- Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091848987
作品紹介・あらすじ
日本史上最大の兄弟喧嘩、開演!!
正義の味方コンビ・中大兄皇子と中臣鎌足が、大悪人の蘇我入鹿を
成敗して成し遂げた政治改革を「大化の改新」と言う。
日本古代史上、最大級の暗殺事件だ。
明治17年、美術研究家アーネスト・フェノロサと岡倉天心は
奈良の法隆寺・夢殿の中にある謎の仏像を見ようとした。
その仏像は「救世観音」と呼ばれ、聖徳太子をモデルにしたとされる。
ところが白布でぐるぐる巻きにされて1200年以上も封印され、誰も
見ることができない。おまけに、その仏像を見ようとすると天変地異が
起こるという伝承まで残されていたのだ。
ふたりが夢殿の扉を開こうとすると、恐怖に駆られた僧達が逃げ出すほど。
しかも仏像を調べると、後頭部に釘が打ち込んであった!!
ありがたき聖徳太子の化身を、なぜ人目に触れぬよう封印し、
釘を打ち込み、絶対秘仏とせねばならなかったのか?
まるで、その祟りを恐れているかのようである。
ここで日本古代史上、最大の暗殺事件の犠牲者が浮かび上がってくる。
「大化の改新」の真相は、中大兄皇子(天智天皇)と、父親を殺された
大海人皇子(天武天皇)との、壮絶な兄弟喧嘩の号砲だったのだ……!!
【編集担当からのおすすめ情報】
「法隆寺は聖徳太子の怨霊を封じ込めるための寺である」という、哲学者・
梅原猛氏の有名な説がヒントに。その梅原氏と作者との対談を
巻末付録として掲載。「聖徳太子の正体は、実は蘇我入鹿ではないか!?」
という仮説を梅原氏にぶつけてみましたが…!?
感想・レビュー・書評
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とてもよいです。
自分の中の漫画的な天智・天武兄弟のイメージって、火の鳥太陽編のそれで、天智は心配性の親バカ、天武はタフでドライな策士みたいな感じだったんだけど、この作品は割と違うねー。
天智が細目、髪アップのハイパーエリートクソメンヘライケメンサイコパス的な、天武が爽やかイケメン腹黒太郎的な感じ。どっちも超かっこいい。
中臣鎌足が冷酷だが内に熱いものを秘めたケツ顎ってのもツボ。
天智が最期どういう風に退場して行くかと、最終的に独り勝ちしちゃう藤原氏のメインストリームへの絡み方が気になるところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
このテーマはマンガで書かれたら読んでみたいと思っていたので、
内容を確認せずに購入。
結果は、正直期待しすぎて肩透かしを食らわされました。
古代史や日本書紀のことは詳しくはわからないので、どこが新解釈なのか歴史的な部分をについて検討することは、私にはできませんが、とにかくどこかで見たことがあるマンガというイメージから脱却できません。
平たく言ってしまうと「日出る処の天子」という名作マンガの雰囲気を引きずった古代史マンガという印象を強く受けました。
しかし描いている題材は違うので今後の展開は気になることろ。
日本書紀も確認してどういうアレンジが加えられているのか比べてみるのも面白いかもしれませんが・・・そんな時間はないかなぁ(汗)
追記
大海人皇子が主人公ですよね?
よくわからないのだけど、蘇我入鹿と大海人皇子の関係の書き方に非常に違和感があるんですが・・・・。とんでも説にしても、こういう説があるんですかね・・・・
蘇我入鹿が聖人のように描かれていますが、やってることは聖人ではないような気がするのですが・・・たぶん主人公が大海人皇子だからですよね。その部分は特に物語として違和感がありました。
他にも気になることはあり違和感を引きずりながら読了しました。
とんでも説?を採用しているのかもしれませんが、それによって面白くなっているのかといわれると疑問。歴史ものとしてではなくて、娯楽作品としての設定にしても、底が浅く感じてしまいました。 -
当該作品の根拠となる、学説に対して賛同できない。
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法隆寺夢殿の救世観音像のモデルの謎が解き明かされていく、らしい。
学校では「日本史」上の大悪人蘇我入鹿vs正義の味方中大兄王子+中臣鎌足と習うけど、どうやらそこには様々な謎が隠されているようだ。
入鹿と大海人皇子のイケメンぶりにも興味津々。そして中臣鎌足が百済の王子だったとはな!
この先も面白いに違いない。
巻末の梅原猛、中村真理子、園村昌弘の鼎談、もっと読みたい。
梅原猛『隠された十字架』も読まねばなるまいて。 -
梅原猛『隠された十字架』を面白いと思った人にお勧め。大化の改新で殺された蘇我入鹿は○○○子と同一人物で、法隆寺は罪なく殺された入鹿が怨霊化するのを封じ込めるアイコンだった……という前提で、中大兄皇子と大海人皇子の史上最大の兄弟喧嘩を描くのだそうだ。第一巻は壮大な兄弟喧嘩の序章の序章だが、万葉集や日本書紀好きな人にはウハウハな登場人物絵巻。
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乙巳の変…世に名高い大化の改新は?
中々興味深い切り口で物語が進むねぇ
今後の展開が楽しみやねぇ\(^o^)/ -
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大海人の父が蘇我入鹿というオリジナル設定。中大兄は切れ長の美しい顔立ちで狂気をはらんでいる。面白くなりそう。巻末には梅原猛との鼎談!「隠された十字架」は面白いのよねー。ああ、「天上の虹」の続きが読みたい。
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こういう設定で中大兄皇子と大海人皇子を描くとは、
びっくり。そして百済の王子が・・・!
常に笑顔の大海人皇子、怖いです。
死してなお壬申の乱以降まで続く、
壮大なる兄弟喧嘩、今後の展開に期待・・・かな?
著者プロフィール
中村真理子の作品





