鉄コン筋クリート (2) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 59
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (199ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091847324

感想・レビュー・書評

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  • なんでもアーバン・ファンタジーよいうジャンルらしい。初耳。
    なるほどなとうなずかされる言葉だ。

    というのも、この作品で描かれる都市は無際限に拡大する都市という不合理で不可逆なシステムではない。
    むしろ個人の内面だとか家庭だとか極小の場所を、都市に拡大して考える類の都市だからだ。

    半透明で透過性のあるコクーンが、クロとシロのふたりの周りに敷き詰められている。
    半透明だから互いに自由のように見える。
    そして実際、透過性があるから他者からの侵入を許すこともあり、結果的にふたりが反目することもある。
    が、変わってしまったも変わっていない繭が、依然としてうすーく残っているのだ。
    だからふたりが再開すれば、ふたたび繭は閉じることができる、そういうふうにできている。

    彼らを包む都市も、そういう具合でできている。
    あるいは繭のような都市の核が彼らといえるのかもしれないし、都市の繭性を彼らが象徴しているといえるのかもしれない。

    くだくだしく書いてしまったが、ふたりのキャラクターも好きだし、ふたりと取り巻く大人たちの群像も好きだ。
    『AKIRA』のまだ幸せだったころの金田と鉄男を連想したりもした。
    健康優良不良少年なところや、幻想への没入の仕方とか。

  • シロがいちいち可愛い。

  • 2012年3月27日(火)、読了。

  •  どんどん、まちがこわれていく。どんどん、よごれていく。
     それを人一倍早く察知したシロ、それに気づかないクロ、バランスがどんどん崩れていく。
     忍び寄ってくる悪いやつらによって、まちがむしばまれていく。

  • クロ、シロ、街、ドッペルゲンガー…。このマンガには記号が散りばめられている。クロとシロそれぞれが持たない部分をそれぞれが補完し合うという、哲学的な文脈を物語の骨格としつつ、作家の人情性が物語りの肉付けを行っている。ここに出てくる街はメタファーとしての街であり、変わり行く時代の象徴なのだ。

  • しろとくろにあこがれる

  • クロは、シロのない知識を持ってる。シロは、クロのない「ネジ」を持ってる。この「ネジ」ってのがすっごく大事なものなんだよ。

  • 小学生のとき好きでした。エヘへ。

著者プロフィール

漫画家。代表作に『花男』『鉄コン筋クリート』『ピンポン』『GOGOモンスター』『竹光侍』『Sunny』『ルーヴルの猫』(すべて小学館)などがある。現在「東京ヒゴロ」、シリーズ「むかしのはなし」連載中。

「2022年 『劇場アニメーション「犬王」誕生の巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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