金魚屋古書店 (4) (IKKI COMICS)

著者 :
  • 小学館
3.55
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (189ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091883469

作品紹介・あらすじ

▼第22話/悪魔の力▼第23話/早すぎた男▼第24話/続・共通言語▼第25話/美しい人▼第26話/金魚屋日記〈塩釜の巻〉▼第27話/おかしな2人▼第28話/明日来る人▼オマケ漫画/21世紀のおくりもの▼巻末お役立ちコラム/金魚屋古書店雑記帳

●主な登場人物/鏑木菜月(漫画専門の古本屋「金魚屋古書店」の店長代理。祖父・清太郎に代わって店を切り盛りする)、斯波尚顕(「金魚屋古書店」の店員かつ居候。古書店内地下のだだっ広い漫画書庫に住んでいる)
●あらすじ/ある日、金魚屋を訪れたひとりの青年。家庭教師先の少年のために「おもしろい漫画」を探しに来たと青年が言うと、斯波は「あるにはあるが、あなたには売れない」と、理由も述べずに彼を追い返してしまう。そんな斯波の接客態度をなじる菜月だったが、そこへ今度は、家庭教師からここに「おもしろい漫画」があると聞いてきた少年が現れて…(第22話)。
●本巻の特徴/金魚屋で漫画談義に興じるイケメン(?)たちを、一喝した小男とは? また、菜月の母が誰にも行き先を告げずに訪れた記念館とは? 一冊の漫画が紡ぐ人間模様を描く、最新弟4集!!

感想・レビュー・書評

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  • やあやあ、面白い!
    噂には聞いていたけれど、とっても面白い!

    登場人物もさることながら、まず描いてる人が
    漫画を愛しているのが伝わってくる。
    読んでみたい漫画が増える増える。
    人間賛歌。漫画賛歌。びばびば。

    話は一話ずつ完結するけれど、
    登場人物たちは読み進めるごとにお互いゆるやかにつながっていく。
    紙の束で結ばれる絆だ。みんな金魚屋の住民になっていく。

    話自体もはっとさせられるものが多い。

    「アドルフに告ぐ」の関口さんの敬礼
    宮沢賢治の回(冒頭の賢治の言葉とキャバクラの風景からしてもう!)
    ビニールできっちり舗装してあった漫画たち
    地下の広大なダンジョン、その暗さ、果てしなさ、匂い
    店長名言(漫画は無力ではなく、漫画を読む人間は常に無力。でも漫画はそれでもいいと言ってくれる)
    デビルマンに出会った時の少年
    銀河鉄道999で父親が子供を叱るところ
    藤臣くんの回

    挙げだしたらキリがないや

  • デビルマンが名作なのは、5巻で終わっている長さだというのも関係しているんじゃないか、と思った。巻数が多いと人気はあるんだろうけど。
    店の出番のないエピソードも登場、新しいキャラクターも楽しく、巻末のおまけも面白い。

  • またしても知ってる漫画が登場せず、残念でした。この巻は短編集のようなノリで、毎回違う人が主役。色んな話が楽しめたけど、レギュラーの登場は少ないし、漫画との絡みがちょっと薄く、本筋から離れた番外編のような印象を受けたものが多かった。手品師のお兄ちゃんがなんか可愛いかった。うーん、でももうちょっと知ってる漫画が出てきて欲しいなー。

  • 実在の漫画を題材にした短編集漫画。第4巻。

    ◇永井豪『デビルマン』
    ◇矢作俊彦・大友克洋『気分はもう戦争』
    ◇高橋留美子『らんま1/2』
    ◇わたなべまさこ『怪奇ロマン傑作選』
    ◇萩尾望都『とってもしあわせモトちゃん』
    ◇高野文子『絶対安全剃刀』

    “『共通言語』っていうのは、単にうわべの『言葉が通じる』って意味じゃなくて、『楽しいきもちを共にできる』って事なんじゃないでしょうか。”-本文より

    金魚屋がこの世に実在しないことがホントに悲しい。

  • 自前

  • ひとつひとつの話がとてもいいのだけれど、
    この巻の最終話、「明日来る人」という話がとてもいい。

    子どもたちにマジックを見せるのには慣れているものの、
    お年寄りの前ですることに難しさを感じているマジシャン。
    「童心にかえってる人もいるわけだし、子どもたちと同じように思えばいいのかな?」
    そんな時にマネージャーが薦めた一冊の漫画、『絶対安全剃刀』。
    そこからマジシャンが得た答えとは。

    お年寄りを見つめる視点が光る、珠玉の短編です。

  • 笹山さんにシバさんが紙袋を渡すところがツボ。
    普通の紙袋じゃ本の重さに耐えきれないことって多々だし。
    28話で、漫画でどんな世代もその当時にすぐ戻れて、つながっていけるところに、じーんと感動。
    2009.2購入¥350  /  2009.2.27読了

  • 3巻ぐらいからだんだんと、それぞれのマンガと絡んだお話という感じではなく、マンガを取り巻く人たちのお話にシフトしていっている感じです。
    まあ、そういう話も、好きです。

    「デビルマン」は、実際わたしも読んだのは小学生時代で、トラウマになりました。
    怖いのに、毎日、本屋に通って、毎日、立ち読みしていました。

    特に、ジンメン。

  • 古本屋っていいですね。
    まんがっていいですね。

  • 漫画で初めて大きな衝撃を受けたのは『デビルマン』なので、やっぱり第22話「悪魔の力」がおもしろかった。そこで辻本くんが成長して、なぜか笹山さんと活躍する第27話「おかしな2人」も好印象。そうそう、宮城県塩釜市にある長井勝一(「ガロ」初代編集長)漫画記念館にも行きたいっ!と思った。

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著者プロフィール

漫画家。代表作に『金魚屋古書店』、『デカガール』(原作:長崎尚志)、『うさぎ探偵物語』(原作:長崎尚志)、『アブラカダブラ 猟奇犯罪特捜室』(原作:リチャード・ウー)など。『アブラカダブラ 猟奇犯罪特捜室』にて第1回さいとう・たかを賞を受賞。

「2023年 『民俗学者 赤坂弥一郎の事件簿(2)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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