夢かもしんない 完結編: 抱きしめたい。 (5) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 92
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (234ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091842350

感想・レビュー・書評

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  • コンピューター販売の営業マン・加勢春夫は会社では仲間からも、お得意様からも慕われている。しかし、仕事で家庭を犠牲にしていた。妻との間にもすきま風が流れているある日、突然幽霊が現れた。その幽霊は、加勢にこう云った「ハッピーにしてあげるからネ!」
    それ以降、その幽霊・「夢野すみれ」は、気ままに現れては、加勢がハッピーになるためにアレヤコレヤと世話をやくようになる。

    泣けるよぉぉぉぉ!!!
    このマンガ!!!!作者が最終巻の巻末に描いてますが、元ネタは「ゴースト ニューヨークの幻」。でもあの映画からこんな物語を描いてしまう作者は凄い!!

    嫌な上司にもいい顔して、間違っている事を言っている得意先にも頭を下げる。世の中に出れば誰でも経験する(?)よね。そして、酒飲んで愚痴こぼす人生…。
    「ハッピーですか?」そんな中からでも幸せを見いだして行くのがオトナなのかも知れないけど、このマンガ読むと自分って「ハッピーなのかな?」って思ってくる。

    自分で、自分を「ハッピー」だと思いこませ、実際は「ハッピー」じゃない。そんな経験、思いをしたことありませんか?そんな時にこのマンガを読むのをお勧めします。

    それにしても、加勢に恋をしてしまう佐藤さんが素敵で健気で胸が苦しくなるね(笑)ああ、不倫の恋ってのもいいねぇ(おまえ未婚だろ!!!)そしてこの作者のマンガに良く出てくる憎いけど良い奴ってキャラ(笑)このマンガには主人公の大学の先輩で大手コンピューターソフト会社の社長:松本が出てきます。モデルは明らかに「ダウンタウン」の松本(笑)良い味出してます。

    このマンガ読んでると、グサってくる台詞が結構多いんだよね(笑)「無理して我慢して、自分抑えてそれで人生楽しいか?」とか「お金のために働いてますけど、お金のためだけに働いているワケじゃないじゃないですか…」
    とかね…。
    無理して我慢して自分を抑えるのが、社会人。そう言う事をしなくてもいい人ってのは「勝ち組」(笑)
    でも、心に響く台詞です。

    最初すみれは狂言回し的存在なのが、どんどん物語の中心に食い込んでくる。しかも至極自然な形で無理なく。ホントこの作者の構成力の見事さは凄いと思います。

    社会人としての幸せ、夫婦の幸せ、親子の幸せ様々な幸せの定義を見せてくれるマンガだと思います。
    幸せって何なんだろう???自分はハッピー?ハッピーだと思う!ハッピーだ!!絶対ハッピーに決まってる!!!ハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピーハッピー…
    ハッピー興行はモスラの卵を買った会社ヾ( ̄o ̄;)オイオイ

    すみませんでした(笑)5巻はとにかく泣けます…。

  • マネージャーの苦しみと加瀬さんとの和解も丹念に描かれているのが良かった。

  • 副題 抱きしめたい。最終巻にして多くの急展開があり、その上できっちりと終わったと思います。設定上、予想のつく結末といえそうですが、そこまでの出来事が盛り沢山で。初めて読んだのはいつだったかな。学生の頃だったのかも。年令を重ね、IT業界で働いたこともあり、以前よりも色々な思いを重ねて読むことができました。

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著者プロフィール

福岡出身。1986年「プチアップル・パイ」にて『危険がウォーキング』でデビュー。1980年代は徳間書店「少年キャプテン」を中心に執筆。1990年代以降は小学館ビッグコミック系に執筆の場を移す。代表作は『かくてる(ハート)ポニーテール』『りびんぐゲーム』『夢かもしんない』『光速シスター』等。

「2016年 『やさしく!ぐーるぐる真紀 ②』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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