天智と天武 2 -新説・日本書紀- (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091852687

作品紹介・あらすじ

中大兄皇子はモンスターに成長する。

大海人(後の天武天皇)は、父・蘇我入鹿を殺した異父兄・中大兄皇子(後の天智天皇)の従者となった。
これが復讐への第一歩だ。
まずは中大兄と、そのブレーンである豊璋を分断したい。
優秀な戦略家である豊璋の支えが無ければ、中大兄は何もできないはず。
大海人は豊璋が溺愛している息子・真人に目を付けた。
真人は孝徳天皇の落とし胤との噂があり、中大兄から皇位継承のライバルと見なされたら、命が危ない。
そう説き伏せて、中大兄が大反対している遣唐使船に乗せて国外脱出させたのだ。
……そこまではよかった。
しかし大海人は思い知ることになる。
豊璋なしには何もできないと思っていた中大兄皇子が、モンスターに成長していたことを…!?
かねてから憎く思っていた孝徳帝と、その息子・有間皇子に中大兄は狡猾で非情な牙をむいたのだ!!

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感想・レビュー・書評

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  • 更に暴走してる感が・・・(;´・`)>。

    「新説」とうたっているけど、新説と言うよりは全くのフィクションに思えて、歴史好きが読むのはツライ(T∇T)。

    大海人は途中まで宝皇女の子だ認識されていなかったのに、中大兄に内緒で真人を遣唐使に入れる力があるもんかね~と思ったり。
    「天智と天武」というタイトルの割には、天武寄りに描かれ過ぎてるし、天武がけっこう万能な感じに描かれているのもちょっと・・・。

    なら買うの止めればいいのにそれができない歴史好きのサガ(T∇T)。

  • 自分がうがった見方しかできないからかもしれませんが、
    このマンガ・・・正統派主人公は大海人皇子(顔のデザインもいい人顔だし)なのかもしれないけれど、正直、お話自体は強権的でわがままで理不尽な暴君、中大兄皇子でもっているようにみえます。
    大海人皇子はあまり魅力的な人物に感じられませんでした。
    主人公はそういうものなのかもしれませんが・・・。
    しかし、少女漫画だからか古代史マンガだからかよくわかりませんが、さらっとBL表現が出てくるのはなぜなんでしょうか。
    BL表現ではないと見る方もいらっしゃるのかもしれませんし、個人的にBLは嫌いではないのですが、・・・非常に安易な設定だなぁと感じてしまうところが辛いです。
    BLでもいいけどもうちょっと感情の機微を描き出す手法はあるだろうに・・・なんだか浅い感じがしてしまうのが残念。
    もうちょっと先へ進んだら盛り上がるのかしら・・・期待を込めての評価。

  • 1巻で感じたような衝撃が無かった。残念。
    遣唐使船に真人を乗せた経緯は初めて知った。史実と違う点もあるでしょうけれど。
    中大兄皇子が考徳帝をないがしろにして遷都をした辺りは想像以上に軽々しく(もっと根深いはず)ちょっと物足りない・・・
    斉明帝の重祚を計るところや有間皇子を謀るところなど益々中大兄皇子のしたたかさが楽しみ。したたかと言えば、大海人皇子の方がもっと歴史に残っている表現ではしたたかなはず。さわやかな青年風に今は描いているけれど今後の二人のドロッドロな展開、目が離せない。
    かかわってくる女性たちももっとたくさんいるでしょうが、まだあまり登場してはいない点も物足りない。

  • 大海人が中大兄の付き人になるところから、赤兄が有間と仲良くなるまで。

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  • ん?大海人が入鹿の子だというこの設定だと、男系天皇は一旦途切れてるのでは?それはさて置き、豊璋も息子を思う人としての心があるのに陰謀は企むのね。そして孝徳帝、見直したわー。

  • 皇族が互いに権謀術数を尽くし、血で血を洗う7世紀の雰囲気をフィクションを織り込りまぜながら巧みに描いています。大海人皇子のキャラにも深みが出てきました。でも、コミックなのに読み進める世界が明るくないのは困りものです。「日出処の天子」の影響でしょうか、BLのシーンがちょいちょい出ますね。

  • 入鹿への憧れが、翻って憎しみになって今の中大兄皇子になってます。
    その心理を利用しているのが、大海人皇子と。

    二人の愛憎と野望に巻き込まれていく宮廷。中大兄皇子に負けた人達が哀れです。

  • ほんとに中大兄はいい。
    頭が良いのに、大海人に踊らされたりしている。
    屈折した愛情は恐ろしい。

    歴史で学んだ蘇我入鹿との違いが面白い。

    ほんとのところはどうなんだろう。

    3巻に出てきそうな額田王に期待。

  • 前巻より入り込めないよ~最近の説(中大兄と大海人は同母ではない、豊璋=鎌足)等々を設定に取り入れているのは良いんだけどね…中大兄が狂気過ぎる…大海人が策士過ぎる(鎌足よりも狡猾)…有間皇子が普通過ぎる(これまで美少年に描かれ過ぎ?)…何よりもこれまでの同時代の作品には当たり前に入っていた歌が出てこないのは少し違和感。誰が詠んだか不明だからか(通説と異なったり)、それともこれから出てくるのか(額田もやっと登場だし)。現存する歴史書は勝者の歴史だし今伝えられている(教わった)歴史が真実かはわからない。しかも後々の発見等々で教わった歴史とは異なっている(訂正されている)ことも気付かぬままらしいので(歴史に興味が無ければ普段ニュースや新聞で出ても読まないだろうし)、知らないことも多々あるのだろう(新説もあるだろうが)。現時点で判明していること以外は何でもありな世界な訳で…それでもこれまで出会った幾つかの漫画や小説等で、ある程度の世界観でこうであって欲しいという願望等々がある為か、今巻は何だか中々に受け入れ難くなってきて、ちょっとツライぞ~(>_<)あ、でも幼い大海人が“あの時”叫ばなければ入鹿は殺されなかったのかな(この時に亡くなったのは事実だろうから、このifはダメだけど)なんて思ってしまった。そしてこの時代、男色というのはどういう扱いだったのか(後の平安はアレだけど)とっても気になるところ(笑)

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著者プロフィール

中村真理子:四国大学短期大学部教授。幼稚園にて教諭、園長として24年間勤務。幼児教育のエキスパートとして研究発表多数。

「2023年 『ある10人のこども』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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