美味しんぼ: 激突 アボリジニー料理!! (37) (ビッグコミックス)

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  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091826374

作品紹介・あらすじ

「食」ブームを巻き起こし、アニメ、映画化された大人気コミック!

▼第1話/努力の和三盆(ニンニクとワカメのスープ、三宝糖)▼第2話/激突 アボリジニー料理!!・前編、中 編、後編(クロコダイルのカレー風味パイ包み焼き、バラマンディーの蒸し焼き、ゴアナのヤキトリ風、エイの煮物レタス巻き、蜜蟻)▼第3話/猫ふぐ争議(ふぐ刺し、焼きふぐ)▼第4話/本物志向子供編(五目ご飯のおにぎり、粕汁)▼ 第5話/すすけた宝物(いぶりがっこ)▼第6話/生きた化石(ホタルイカ)▼第7話/アルカリ性食品の真実 ●登場人物/山岡士郎(東西新聞文化部員・膨大な食の知識を持つ。東西新聞の壮大な企画「究極のメニュー」の作成を担当)。栗田ゆう子(東西新聞文化部員・山岡とともに「究極のメニュー」を担当する)。海原雄山(名だたる陶芸家にして、食の探究者。「美食倶楽部」主宰。山岡の実父) ●あらすじ/ある日、山岡が自分の住むボロビルに帰ってくると、若い女性が階段で倒れていた。彼女は名門音楽大に通いバイオリニストを目指していたが、コンクールを前にして演奏の最後まで体力が持たないという悩みを抱えていた。彼女のために香川県に砂糖の取材をしにいこうという山岡だったが、その意図とは……(第1話)。▼「究極」対「至高」の次のオーストラリア対決が、海原雄山の提案でアボリジニーの住むノーザン・テリトリーに決まる。山岡たちは、最近料理への情熱を失い店を閉めてしまっている岡星とともに一路オーストラリアへと向かう……(第2話)。 ●本巻の特徴/この第37巻では、オーストラリアの先住民・アボリジニーの食文化を描いたストーリーが秀逸。単純だが材料の持ち味を殺さずに引き出す彼らの調理法は、“料理の原点”をついているようでとても興味深い(第2話)。 ●その他の登場キャラクター/荒川カメラマン(第1話)「岡星」主人、二木まり子、近城(第2話)、京極万太郎、唐山陶人(第2・5話)、小泉編集局長(第3話)、三谷(第5話) ●その他DATA/中扉写真~ワニ肉のパイ皮包み

感想・レビュー・書評

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  • ▼第1話/努力の和三盆(ニンニクとワカメのスープ、三宝糖)
    音楽学校の学生は、ヴァイオリニスト。三枝道子。
    山岡の住んでいるビルで 行き倒れで発見される。
    教授に言わせると
    彼女は エネルギーが足らないそうだ。
    彼女は 砂糖のアクが嫌いで、砂糖を摂取できない。
    それで、山岡は 和三盆を紹介する。
    『砂糖』を研ぐ。その作業に、彼女は納得する。

    ちょっと、対策的すぎる。
    体力をつけるのに 和三盆でというのは いかがなものか。
    日ごろの食生活を見直すべきだ。

    ▼第2話/激突 アボリジニー料理!!
    岡星の大将が自信をなくす。
    何のために、料理をしているのか?
    山岡は オーストラリア 
    アボリジニの食を見に行くことを勧める。

    その自然で理にかなった料理法に 目を見張る。
    野生のガチョウを熾き火で焼く。
    肝臓が生臭くなく食べることができる。
    ブッシュアップル。クワイに似た味。
    カメを直火、熾き火で焼くことで美味しい。

    アボリジニは農耕をしない、家畜を飼わない。
    食物を貯蔵しない。
    オーストラリアの豊穣をいただく。

    ワニ、バラマンディ、デザートにアリ。
    大トカゲ、エイ、蜜アリ。
    食べるものを手渡しする文化。
    生き続けたというのは そのなかに
    食の文化があるものだ。

    ▼第3話/猫ふぐ争議(ふぐ刺し、焼きふぐ)

    焼きフグをしらなかった 山岡。
    フグのおいしい食べ方を探す。
    コンブの上に フグをのせて食べる。
    単純だが 理にかなっているね。

    ▼第4話/本物志向子供編(五目ご飯のおにぎり、粕汁)

    グルメ世代の子供の理屈。
    子供は塾通いで、食を楽しむ時間さえなく
    ファーストフードしか食べれない状況があった。
    カルシウムが豊富な弁当、機能性弁当。
    それは、子供たちに受けなかった。
    ファーストフードは子供が喜ぶ要素があると言う。
    しかし、伝統の料理に、眼を輝かせる。
    受け継がれた 本当は生き残る。

    ▼第5話/すすけた宝物(いぶりがっこ)

    100年以上建てられた民家に住む若き陶芸家。
    イロリでつくられる イブリガッコ。
    100年間の熟成。は宝物に。

    ▼第6話/生きた宝石(ホタルイカ)

    舞踏家 港かおり。
    この時期は バブル経済が弾けたという認識がある。
    心が死んで、味がわからないほどの落込み。
    ホタルイカの漁で、とったホタルイカを食べる。

    ▼第7話/アルカリ性食品の真実

    アルカリ性食品である野菜を食べ続けたら、
    栄養失調となった。
    アルカリ性食品とは、一体何か?
    ニンゲンの血液は PH7.4くらい。微アルカリ。
    血液にある重炭酸イオンのはたらき。
    呼吸して炭酸ガスを出す。
    腎臓が 微アルカリ性を保つ機能がある。

    アルカリ性食品は 血液の微アルカリに関与しない。
    なぜ、このような迷信が生まれたのだろうか?

  • 表題作のみ読了。焚き火と熾で料理という文化。結末がお互いアリを食べてもらって決着。勝者はどちらでもなく、オーストラリアとアボリジニていう落語のようなオチ。

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著者プロフィール

本名、戸塚哲也。1941年、中国・北京生まれ。東京大学教養学部基礎科学科で量子力学を専攻。卒業後、電通入社。3年9カ月で退社後、劇画原作者として活躍。1983年より『美味しんぼ』(画、花咲アキラ)連載開始(第32回小学館漫画賞受賞)。1988年より「教育難民」として、オーストラリア・シドニー在住。
原作担当漫画に『まさかの福沢諭吉』『マンガ日本人と天皇』(画、シュガー佐藤)、『男組』(画、池上遼一)、『野望の王国』(画、由起賢二)ほか多数。著書に『美味しんぼの食卓』(角川書店)、『雁屋哲の美味しんぼ列島』(日本放送出版協会)、『日本人の誇り』(飛鳥新社)、『美味しんぼ塾』『同 II』(小学館)、『美味しんぼ食談』(岸朝子と共著)、『シドニー子育て記』、『頭痛、肩コリ、心のコリに美味しんぼ』、『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(遊幻舎)など。

「2017年 『さようなら!福沢諭吉 Part2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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