憂国のラスプーチン (1) (ビッグコミックス)

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  • Amazon.co.jp ・マンガ (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091836106

作品紹介・あらすじ

外務省と検察の謀略を揺るがす男あり!

言論界の雄・佐藤優が、天才ホラー漫画家・伊藤潤二と手を組んだ!!
おまけに脚本をサポートするのは、浦沢直樹作品の共同制作者・長崎尚志。
この異色の組み合わせが、外務省と検察の秘められた謀略をあぶり出します。
”外務省のラスプーチン”と呼ばれた辣腕外交官が、北方領土返還に尽力しながらも”国策捜査”の名の下に逮捕されるところから物語が始まります。
ソ連、ロシア政権上層部に最も食い込んだ西側の“スパイ”としての活躍と、取調室で繰り広げられる東京地検特捜部エリート検事との壮絶な闘いを描きます。
連載当初から賛否両論の嵐だったのですが、厚労省・村木局長の無罪判決、大阪地検特捜部の前田検事逮捕など、世間の情勢も追い風となり、本作品への関心・支持が高まっています。社会問題に関心の強い読者から、もっと外務省や検察の本質に迫ってくれとの激励も多く、これまでの小学館コミックの中でも異彩を放つ作品となっています。

【編集担当からのおすすめ情報】
原作の佐藤優氏は、伊藤潤二氏の大ファン。電車の中で偶然、女子高生が
伊藤氏の代表作ホラー『うずまき』を読んでいたのを目撃、後日入手して
以来、大ファンに。それゆえに作画家に伊藤氏を希望し、伊藤氏が受諾すると
共同執筆の長崎尚志氏と共に大喜びでした。
登場人物は日本人は仮名ですが、外国人は全員実名。限りなく真実に近い
フィクションです。

感想・レビュー・書評

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  • 佐藤優さんの『国家の罠』をコミカライズになるのでしょうか。
    登場人物は基本仮名ですが、誰を示すのかはなんとなくわかるように。

    途中のエピソードには『甦るロシア帝国』や『外務省ハレンチ物語』など、
    他の著作で印象深かったものも入っていますが、メインはあくまで『国家の罠』の様子。

    2010年から約2年かけて、つい先日無事に完結したようです。
    私はコミックスでしかおってませんでしたが、非常に読み応えがありました。

    組織とは、官僚とは、そして外交とは、、そして「国策捜査」とは。
    『国家の罠』に興味をもたれた方であれば、同じように興味深い内容と思います。

    個人的には、民主党による「外交破壊」からの最中に連載が始まり、
    安倍政権での立て直しを図っているこの時期に、最終巻が発売された点、

    そして、政権交代の直後に、プーチン大統領からシグナルが来ている点に、
    非常に興味深いシグナルを感じています、これもまた「インテリジェンス」なのでしょうか。

    なんて言うと、なんとも穿ち過ぎとも思いますが、
    「外交」という現象と真摯に向き合うためにも、大事な視点かなとも。

    ん、『国家の罠』や『破壊外交』と並べて本棚に入れておこうと、思います。

  • 久しぶりに再読。
    拘置所のつらさが想像される。
    政治家も検察も闇が深い。
    しかし、政治家も検察も官僚も商社マンも、一人の人間。
    人間ドラマが深い。

  • すいません。めったに読まないマンガを読んでしまった。どこまでが本当の話か疑問はありますが、リアリティのある作品です。佐藤優はスゴイ外交官だったんですねぇ。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

  • スパイとしての外交官の在り方、北方領土交渉、国策捜査、杉原千畝、そして日本の検察の酷さなど、どんどん引き込まれて読んだ。

  • 原作者の外交官としての体験
    16.06.03 新規up

    全06巻 完結

  • 無実を主張する外交官vs罪を捏造する検察官。取調室内の息詰まる闘い。
    真実とは何か?
    検察がシナリオ通りに創りあげたものかもしれない。
    マスコミが世論を煽るために誇張したものかもしれない。
    悪者を罰したい民衆が想像だけで語っているのかもしれない。
    この漫画はある外交官の視点から見た真実です。全てを信じることは出来ないですが。
    情報を鵜呑みにするな、虚実が含まれていると疑え。
    そういうことが良くわかります。

  • 6巻で完結。世に出たこと自体が奇ッ怪不思議な漫画だが、面白かったことは間違いない。

  • 外交官、外務官僚、どこまで真実の話かはわからないけど、あの大騒ぎしたマスコミの異常さと、検察の異常さの一端がこのマンガでわかる気がする。国策捜査が堂々とされ、それを無批判に受け入れ大騒ぎされるマスコミがいる日本の狂気が透けて見える気もする。

  • 小沢一郎もホリエモンも、同じ理屈で吊し上げられた。
    山本七平はこれを「官憲主義」と言った。もっと評価
    されるべきコミック。

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著者プロフィール

1960年1月18日、東京都生まれ。1985年同志社大学大学院神学研究科修了 (神学修士)。1985年に外務省入省。英国、ロシアなどに勤務。2002年5月に鈴木宗男事件に連座し、2009年6月に執行猶予付き有罪確定。2013年6月に執行猶予期間を満了し、刑の言い渡しが効力を失った。『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて―』(新潮社)、『自壊する帝国』(新潮社)、『交渉術』(文藝春秋)などの作品がある。

「2023年 『三人の女 二〇世紀の春 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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