花もて語れ 7 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
- 小学館 (2013年2月28日発売)
- Amazon.co.jp ・マンガ (195ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091850898
作品紹介・あらすじ
開演! 勝負の朗読会!!
満里子と別れて以来、朗読ができなくなってしまったハナ。
本番の舞台までハナとは会うことのなかった満里子。
ついに迎えた本番の舞台で、最初に朗読する満里子が、
宮沢賢治作『おきなぐさ』に託した想いとは!?
その朗読に満里子が全身全霊を込める、勝負の舞台の第7集!
【編集担当からのおすすめ情報】
ハナと満里子が再び同じ舞台に立つこの物語は、
6集~8集で大きなひとつのエピソードとなる予定。
その真ん中の巻に当たる第7集は、
先に舞台に上がった満里子の朗読を収録しています。
連載史上、最大スケールで描かれた『おきなぐさ』は、
満里子渾身の朗読であり、作者渾身の朗読シーン。
宮沢賢治がこの作品に秘めた想いとともに、
その美しい光景が”強烈に”胸へと迫ります。
感想・レビュー・書評
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「花もて語れ」この段は、ほんとうは震災後の生に関するメッセージを描いた物語なのだと思う。震災の話は全く描かれていないが、言葉ははっきりとそれを示しているのが感じられる。物語を朗読するという表現者を描くことで、このようなメッセージが伝えられるということに驚く。その意味でいま読むべき作品。
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朗読のステップ4。朗読の技術もさることながら今回はキャラの心理描写が色濃く出た感でした。花の迷いと満里子の決意、今思う自分の気持ちを込め宮沢賢治の「おきなぐさ」を朗読する。
ステップ4の真髄。第6巻から課題とされている「立体的な場面」の表現方法。人との対話における欠かせない要因「間」がその鍵だったとは思いつきませんでした。今回のおきなぐさでの賢治の問いかけととてもマッチしているテーマだと思いました。他にも小さなアリからみた視点における表現、観念的視点の変換、真っ赤な天蓋のシーンなどどれをとっても唸る演出でした。物語の賢治との対話と聞いてくれる人との対話、それらすべてを取り持つ「間」。本当に『花ても語れ』という作品は構成が上手いと痛感しました。
キャラたちの思いもプラスされた朗読。今回はハナの迷いに満里子が先に答えをだす展開となりました。おきなぐさを妹のレクイエムと語った満里子。その満里子がイメージするおきなぐさはとても切ないものでした。書きなおすことへの恐怖、都合のよい自分を許せるわけがない、失ったあのときの自分へのレクイエムでもあるこの朗読は大変心にくるものがありました。
現実を知らずに願うは夢想。現実を知って願うは大人の闘い。満里子の願った一緒に歩きたいとおもう心をハナはどう朗読で返すのか。すごい熱量がこもった今シリーズ、どうハナが締めくくるか本当に楽しみです。 -
今巻は恋愛のぐしゃぐしゃはあんまりなくて(ゴメンね山吹くんw)賢治の「おきなぐさ」が中心。ひとつの作品を読み込むためには時代・歴史・作者の人生を考慮する必要がある。(これは絵を読む時もそう)それを丁寧におってました。
しかしながら、この「名作を残すと研究と称して手紙やら酒の愚痴やらまで丸裸にされる」感じは、毎度有名人は大変だねと言いたくなるわー -
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宮沢賢治『おきなぐさ』の朗読。そこに込められた矛盾をひもとく。
少年マンガでは戦いのシーンに使いそうな大ゴマを、朗読の山場でバンバン登場させるのはかなり斬新。その朗読が一種の「戦い」であることを思わせる。 -
13巻でまとめてレビュー。
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2012.3.1