- Amazon.co.jp ・マンガ (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091835055
作品紹介・あらすじ
かつてのライバルが清流企画へ仕事の依頼を!?
ラーメン界のカリスマ・芹沢と、かつて凌ぎを削った男・中原が仕事の依頼にやってきた。独自性の高いラーメンを追求し、絶大な人気を誇っていた中原だったが、最近の時流に乗りきれず店は閑古鳥が鳴いていた。「もう中原さんは終わってるんだよ」…かつてのライバルをそう評する芹沢。そんな中原の店を再起させるべく、新入社員の汐見ゆとりが立ち上がるが、いきなり中原に怒られる出来事が…!?
感想・レビュー・書評
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主人公の女の子「汐見ゆとり」がラーメンの才能を発揮していく漫画
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久部緑郎作、河合単画『らーめん才遊記 3』(小学館、2020年)は食事満足度という概念を提示する。腹いっぱい食べたという満腹感が得られる食事である。女性を意識した、お洒落を意識したラーメンは満腹感が足らない。実は当の女性からも不満に思われている。
これはグルメの本質を突いている。お高く止まった高級グルメは値段が高いものを食べたという世間的な見栄は満足させられるかもしれないが、心からの満足は得られない。食事満足度は、それを説明できる概念になる。
この問題は「奥様は食いしん坊」でも描かれた。主婦層が客層のエリアでカフェ風のお洒落なラーメンを出したが、流行らなかった(久部緑郎作、河合単画『らーめん才遊記 2』小学館、2010年)。主婦層はボリュームを求めており、カフェ風のお洒落なラーメンでは物足りなかったためである。ここには健全な消費者感覚がある。
私もカフェよりもハンバーガーチェーンにコスパを感じる。むしろ食べる時はガッチリ食べたい。「いきなり!ステーキ」や、からあげ専門店「からやま」のようなステーキや唐揚げばかりを食べられる店舗が人気な理由もここにある。しかも、ご飯(炭水化物)を食べずに肉だけを食べるから糖の摂取が少ないという言い訳も可能である。
それにしても芹沢はクライアントの案件を社外の評論家に喋っており、コンサルタント失格である。警察の捜査を受けても黙秘することがプロフェッショナルだろう。 -
二郎系のラーメンは岡山まで来たが広島にはまだ来ていない。でも、ニューウェーブ系は以前東京でも食べたが確かに上品すぎてがっかりした覚えがある。食べ応えで更なる進化でラーメンがまた進化するときが来るんだろうか。その影響が広島に来るのはいつだろうか。読む度にいろいろなラーメンが食べられる東京の人が羨ましくなりますね。