- Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091872562
作品紹介・あらすじ
気づかれない事が求められる仕事があります
『重版出来!』第6集で描くのは…
四代続く地方書店の店主と町の人々との繋がり、
黒沢心が担当する新人作家・中田伯と共に
初連載を勝ち取るまでの奮闘。
そして、書籍を陰で支える校閲者。
誰にも気づかれない心配りが求められる彼らの仕事ぶり、
職人たちの心意気をぜひご覧あれ!
【編集担当からのおすすめ情報】
プロフェッショナルな方々のお仕事を取材するたびに興奮しますが、
校閲者の方々の「日本語に対する向き合い方」には
大いなる矜持を感じて震えました。
「日本語を守る」ということは、どういうことなのか?
読者の皆様にとって大切なもの、
それをきっと思い出させてくれるのではと思います。
感想・レビュー・書評
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毎回毎回、心に響くエピソード満載だが、今回もまたビリビリと痺れました。
新米編集者・心ちゃんとデビューしたての漫画家・中田君の、連載を勝ち取るまでの二人三脚。頑なだった中田君が少しずつ変わっていく過程、中田君の熱意と努力に応えようと全力で連載プレゼンに取り組む心の真摯さ。ほとばしる情熱に、涙搾り取られました。
webコミック誌の罠、地方書店の苦悩、校閲の奥深さ…今回も出版界の様々な側面を丁寧に取材し描いている。特に校閲…最近校閲に関する作品をいくつか読み、大体のことは知ったつもりでいた自分が恥ずかしい。校閲専門の会社が存在し、その仕事は多岐に渡り、書籍のみならず広告やパンフレットまで手掛けるほど幅が広いことも初めて知った。地方書店編や校閲編では、出版界を越えて日本の今や世界の今にまで思いを馳せ、それはもう色んなことを考えさせられて切なくなった。熱さ・シビアさ・哀しさ・温かさ…様々な感情が渦巻き、気持ちの収拾がつかなくなるほど。
改めて今回も、それぞれのお仕事の達人に対し、深く深くリスペクト。こちらまで背筋が伸びる思いです。
「人が動く。人のために動くのが、日本の『働く』
人のために動けば、
きっと誰かも自分のために動いてくれていて、
そうして毎日は動いているんだ。」
日々しんどいことはあっても、折れない心で、地道な努力を積み重ねながら、自分も「働き」たい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
黒木華のドラマが面白くて、6巻まで一気に読みました。正直、絵がごちゃごちゃしていて、ドラマの方がキャラ立ちしていて、漫画は3巻目まであまり乗れなかったのですが、出てくる人物たちがどろどろに悪くもなく、善人すぎるわけでもないのがリアルです。作り手、出版社、編集者、書店販売者、読者、はては校正者などいろんな視点から作っていて、見事なお仕事漫画になっています。
重版出来(じゅうばんしゅったい)!の儀式は、最初に出てきただけで、あとは知られざる漫画編集の世界が続きます。元漫画家志望の私にとっては、発見の連続。何時の間にか時が過ぎていました。
ドラマがこの複雑な世界をどう料理するのか、愉しみです。
それにしても、この漫画表紙もいろいろ編集者たちと知恵を絞った結果なんだろうな、と思いました。本屋の棚においた時の色のことも考えているんだ、と発見しました。
2016年4月読了 -
う~ん、今回はどうなんだろう。後半の第三十四刷以降はちょっと…。いかにも「取材して描きました」という感じがあって、こういうのを期待してるんじゃないなあと思ってしまった。心ちゃんを中心として、その周辺の話が読みたいんだけど。
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漫画編集からは少し離れた内容でそれぞれいまどきな話。ネットの感想、ネットコンテンツ漫画、地方の本屋さん、漫画校閲。校閲という仕事、漫画でもあるのですね。勉強になります。
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201510/色んな立場(職業的にもキャリア的にも)から描かれているのがいい。胸アツ展開が続いて何度読んでも泣ける…
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ここはしたらねなんだ
別の漫画はしたっけだったと思うけど、北にはそういうのがあるんだな
校正やることがある身としては作品に触れるなは本当に大事だと思う、正しいだけが大事じゃないし、指摘漏れもしたくないから、受け取るかどうかはお任せしますのスタンスなんだ -
ただ楽しく読む漫画(そもそも本が好きすぎてそんなスタンスでは読んでいなかったが)ではもう絶対なくなった。
1冊1冊が本気の大人がたくさん関わった大切な作品たち。
この本買う。絶対買う。
本棚整理しなくては。 -
ちょっと特別編っぽいね。
心ちゃん視点の展開だけじゃなくて
地方の本屋さんの現状とか
校正の仕事にスポットをあててる。
でも、そういうすべてが
漫画という出版物を支えているのね。
あと、ネット配信のリスクも。
良い面と悪い面と
どんなものにもつきものだけど。
ちなみに、私もむかし
校正の仕事をかじっていましたが
極めなくて良かった…。
本の内容より間違いが気になるなんて
そんな職業病は本好きだからこそ辛そうだぁ! -
中田くんの連載が決定。嬉し涙が止まらないことを初めて知った中田くんに、こちらも涙が出てきました。がんばれ!
校閲のお仕事の話も、普段何気なく使っている日本語についての学びが多くて面白かったです。 -
p. 186
いろんな時代の文化が染み込んでいる日本語は、我が国の大事な記憶の地層でもあるんです。