- Amazon.co.jp ・マンガ (306ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091840479
作品紹介・あらすじ
「本屋大賞」ノミネート作の漫画化第二弾!
信州・松本で地域の人々のために【24時間365日対応】を掲げる本庄病院。
ここに勤務する若き消化器内科医の栗原一止は、心ある上司や同僚、看護師などのスタッフに囲まれて、患者のために昼夜関係なく激務に励んでいる。
ある時、学生時代の親友で、東京で血液内科医として活躍していた進藤辰也が本庄病院に勤務することに……
だが、数年ぶりに会った親友は、もはや一止の知っている「患者のためにすべてを投げ出し全力を尽くす男」ではなくなっていた。
何故、辰也は変わってしまったのか。何が辰也を変えたのか?
一止は東京で辰也に起こった驚くべき事実を耳にして……!?
【編集担当からのおすすめ情報】
子供には、この物語は難しい。
原作は多くの書店員から支持を集め、史上はじめてシリーズ2作連続で「本屋大賞」にノミネートされた『神様のカルテ』と『神様のカルテ2』。
現役医師である夏川草介氏が綴った、優しくて苦しくて温かくて切ない物語を、数多くのヒューマンドラマを手がけてきた実力派漫画家の石川サブロウ氏が描き切りました。
迷いながら、悩みながら、一歩ずつ進んで行こうとする医師と患者たち。
彼らの姿は、人生経験を積んだ大人のあなたの感情を、激しく揺さぶることでしょう。
そして「自分の大切な人は本庄病院で診てもらいたい」と思うに違いありません。
さぁ、この本で、栗原一止と本庄病院の面々に出会ってください。
感想・レビュー・書評
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1より面白かった。
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「神様のカルテ」ってそういえば原作が有名なんだ。北上次郎さんはボロクソに言っていたけど。今回のテーマは医師は泊まり込みで勤務をしていて、体調を崩して静養していても患者から非難される。医師である前に人間なのではないかというのがテーマ。医療ものは今過剰で、その中でこの程度の話だと読みたいと思わないのではないか。ただ石川サブロウの絵のタッチで語られるととてもいい味になる。少し凡庸なほうがいい。いい原作を得ていいコミックになっている。
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2012/9/8
図書館予約 -
「理想ばかりに走ろうとする青臭い人間が嫌いだ、しかし、理想すら持たない若者はもっと嫌いだ」
味のある言葉でした。 -
地域医療の問題を描きつつ、なんともほのぼのした雰囲気でスゴくよかったです。あんな言葉遣いの医者がいたらお目にかかりたいな。
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文章を読み進めていくうちに、描かれている人物、信州の風景が
さりげなく、私の中に映像として浮かんてきた。
私にとっては、さりげなく、ふーっと自然にこの物語のなかに
取り込まれていく。
とても好きな作品です。 -
映画化もされ、内容的にコミック版もあるだろうなと思っていたところに見つけた本。
中村佑介氏によるはかなげな原作表紙絵のイメージが強いため、いかにも青年漫画っぽいタッチの絵にとまどいましたが、慣れてしまえば、原作を知っているので、スイスイ読めました。
漱石の坊ちゃんよろしく、先生たちにあだ名をつけている主人公。
大狸先生や古狐先生など、勝手に想像していましたが、絵で見ると、さらになるほどと思える風貌で、おかしくなりました。
医者に人間的暮らしを送る権利があるのか、という問題がつきつけられた巻。
患者のために身を粉にして働き、自分の家族を不幸にしている医師がいるという現実。
読んでいてやるせなくなります。
全ては医者が足りないのが原因ではないかと思いますが、郊外救急病院だから医師不足なのであって、都心など余るところには余っているのでしょうか?
まさに「紺屋の白袴」状態で日々を綱渡りで送る医師たち。
休みないプレッシャー続きで心が病まないかと、心配になるばかりです。
そんな過酷な医療現状をテーマにしながらも、さらりと読みやすいのは、ハードな内容の中にもどこか情緒的な雰囲気が漂う文章だからでしょう。
世に医療系の物語は数多く出ていますが、それが医療従事者になんらかの環境改善をもたらす結果に繋がっていればいいと祈るばかりです。 -
他の本と違って引き付けられるのは、漱石先生を愛する主人公のやたら文語体的な口調とか、オンボロアパート御嶽荘とその住人のエピソードとか、信州の美しい自然描写なども関係しているのだと思います。
ある意味、理想論を掲げた青臭い台詞は、文語体口調だから、逆に違和感なく響いてくる、というのもあるかもしれません。 -
一昨目同様に、涙なしでは読めなかった。
ハルさんの様に泰然としていられたら素敵であるなぁと思ってしまう。
缶コーヒーの使い方かわ秀逸である。 -
地域医療について考えさせられる...
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