- Amazon.co.jp ・マンガ (209ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091828538
感想・レビュー・書評
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本書をきっかけに、僕は考古学(特に本書の物語の核となる「西欧文明ドナウ起源論」)や東西冷戦構造に、一時期かなり興味を持ったものです。主人公の平賀・キートン・太一の経歴、リアルにありえない〜!と思いつつも、格好良いので問題なし(ただし、たまにおっちょこちょい)。友情と愛情が詰まった最終回は特に名作ですね。
浦沢作品の中でも特に人物描写が優れていて、登場人物の誰もが魅力的です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
戦争に憑かれる輩っていつでもいるのか、迷惑千万ですけど、多くにとって。
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「渡り鳥の黄昏」は
ナポリ・マフィア絡みの武器もの。
恐怖のサスペンスでなく、
バードウォッチングとともに
ほんわかした物語に仕上げるのがキートンならでは。
「使者からの贈り物」はミステリ。
謎解きの結果たどり着くのは、
仏の手の内の孫悟空のような結末。
「神の棲む森」は考古学もの。
森の神話がそこに絡む。
神話や伝説には元になる何かが存在する。
それを想像するのが面白い。
「伝説の微笑」の舞台はギリシア。
ギリシアを一人旅する日本人女性の
アルカイック・スマイルが物語の鍵を握る。
物語が説得力を持つかどうかは、画力しだい。
お見事。
「臆病者の島」はサバイバルもの。
以前読んだ時には、
キートン全話の中で一番好きだったくらいだけど、
今回は他に気になることがあって楽しめず。
セクハラに対する感覚は確かに鋭くなりつつある。
「トム・バウワーと少年」もミステリ。
こちらもロビンフッドの伝説が絡み、
恐い話のはずがノスタルジック薫る。
「ライオンの騎士」「銀月の騎士」は
イギリス階級社会の闇を描く。
世界を牛耳る貴族がいるというのは都市伝説か。 -
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勝鹿北星さんはいろいろなことを知っていて、それらを素材にタペストリーを織り込んでいくように作品を仕上げていく。
ほんとうに素晴らしい作家。
ぜんぶ好きだけど、『トム・バウワーと少年』から書き残しておきます。
「やっぱりトム・バウワーはいたんだ。
正しいことをしていれば
必ず誰かが助けにきてくれる。
でもいつか僕も
人を助けることができるようにならなければならない。
トム・バウワーやキートンさんのように…」 -
今回の内容は、よく覚えていた。なかなか面白いですね。。
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「勇気ある臆病者」に私もなりたい。
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死者からの贈り物で鳥肌たった
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「渡り鳥の黄昏」
舞台…サレント半島
登場…キートン、ロベルト、アントニオ、耳の遠いバーのマスター、アニキ、ノドジロムシクイ、エレオノラハヤブサ
感想…アントニオがロベルトに銃をつきつけられ「や…やめて…」「やめて〜〜〜〜!!ママ、助けて〜〜〜〜!!」と泣き叫びながら小便を漏らす姿には笑った。
死の伝道師ロベルトが「親より先に死ぬほど親不孝はない」とこの場面で言うとは思わなかったので意表を突かれた。
バーのマスターの難聴ぶりには、修羅場とは思えない長閑さが感じられ、この場面を緊迫感のないものにし和ませている。
ノドジロムシクイを見てからロベルトがキートンに向かって言う言葉こそ、このチャプターの見所である。
「死者からの贈り物」
舞台…ホワイトチャペル、デイントン村(ケント州)
登場…キートン、警察官、警察官の息子、ベイツ(プレストンの息子)、ベイツを養っていた人間
感想…最初から最後までベイツの計画通りに話は進む辺りが救われたと思う。
「神の棲む森」
舞台…ネザミアの森
登場…ローマ軍、ドルイド僧、キートン、ネッド、ネッドのじいちゃん、森の神ヒリイ(オランウータン)、ロビン(リス)、教授
感想…典型的な勧善懲悪話であり、考古学の話と「ヒリイの正体とは何か」という疑問がなければ退屈であったろう。
「伝説の微笑」
舞台…
登場…キートン、エミ、エミに惹かれるオジサン、ハルスキュラ、ピレモス、ゼウス -
あの男…また彼女を悲しませるかもしれんぞ。 / そうかもしれません。
でも……
胸をはって微笑んだ時の彼女の顔、見ましたか。
ああ……力強い…本当に力強い微笑みだった。
(CHAPTER 4 伝説の微笑)