健康で文化的な最低限度の生活 (2) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 573
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・マンガ (83ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091867469

作品紹介・あらすじ

生活保護に向き合うケースワーカー奮闘劇!

福祉事務所でケースワーカーとして
働きはじめた新人公務員の義経えみる。
生活に困窮している人々を支援することの難しさに悩みながらも、
日々、[生活]の最前線で奮闘している。

そんな折、就労支援に取り組む最中で、
えみるが担当する阿久沢さんに多重債務が発覚!
一方、同期の七条が担当する岩佐さんも、
高い就労意欲とは裏腹に精神的に追い込まれ…
対応に葛藤する新人ケースワーカー達。
彼らにできることは何なのか?

==============
2集では、容易にはいかない“就労支援”の実態と、
騒がれている“不正受給”の、とある一面が描かれる。

医者でもない。警察官でもない。
けれど、[生活]を救える仕事がある!

新人ケースワーカー達の奮闘劇、渾身の最新作!!

感想・レビュー・書評

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  • 借りたもの。
    制度に関する知識や事務処理の技能以外のものが求められる現場であることを痛感する。
    心配で一日に何度も留守電を残してうつ病の人にプレッシャーをかけてしまう(健常者でもこれはプレッシャーでは?)七条。
    専門性が高く、真面目、合理的で容赦ない栗橋は担当していた中林さんが字を読めない事に気づけなかった……
    それは教養を受ける機会が無かったためかも知れないし、失読症だった可能性もある。
    ケースワーカーは生活保護の専門性だけで対応できるものではなかった。

    半田さんのコメントは心に響く。
    それはカウンセラーの傾聴にも通じるような姿勢ではなかろうか。

    仕事でもそれ以外でも、人間は(健常者でも)自分の「都合」でしか動かない。
    だからこそ「聞く準備がある」という「待つ」姿勢を示すことが重要で、どれだけ難しいかを痛感する。

  • 生活保護に携わるケースワーカーの物語。
    不正受給の話が一筋縄ではいかなさそう。半田さんの言葉がしみる。

    「どんな人でも尊厳を侵されれば怒る」
    「人は自分の都合でしか動かない」
    「まずは相手の話(都合)を聞く」

    正義感だけでは問題は解決しない。

  • 話を聞くことの難しさかな・・・。

    当事者と主人公と上司で面談してる際の沈黙の描写、すごく良かった。
    体験から、ああいう描写が出てきたのかな。
    なんにしろ表現力ある漫画家さんだね。

  • いろいろキツい(u_u;。
    でも、見ないふりをしちゃいけない世界だと思う。
    作者さんにもキャラクターたちにも、
    そしてひいては現実の人々にもがんばってほしい(><)。
    自分はその状況に今はいないという
    無責任な立場だから言えることなんだろうけれど。

  • 2019/05/10 044

  • 経験者ではないから、厳密なことは分かってないくせに、ってことなんだけど、生保受給の立場にある人たちの心情が、とても上手く表現されている気がする。派手さはないけど、この調子で続いていって欲しいと思える作品。

  • 読了。3,4,5,6も購入した。面白い。

  • 病状聴取なんてあるのね。
    なんか、お金が全てな感じ。援助を受けると、ここまで踏み込まれてしまうのかと。
    政務活動費の使途公開なんかと比べるとね。

  • 詳細別記

  • 第2巻も買って読了しました。
    ・義経ちゃん、阿久沢さんの借金対策で法テラスに行く
    ・七条くん、岩佐さんの精神状態を知って対策に乗り出す
    ・義経ちゃん、日下部家の不正受給問題に取り組む
    の3つのお話がメインです。

    いやぁ、ハラハラするなぁ。。。前巻もそうですが、こんなに読んでいてハラハラする漫画はないですね。
    分かるんですよ。新人のケースワーカー、しかも就職したてで実社会のことすらなんにも知らない新社会人でもある義経ちゃんや七条くんみたいな人に、事業失敗して多額の借金抱えたおっさんとか、DVで離婚して精神的にもやられてるシングルマザーとか、そういう社会の辛酸を嘗め尽くし疲弊しきった人間の相手は、限界があるというか、とても務まらんと思いますよね。理解がないのは無理がない。生活保護受給者を前にして、こちらの意志に関係なく「自分とは住んでいる世界が違う人間」の側、有り体に言えば「恵まれている人間」「健全な人」「社会的強者」の側に立たされていることの戸惑い、よく分かります。そういう側に立っていることに気づかないで、ついつい犯してしまう過ち、ついつい言ってしまう失言、ついつい聞く耳を持たなくなること、私自身も大変身につまされる思いがします。
    難しいよね、「相手の立場に立って話を聞いて、物事を考え、対処していく」って。義経ちゃん、七条くんの行動を見ていると、ホント、危なっかしくてしょうがない。「そう、本題を急かすなよ……」「そういう時は黙って聞けって……」「そこはよく想像力を働かせようよ……」って、漫画なんですけれど、ついつい止めに入りたくなります。だから、最初はひたすら傍に居て、相手の生活を知っていくしかないのでしょう。知識の勉強だけじゃ間に合わない現実がそこにありますからね。よくまぁ、仕事辞めずに、本当に少しずつですけれどちゃんと大事なことに気付いて、受給者に訪問し続けてますよね。そこに関しては偉いなぁというか、ほほえましい気持ちさえします(上から目線で恐縮ですが)。

    確かに、ケースワーカーという仕事を知るという意味では私自身も非常に勉強になる漫画です。ただ、それに加えて、「大卒の新社会人が、如何にして社会に生きていく上で大事な”人生の勉強”を積んでいくか」という、ケースワーカーに限らずどの会社で働くにしても当てはまる普遍的なテーマも、この漫画は扱っていると感じています。

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著者プロフィール

柏木 ハルコ(かしわぎ はるこ)
1969年、千葉県生まれの漫画家。千葉県立東葛飾高等学校卒業、千葉大学園芸学部卒業。1995年『いぬ』でデビュー。
代表作に、2008年映画化された『ブラブラバンバン』、そして2018年7月からドラマ化された『健康で文化的な最低限度の生活』。

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