこととか色々。(と思っていたら連載終了してしまった)


    見せ場的には、レースの描き方がものすごく燃える。序盤から中盤の駆け引きから、終盤のつばぜり合いまで一気に読ませられる勢いがあるし、その中での緩急の付け方も上手い。自転車レースなのでヘルメットとゴーグルをつけると、誰が誰だか分らなくなることもあるけれど、それも含めて混沌とした自転車レースの魅力に繋がっている。素人が自転車レースで無茶なレースをしても、あのように上手くはいかないだろうけれども、それを納得させるだけの積み重ねと熱量があると思う。


    あと、何気にギャグが笑える。主人公がハーレム展開になるのかと思いきや、それはなかったね。

  • 全20巻読了。
    自転車ロードレース漫画の有名作品とのことで読み始め。
    このジャンルの有名作といえば「シャカリキ!」「弱虫ペダル」ですが、
    両作が主人公vsライバルのわかりやすい少年向きバトル漫画であるのに対し、
    今作はビッグコミック作品だけあって、主人公は多少超人的ではあるものの、自転車ロードレースの戦略、駆け引きによる面白さが存分に描かれていて、上記2作とは一線を画す。
    1~6巻は自転車半分、人間関係半分といった感じで、濃ゆい人物がてんこ盛りで、正直読んでて疲れる、という印象。
    6巻でいったん完結した感じで、以降は迷走気味ともとれる7~11巻。
    なんとなくふわふわした展開が続くが、それを我慢して読み進めると、
    12~20巻は本格ロードレース漫画。これぞ自転車ロードレース漫画の金字塔といえる面白さ。7~11巻の布石を一気に昇華。
    12巻から読んでも面白いとは思うが、前半、中盤を読んでからの方が断然深みがあるので、まあせっかくなら全巻通して読みたいところ。

  • 本誌で読んでいるときはいまいちでも、単行本だと面白いパターン。何気に幼児の描きぶりが異常にリアル。

  • 2014/8/14 第10巻まで読了。
    やっぱ私、アシストが好きみたいです。小菅かっこいい…。
    2014/8/23 第20巻、最終刊まで読了。
    後半、ロードでの駆け引きとかルールとか選手の心理状態とかが細かく描かれていて面白かった。終わり方もホッコリで好き!ツール・ド・北海道の舞台として帯広が出てくるよ!(見覚えのある景色!)。カメラマン乗せて追走するバイクの人がバイクレース経験者だったり、そんな小ネタも興味深い。
    男やもめの子育てマンガとしても面白かったです。

  • 自分のカラダを水と空気と栄養だけで、とにかく動かしてると余計な思考がそぎ落とされてシンプルな思考になる。シンプルな馬鹿になれる!

  • 普通のサラリーマンで自転車経験は、ママチャリ!
    しかし、活発な娘の出来事をきっかけに競技用自転車を乗り、自転車に魅せられる。

    最初は、うだつの上がらない面白味のない主人公だったが…、自転車に乗るとかなり、面白い!

  • おすすめ度:90点

    父子家庭で淡々と生きる主人公の姿に自分を重ねた。
    地方信金勤務、無愛想な部下がひとり、元気な娘もひとり、妻はいない…。
    仕事と子育てに忙殺される主人公。毎日毎日ママチャリで営業活動をしているその平凡な人生が今、ふとした1台のロードバイクとの出会いで変わり始める。

  • 自転車漫画。ギャグの部分がもう一つ楽しめない。

  • みません。最初は何がやりたいのか全く分かりませんでした。

  • このマンガおもしろい!めっちゃロードバイクほしくなるw

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