夕空のクライフイズム (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 107
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091861665

作品紹介・あらすじ

中2病監督が挑む痛快・高校サッカー物語!

毎年、いいところまで行くのに「あと一歩」が続く
微妙な私立高校・木登学園(きとがくえん)のサッカー部。
2年生の主人公・今中(いまなか)は
ドリブルが武器のフォワードだ。

だが彼は、監督が日々繰り返す
「勝つ為に無難なプレーに徹しろ!」という方針に
正直、なじめない毎日を過ごしている。
チームメイト達も、程度の差はあっても
疑問や不満が膨らんでいる。
そんな危うい状態だ。

ところがある日、事件が起きる!

3年生が引退し、新チームが動き始めるタイミングで
監督が他校の引き抜きに応じてしまったため、
体制がガラッと変わったのだ。

そして、大昔の名選手・クライフに心酔する
新監督の口から発せられた言葉に
部員達は息を呑む…

「勝つことにこだわっても、どうせどこかで負けます。
だったら美しいサッカーにこだわりましょうよ。
最高の負け試合をして、絶頂の中で美しく散りましょう!!」

おいおい…いいのかそれで!!?
俺達の最終学年、この中2病みたいな監督に任せちゃって
本当にいいのか!!?

【編集担当からのおすすめ情報】
大学生と化けネコとの温かい同棲物語『ミル』(全6巻)でデビュー後、
「部活動」をテーマにした鮮烈な高校サッカー短編集『68m』が
サッカーファンの心をつかみ、注目を集める若手作家・手原和憲。

彼が初めての週刊連載のテーマとして選んだ舞台は
やっぱり高校のサッカー部でした。

現在においても議論が渦巻くヨハン・クライフの標榜したサッカー、
それが「醜く勝つより美しく散れ」でした。
そんな彼の考え方を基点に、「ワクワクするサッカー」に
徹底的にこだわって生み出された世界観は
とにかく痛快!

勝利とは真逆の方針は、どう考えても
「部活」とは相容れない気がしますが…
新監督の真意はどこにある!?

また、著者が得意とする「青春」の描き方は
これまで以上にグッとくるシーンが多く、磨きがかかっています。

「高校サッカー」「部活」にこだわってきた作者が放つ超意欲作です!

感想・レビュー・書評

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  • 情熱で勝てる!という話ではないところが良い

  •  実に面白かった。
     あくまで一巻であり、物語は動いていないが、この作品の根幹のエッセンス(と思しきもの)がふんだんに詰め込まれている。
     それぞれの、特に主人公である今中の懊悩は多く共感を得るところだろう。それを眺める雨との関係も、もどかしくも次に期待が持てるものである。

     これだけわかりやすく(クライフの評は的確すぎる)、かつ詳しくクライフのサッカーを描いてくれるのはなかなか物珍しい。
     応援する意味も込めて、星五つと評価したい。まあそれを抜きにしても、普通に星五つだった気がしないでもないが。
     

  • 買うた

  • サッカーマンガではありません。サッカーオタクマンガです(笑)。
    そこの、やるのはまるでダメだけど、サッカー史や戦術の本を読むのは大好きな、頭でっかちサッカーファンのあなた。あなたのためのマンガです(笑)

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