なぎさにて (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
3.50
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本棚登録 : 79
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091872098

作品紹介・あらすじ

新井英樹氏最新作。終末に挑む家族の物語!

人類は滅亡するために生まれてきたのか――――!?

主人公・杉浦渚はどこにでもいる普通の女子高校生。
杉浦一家もどこにでもいる普通の家族。

ただし、取り巻く世界は確実におかしくなっていた。
2011年に人類発祥の地・ケープタウンに不思議な木が生えたときから…

突如として世界各地に生え始める不思議な木…
強制的に「世界の終わり」を意識させられる人類…
刹那的な享楽にふける人…全てを諦め投げやりな生き方を選ぶ人…

全てが急速に変わり始めた世界の中で、
変わらないことを選び絶望に挑む、
家族の物語がここに開幕!!


【編集担当からのおすすめ情報】
『キーチ!!』『キーチVS』の新井英樹氏が描く、希望を探す家族の物語!!

いまだかつて見たことのない、新井英樹氏の思いが詰まった一作となっております。

「正しいこと」とは一体何なのかわかりにくくなった現実世界で、
若者が人生の目標を失いかけている現代社会で、
今、自分の手の中にある命をどう使うのか!?

そんなストレートなメッセージの込められた
現代人必読の一冊になっております!!

感想・レビュー・書評

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  • 豆の木。舞台は、浴びれば即死してしまう毒を持つニョロニョロが世界のいたるところに生えるようになった地球。

    未来も希望もない世界でいつ死ぬかわからない世界で生きる若者なぎさの家族。父ちゃんの落ち着きと母ちゃんの不自然な明るさ。そのなかでばーちゃんだけが真実のような。目のとんがってるばーちゃん。思えば戦時下と同じなのかも。

  • 南アフリカ共和国ケープタウン 納豆に大根おろし 電波障害 ニョロニョロ 臨終前のハーフタイム 終わこもり 山城龍 Skeeter Davis(スキータ・デイヴィス)The End Of The World 世界はもう終わってるんだってさ 清洲橋 「答えはすぐに出さないわからないまま考え続けること」ビーンストークシンドローム豆の木症候群 おそらく、キミの好きは逃避だよね。 サップ樹液 僕はまだ今の世界の現状と折り合う答えを持ってないんでね レジェンド俺は伝説になるんだ‼︎ 明日をも知れぬ身 野茂ゆり 希望を抱いて…迎えるんだ、終わる時を。 杉浦渚 門前仲町 清澄庭園 今夜はブギーバック 人の違いを論うことは無益ってことさ 先ずは違いを認めることだろうね それこそそれぞれで…答えはないんだ 終わりだけを信じるような生き方はよくない 滅坊 モモ ウイ〜っ それはつまり未来を夢見る者たちが過去と今を生かし、次の世代に繋げていこうとした思いの賜物だ でも今その未来が またバーチャル行ってましたね 日常から未来と希望が見えなくなったのなら日常で絶望を消すことだってできるはずだ 絶望に挑む武器としての日常…俺はその「日常」を掴めているか? たぶん俺は現実の日常が苦手なのだ 蝉の幼虫 孵化 蝉贔屓 こうやって自分が見つけられない瞬間、思いが届かない場にも世界が続いてる。そう思えば世界は美しい。 自分の思いや存在に関係なく世界は、運命に抗あらがうことも受け入れることも、時の流れとともに消して飲み込むしね。すべては常に変化するけど、でもほぼなにも変わらずに世界は続く…空しいだろ?でもパパは、その空しい揺るぎなさが美しくて好きなんだ。好きだと、誠実でいたくなる、だろ?

  • 新井英樹作品はこの作品が初読でしたが、なんて素晴らしい物語を描くんだろうか...と感じました。世界の終わりを約束された世界で生きる家族は、死ぬ前までに何かをしよう!!とかでもなく、いつ終わりが来るか分からない世界の中で、ごく普通に健全に生きていこうとする。世の中の誰もが自堕落なこの世界でのモラルって一体なんだろう...希望って何なんだろうか?というふうに感じることの出来る作品。次の巻がとても楽しみです。

  • 3.8

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著者プロフィール

講談社でデビュー。「宮本から君へ」で大きな評判を得て、小学館にて「ザ・ワールド・イズ・マイン」で漫画業界を震撼させた。その後も次々と問題作を連発し、現代漫画界で最も刺激的な作家となる。

「2023年 『SPUNK - スパンク! - 2』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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