PLUTO (1) (ビッグコミックス)

著者 :
制作 : 長崎 尚志 
  • 小学館 (2004年9月30日発売)
3.74
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091874313

作品紹介・あらすじ

▼第1話/モンブランの巻▼第2話/ゲジヒトの巻▼第3話/ブラウ1589の巻▼第4~6話/ノース2号の巻(前・中・後編)▼第7話/ブランドの巻●主な登場人物/ゲジヒト(ユーロポール所属の特別捜査官。人間そっくりの外見を持つロボット)●あらすじ/ある夜、スイス林野庁所属のロボット・モンブランが、山火事現場でバラバラの破片となって発見された。翌朝には、別の場所でロボット法擁護団体の幹部・ランケも遺体で見つかり、双方の現場を検証した捜査官・ゲジヒトは、二つの事件が同一犯のロボットによるものと考え、追及を開始する(第1話)。●本巻の特徴/巨匠・手塚治虫の代表作に、現代を代表するコミック作家・浦沢直樹が挑む! 『鉄腕アトム』の名作エピソード「地上最大のロボット」をモチーフにした話題作が、満を持して単行本化!!

感想・レビュー・書評

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  • 再読。全8巻。『20世紀少年』や『YAWARA!』などの作品で有名な浦沢直樹さんが描いた『鉄腕アトム』「地上最大のロボット」のリメイク。浦沢直樹さんの作品として浦沢さんの絵柄で描くことを条件に手塚眞さんが快諾したという。主人公がアトムではなくドイツのロボット刑事ゲジヒトであることにびっくり。モンブラン、ノース2号、ブランド、ヘラクレス、エプシロン、アトム、ゲジヒト、プルートゥ、それぞれのエピソードが切なく悲しい。最後のアトムとプルートゥとの対決、身を挺して地球を救う姿に感動した。アトムとお茶の水博士の最後の会話が印象的。
    「博士......憎しみがなくなる日は来ますか?」
    「わからない............そういう日が来るのを願うだけだ......」
    「きっとみんな 祈っています......そんな日が来ることを......みんなが......」

    心に残った言葉
    ・断ち切らなければならない!憎しみの連鎖を......
                   (エプシロン)
    ・人を殺すかもしれないほどの強い憎悪こそが......人工知能を育てるのだ。(天馬博士)
    ・アトムは......失敗作だよ。(天馬博士)
    ・ロボットも人間と同じように悲しみ、涙を流すんだ。(伴校長先生)
    ・心に、高性能もへったくれもあるか‼︎
                   (伴校長先生)
    ・ゲジヒトの言った通りです。日本の空気には、ほんの少しお醤油の成分が含まれているって。
                     (ヘレナ)
    ・憎悪からは............何も......生まれないよ......
    (ゲジヒト)
    ・一番大好きな人のことを考えるんだ。
     そうすれば勇気がわく。    (ゲジヒト)
    ・地球が終わっても............おまえを離さないぞ。
                    (ゲジヒト)
    ・どうせ死ぬとわかっていても、最後まで希望を捨てないのが人間だ。アトムのようにね。         
                  (お茶の水博士)

  • 記念すべき第一巻だが、作品全体の評価は別の機会に置いておくにしてもこの一点だけを。
    収録されているノース2号のエピソードは、漫画誌に残る名作だと思う。

  • ロビーの死を聞く旧式ロボットの奥さん。「もう戦場には行きたくないから・・」とピアノに触れるノース2号。人間よりも、ある意味人間らしいロボットたち。泣く。泣ける。

  • お正月のオススメ漫画番組で見て読んでみました。アトムのトリビュートと言う事で、アトムのお話です。アトムの底に流れる悲しさやりきれなさは、まんま盛り込まれてました。アトム世代では賛否あるそうてすが、何も知らない私には素晴らしいエンターテイメントに思えました。多分読破すると思います

  • 鉄腕アトムを原作にした著書。主人公はドイツのロボット刑事ゲジヒト…。漫然と読んでいたのであとがきで気付く。次巻以降、大きな進展が期待できる?

  • ゲジヒトかっこいい。

  • 帰っておいで、練習の時間だよ。

    ロボットだから戦場に行っていいわけないよね。
    なら、感情なんて入れないで、ほしい。

  • 手塚治虫の『鉄腕アトム』「地上最大のロボット」の原作を知っている人なら、浦沢直樹の「ロボット」や未来都市のリアリティある描かれ方に衝撃を受けるでしょう。
    原作での結末もまたどんでん返しのもので、読者に近代社会に対する問いかけを与えるものでしたが、
    ゲジヒト警部を主人公にした、こちらの「PLUTO」も、独自の浦沢ワールドを確立した、深い謎につつまれた「新作」として私たちを引き込んでくれるでしょう。
    「ツノ」はやはりプルートウのものだと分かるのですが、それを浦沢がどう料理していくかが楽しみです。

    「アトム」と違った、ロボットの「人間味」が伝わってきます。
    「モンブラン」よりも、盲目の音楽家と心を通わせようとした、「ノース2号」のエピソードは悲しかった。

    やっと心を通じ合えたと思ったときに、ノース二号は、破壊兵器となり、そして破壊される・・・。

    「大気いっぱいに・・・・あの曲が・・・・
    ノース2号が歌っている・・・・」
    「そんな所で歌ってないで早くかえっておいで。ピアノの練習の時間だよ」

  • 全巻読破。
    久しぶりの浦沢直樹、最高だった!
    ただ最後が微妙に難しくてよくわからなかったかな。

    20世紀少年のような、MONSTERのような。
    好きです。

  • うらさわなおきの話は引き込まれてしまうなー、一気に読んでしまう。
    ただ今回は20世紀少年に比べると、巻数が少なめなので、無理やりまとめてしまったように感じられて少し物足りません。
    未解決の部分も結構あるので、解説サイトを読まないといかんな、といった状況です。
    話としては面白かったです。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。1982年、小学館新人コミック大賞入選。1983年、デビュー。代表作は、『パイナップルARMY』(原作・工藤かずや)『YAWARA!』『Happy!』『MONSTER』『20世紀少年』『PLUTO』。

「2012年 『BILLY BAT(8)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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