Happy! 〔完全版〕 (10) (ビッグコミックススペシャル)

• 小学館 (2004年4月30日発売)

作品紹介・あらすじ

▼第150話／私のコーチ▼第151話／夢の対決▼第152話／女王（ニコリッチ）の過去▼第153話／誰なのよォ!!▼第154話／ボタンが……!!▼第155話／早く、早くー!!▼第156話／帰国▼第157話／蝶子の味は…？▼第158話／会わせてやるよ▼第159話／悩める男たち▼第160話／長い夜▼第161話／夢は終わったよ▼第162話／ウィンブルドンの恐ろしさ▼第163話／前略 純二さま▼第164話／初デート▼第165話／いってきます。▼第166話／お菊さん▼第167話／策士（ちょうこ）、再び…●主な登場人物／海野幸（両親に先立たれ、3人の弟妹を育てる健気な娘。2億5千万円の借金を返すためプロテニス選手の道へ）、竜ヶ崎蝶子（竜ヶ崎財閥の令嬢。実力も兼ね備えたテニス界のアイドル。だが、その本性は…）、鳳圭一郎（鳳財閥の跡取り息子。幸の初恋の相手）、桜田純二（「ビッグバンファイナンス」営業主任。幸の借金取り立て担当）、サンダー牛山（幸のコーチ。飲んだくれで手クセも悪い）●あらすじ／USオープン4回戦で、ベスト16に進出した蝶子と女王・ニコリッチが対戦することになり、その“夢の対決”に日本中が沸き返っていた。一方、同じ16強に残りながら全く話題にされない幸だが、プレーヤーラウンジで食事中、たまたまニコリッチと同席することに。幸はなんとかコミュニケーションをとろうと家族の写真を見せたりするが、ニコリッチの表情は冷めたままで…（第151話）。●本巻の特徴／テニス界史上最強と呼ばれるニコリッチの哀しい事実が明らかに！ 東欧生まれの貧乏暮らしから栄冠をつかんだものの、そこで得た財産のために家族が崩壊してしまったのだ。そんな彼女の弱みにつけ込んだ蝶子が、またまた良からぬことを企むが…？ そして幸はベスト8まで進出しながら、まさかの“失格”負けに……!?●その他の登場人物／サブリナ・ニコリッチ（女子テニス界に君臨する女王。1年後の引退を表明する）、賀来菊子（鳳テニスクラブ専属の選手。幸の理解者)、鰐淵京平（桜田の親会社の社長。欲しい物はすべて金で手に入れる主義）、舵樹・沙代里・三悟（幸の弟妹）

感想・レビュー・書評

[すのまんさんの感想 · 2010年5月24日]

お菊さんまで蝶子の術中にはまってしまうとは。

[ピヨピヨさんの感想 · 2008年5月1日]

これでもか！というくらいに降りかかる海野幸に対する不幸の数々に、正直僕はついていけません。蝶子の悪女っぷりにもついていけません。その他の登場人物も、どちらかというとアクが強すぎ…。

本書を読み返すにつけ、僕はいかに『YAWARA!』の登場人物の微妙な関係（もちろんライバル関係含む）が物語を完璧に作り上げていたかを思うわけです。どうひっくり返っても『YAWARA!』を超えられない作品、それが僕の『HAPPY!』の位置づけです。ただ、後半の鳳先輩の自立に向けた奮闘記は格好良いです（同じ顔だけれども、風祭より数倍芯がありますよね）。