- Amazon.co.jp ・マンガ (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091836083
作品紹介・あらすじ
今、死体が事件の真相を語りはじめる
現代の捜査では常識ともいえる『検屍』 しかし江戸時代すでにこの考え方は実施されていた。当時、検屍のバイブルといわれた「無冤録述」という書物がある。これを片手にどんな死体であっても詳細に調べ、殺人の真相を語らせるという北町奉行所の天才同心 北沢彦太郎。検屍の技術では及ぶ者なく、好んで現場に出かけ、淡々と死骸を調べる北沢を変わりものとそしるものも少なくはなかった。そんな北沢を助けるのは検屍と女が大好きな医者・玄海、そして女絵師お月。三人は玄海の見立てと、大きく損傷した死体から生前の顔姿を見通して似顔を描くお月の技量によって難事件を解決する腕利きチームだ。
さて、今回は井戸の底で見つかった自殺とおぼしき死体が、このチームの検屍で意外な真実を語り始めた。井戸の死体の無念の声とは?北沢は真犯人をつきとめられるのか?
江戸川乱歩賞受賞の川田弥一郎の小説を高瀬理恵が華麗な筆で描く。
【編集担当からのおすすめ情報】
江戸の治安を守る奉行所同心は、当時の検屍のバイブル「無冤録述」を精読し、死亡日時から原因まで知ることができました。科学の発達していなかった時代に、わずかな痕跡や証拠はもちろん、自らの経験と工夫を駆使して犯罪を暴いていたのです。検屍を得意とする変わりもの捜査官、北町奉行所同心・北沢彦太郎が医師と絵師の助けを借り、死者の無念をはらす、痛快、大江戸捕り物譚です。
感想・レビュー・書評
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初版 帯
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やばいハマるかもしんない。
原作は未読だけど江戸時代の鑑識や捜査がリアル。
所謂、捕り物帖とも違う感じ。
少ない手がかりながらも協力者のおかげで
真相にたどり着けるのんだけど主人公の推理力や
正義感のなせる業なのかな。
不自由さを克服するあたり、仁-JIN-に似てるかも。
法医学の原点が13世紀の中国にあったことに驚いた。
あと作者さんの骨太な画力がすごい。
岡田屋鉄蔵さんや、野田たみ樹さんの絵を見た時の衝撃に近い。ハダカ率高いけどおすすめ! -
グロ注意。
お月の素性気になる。 -
現場の誰もが嫌がる検屍の現場に率先して赴き、今ではすっかり検屍のエキスパートとして定着してしまった奉行所同心・北沢が主人公。
彼の友人である医師の玄海・聞き取り調査だけで超リアルな人相書きを描く異才の絵師・お月とのトリオで、難事件や偽装された殺人事件を解決していく物語。
時代劇と法医学ドラマの要素を合わせた話と、リアルな絵が面白いです。
題材が題材なので、死体(時間経過後の腐乱や変化を含め)の描写が詳細で、内臓や糞便などの描写も物語上避けられないので、グロ苦手な人にはあまり向かないかもしれません。
ミステリーとして読むとそこまで謎解きの捻りが効いているわけでもないのですが、「当時既にこういう検屍技術があったのか」という発見が醍醐味だと思います。
シリーズが進むにつれて接近してくるお月との関係も気になるところですが、個人的に北沢様に不倫はしてほしくないなーw
原作は小説で、そちらは未読です。 -
推理ものとしてはイマイチだけど、
話も絵も大人が楽しめそうな漫画 -
原作付コミックに一応分類されますが、原作と微妙な違いが良い方に出た本です。原作は外科医の川田弥一郎氏で氏は推理小説を主なフィールドにしている現役医師です。他にも「なんとかの検屍官」はシリーズで出ていますが、江戸の検屍官はコミックで出てから再認識された位コミックが良く出来ています。ネタバレしない為にボカシますが男女を入れ替える事で三巻目が辛くなりましたが上手く処理しました。医師でないと表現しにくい箇所は同僚の古屋玄海を使い絵師のお月もコミックのほうが清純派っぽくて好きですね。ストーリー的に殺伐としそうな話なのに妙に読みたくなる不思議な本です。オススメです。
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江戸時代の推理物って設定は面白いけど、警察・医者・ちょっと特殊な部外者の三者がまだこなれてない感じ。漫画の続きは読んでみよう。原作はどうしよう迷うな。
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エロ要素が多いが江戸の法医学漫画。
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題名の通り江戸時代の検屍マンガ。まっ面白いですが、少し死因?に無理があるかな。犯人に意外性がないというか、推理的な部分が、物足りない。