- Amazon.co.jp ・マンガ (212ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091828781
作品紹介・あらすじ
▼第1話/欅の木▼第2話/白い木馬▼第3話/再会▼第4話/兄の暮らし▼第5話/雨傘▼第6話/絵画館付近▼第7話/林を抜けて▼第8話/彼の故郷
●あらすじ/独力で築き上げた会社の第一線から退き、念願の庭付き住宅を手に入れた原田夫妻。しかし、以前訪れた際に惚れ込んだ庭の木々は、一本の大きな欅を残すばかりで、そのほとんどが姿を消していた。近所中に葉を落として迷惑をかける大きな欅はすぐ切り倒すことができず、途方に暮れていた原田夫妻だったが、4月になると美しい新芽をつけることを発見し、2人で眺めることが日課となっていた。そんな春のある日、熱心に庭をのぞき込む、見知らぬ老人が現れて…(第1話)。
●本巻の特徴/市井に生きる人々の哀歓を描き、読書人の絶賛を集める内海隆一郎珠玉の連作「人びとシリーズ」。200編あまり書かれたその中から、谷口ジローの心の琴線に触れた8編を完全コミック化!
感想・レビュー・書評
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世田谷文学館の谷口ジロー展に再訪し、会場で購入。
会場のロビーで上映していたビデオで、関口夏央さんが谷口さんとの出会いを語っていた。編集者から絵は上手いんだけど、話を作るのが苦手な漫画家がいるんだけど、と紹介されたとのこと。
しかし、ストリーテラーとしてどうだろうと、この絵から浮かび上がる詩情にため息が出る。本作の原作は内海隆一郎。しっかりしたものだけど、それ以上に感情に訴えてくる。
ふてくされた幼女の可愛くない表情が、とても可愛いと思える。大きな欅の木が本当に立派に見える。言葉に盡せないものが語り掛けてくる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なんとも渋く、味わい深い静かな漫画。
孤独のグルメを真面目にしてさらに人間ドラマ色を強くした感じ。 -
内海隆一郎の世界を、こんなふうに楽しめるのか。活字とは違う漫画という伝える手段の深さに驚く。目につくところにあって時間が経ったなら、再び頁を開くことだろう…活字だとこうはいかない。
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どれも心に染みる話だった。特に、屋根職人の兄の話と、コロを探す兄弟の話がよかった。2013.03
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涙がでる。
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やっぱり谷口ジローは絵がうまい。
短編集で 欅の木
白い木馬
再会
兄の暮らし
雨傘
絵画館付近
林を抜けて
彼の故郷
の8編 -
暖かくて切なくて、優しさに満ちた良い漫画でした。
これは保存版。 -
人と人のふれあい。心の機微を描いた短編集。所謂いい話。
「やつらには心があるんです」