- Amazon.co.jp ・マンガ (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091828798
感想・レビュー・書評
-
畏れるものが、そばにいる生活は、こんなにも妄想力をかき立てるんだなーと。水木先生の描かく画も素敵でした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
わかりやすく漫画になってる。
オモチロイね。 -
びわこ成蹊スポーツ大学のボランティア活動で滞在していた岩手県遠野市は、「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる氏がインスピレーションを得た土地。
1910年に柳田國男氏が発表した「遠野物語」を、水木しげる氏が怪談漫画で表現した一冊。
このような民話が、確かに残っていてもおかしくない土地だなぁと感じました。夜真っ暗で、歩くの怖かったです(笑)。 -
内容紹介
座敷童、河童、鬼……生活の中から人々の想像力が生み出した妖怪が、今動き始める。妖怪の原点である柳田國男氏の名著を水木しげる氏がコミック化。日本妖怪史上最強の黄金タッグが実現。妖怪の里遠野紀行も併録。 -
ザシキワラシ、河童、雪女…
日々の生活の中から人々の想像力かわ生み出した妖怪が、今動き始める。 -
始めて水木先生が描いた漫画を読みました。
人物と背景のコントラストが面白く、ぐいぐいとこの話に魅かれていくなと思った -
“水木サン”の感想付き遠野物語。
-
今年は遠野物語発刊100周年を記念して多くの記念行事が催されています。この本は記念すべき年に水木しげるが遠野物語をコミック化したもの。妖怪界の両巨頭、柳田国男と水木しげるの超コラボレーションです。
水木しげるが遠野物語に独自の視点を加え、独特なキャラクターを生み出しています。1話1話がコンパクトに凝縮され過ぎている感もありますが、遠野物語の魅力が十分に伝わってきました。
また、遠野に関するコラム「2010年、遠野の風景」が数回織り込まれていて、遠野の魅力を伝えています。 -
朝から昼までぐうぐうぐう。一昨日だったか、家で寝ていると向こうの方から小走りに近づいてくる足音が聞こえてきたので、うつぶせたまま目を覚ました。近づく足音は枕元へ、かと思うと寝ている僕のまわりを1周回った。「弟かな?」と思って体を起こそうとするも何故か体が動かない。とりあえず《寝かせてくれー》という意味を込めて、「う゛ーーー」と唸る。そしたらフッと足音気配が消えた。「おかしいなあ」と思ったけども、パソコンがある方からクリックの音が聞こえてきたので、「やっぱ弟か」と思ってまた寝た。しばらくすると弟が帰ってきて起こされた・・・・。
あな、おそろしや。夢だと思いたいけれど、一周回られた時は人が動くとき立つ風を確かに感じたし。アレはいったい何だったのだろうか。
人の世には時々説明のつかないことが起こったりするものである。また、まともに説明しないほうがかえってよい(正確に説明すると都合が悪い)と言うことがあったりするものである。しかし人の世は腑に落ちぬことを許さぬもの。ゆえに「説得」をしなくてはならない。そんな人間の心から妖怪は生まれる。それらを「妖怪の仕業」として、人の手には負えぬものとして、または人とは相容れぬものの仕業として、落としどころをつける。これによって様々な「非道」が隠蔽されてきたということもあったろう。
本書は柳田国男の『遠野物語』の100周年を記念して、その中の妖怪にまつわる逸話を水木しげるが漫画化したものである。88歳にしてまたもやブームを迎えた水木氏。本書のなかに「キタローが巨万の富を届けてくれたからね(もう十分)」と言ってニヤニヤ顔で黄金の横取りを断るシーンがある。妖怪め!
漫画にしては少々値の張る本書であるが、近年の何か説得力に欠ける古典小説漫画化ブームの中でも、「専門家」がやってくれると買う気が起こるというものである。決して、最近のゲゲゲブームに乗っかっている訳ではないと断っておこう!
「さすがだなあ」と思うのが、柳田国男を「カバー」した作品にもかかわらず、完全に水木しげるで消化しているところだ。「ゲゲゲ」のノリと変わらない。88歳の妖怪の片腕は芯からぶれない。そして何よりもこの画風。恐ろしいような、可笑しいような、引き込まれる魅力。どこか絵巻のような絵。あたりまえだろうが、これほど「妖怪」を語れる漫画家はいないだろう。
妖怪がどこまでも科学的でない(説明されない)存在だとしたら、本書でも妖怪の存在をどこまでも肯定する水木サン、妖怪語りでは原作者を凌駕してしまった・・・・(原作読んでない)・・・、どうだろうか。
ちなみに、冒頭の奇っ怪談を「正確に」説明しようとするなら。足音が近づいてくるのは夢で、吹いた風はクーラー、クリックの音は水槽でポンプからでる泡が水面ではじける音、と言えたりもするが、そんなはずはない。 -
このタッグすっげ!!
淡々としてるのに面白くて、一気に読めてしまう。ねずみ男が出てきたりして、水木ファンならより楽しめるのではなかろうか。