羣青 上 (IKKI COMIX)

著者 :
  • 小学館
4.15
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本棚登録 : 671
レビュー : 76
  • Amazon.co.jp ・マンガ (484ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091885098

感想・レビュー・書評

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  • 何度もは読めない

    つらすぎるから

    自分からは遠く離れた人物像なのに
    心情が心に流れ込んでくるというよりは 武力を持って突入する勢いで
    いたい心が自分に迫って来てつらい

  • 連載が始まったときに、最初数ページだけ読んで心臓がバクバクしたのを今でも覚えています。とんでもない漫画だ!と思った第一印象、コミックスになるとより印象が鮮明でおそろしい。

    すごいよねえ。はじめからずっと一貫して救いも希望も無いし、誰一人として満たされてないのに、そんな中でも人間て刻一刻と変化して小さなことに一喜一憂できるんだから。この血の通いっぷりは逃げられない。

    また装丁がとてもよいお仕事だと思います。手に取った瞬間最終警告をされているようで。

  • 重い…
    絵も重いが、話はそれに輪をかけて重い。著者がいろんなものを振り絞って書いたというのも、帯の売り文句だけではないのだろう。
    人を楽しませるという意味での「エンターテインメント」ではないような気はするけれども、この世界に入り込んで、深く考えることができた読者の心に、何か残すことができる作品ではあると思う。
    とは言え、まだ上巻のみ。この先登場人物の結末は、どうなっていくのか…。

  • 女優:真木よう子さんが、美しい顔で絶賛していたのでついフラフラと手にとってしまいました。
    真木さんは映画化したら絶対主演を演りたいと仰っていましたが、二人のうちどちらを演じたいのかしら...?
    レズビアンの女性に自分の夫を殺害させ、さてそれから....というお話。こんな時、本当にこんな感じで物事は運ぶのかも。リアリティのある丁寧な話。そして、描写力に拍手。

  • 上巻の序盤で先を読んだり読まなかったり、
    ウロウロしてたけど
    中・下巻に入ってからの
    「あぁ、そういうことか」と気づいた後
    物語の読ませる力は異常。

    ショックがデカすぎるのか、
    単純に内容が分からなかったの、
    ”男”であることが悔しくすらあるというか、

    作者の中村珍さんが27歳で(連載当時は22?)
    こんな「化け物」を描けるという事実を受け止めきん。

    荒みきった人生を歩んだ末に、
    ようやく掴んだ幸せをも奪われた女性が、
    自分に好意を寄せるレズビアンに夫の殺人を”おねだり”する。
    そこから始まる2人の道行きは地獄行き確定。

    その逃避行に希望の光が差す事はない。

    これは、2人が真実の愛を見つける話ではなく
    それは、まして、お互いの理解を深める、という類の話でもない。

    それは始まる前から終わっていて、
    終わる前に始まっていない、完璧な(愛の)物語。

    すれ違うだけ歩み寄って、誤解するだけ理解して、閉ざすだけ開く。
    初めから恨んでおいて、いつも全てを許す。
    その覚悟がある者だけが語れる愛。

    こんなこと出来る漫画があるんだな。

    ラストシーンに向かって、読者は「願い」を一つにしていく。
    1コマで、その願いを叶えてくれる≪中村珍≫という女性に
    我々は深く感謝し、尊敬し、そして次回作を期待せねばならない。

    息抜きにデスクで読んですいません、ほしよっつ

  • なんかちょっとすごい漫画すぎて……。自分の夫を殺させた女と彼女を愛するゆえに殺人かました女の愛と憎しみの逃避行。中と下もあるけどゆっくり買う。一気に読めない。。

  • 全3巻読了。
    このブクログの評価をどう付けるか悩むところ。
    私のルールでは、星5つは「ぜひ大事な人に勧めたい」、星4つは「自分にとって価値がある」、星3つは「読んでも時間の無駄とは思わせないだろう」、星2つは「貴重な時間を使ってまで読む必要はない」、星1つは「読んだことを後悔している」。

  • 好きなタイプのマンガ。
    でも、絵が怖い・・・ときどき。
    怖いだけで、嫌いではない。

  • 殺した女と殺させた女のどろぬまむきだしランデブー。

    ぐうっと、濃くて胸に刺さります。
    単行本が無事出てほんと良かった。

    「魂と引き換えに描いているとしか思えない」
    帯の本谷有希子さんの言葉にひたすら共感です。

  •  最初の連載誌『モーニング・ツー』での打ち切りに至る経緯を本人が赤裸々にブログに綴ったことで、ずいぶん話題になった作品。
     私もその騒動で初めてこの作品を知り、興味を抱いた。そういう読者はほかにもたくさんいるだろうから、結果的にはトラブルが宣伝になったわけだ。人間万事塞翁が馬ですな。

     『モーニング・ツー』での打ち切り後、単行本化も宙に浮いていたこの作品を『IKKI』が拾い上げ、コミックスも小学館から出た。この上巻は正味460ページのボリューム。上・中・下の三巻構成になるそうだ。

     カバー画からして、尋常ならざる迫力がみなぎっている。そして、帯には作家・本谷有希子の「魂と引き換えに描いてるとしか思えない。」という強烈な推薦の辞。思わず手が伸びる。

     カバー裏の紹介文を引用する。

    《日常的に続く夫の暴力。そんな日々に耐えかねた女は、友人のレズビアンに夫を殺すように持ちかける。
     想い人からの頼みを断りきれず、レズビアンは彼女の夫を殺し、そして――。》

     2人の絶望的な逃避行が、過去をフラッシュバックさせつつ描かれていく。
     いわば、舞台を日本に置き換えた“暗色の『テルマ&ルイーズ』”、もしくは、『モンスター』をもっと耽美的にした物語……そんな印象がある。

     『モンスター』は、私のお気に入り映画の一つ。実在の殺人者アイリーン・ウォーノスと、そのレズビアンの恋人の逃避行を描いたデスペレートなラブストーリーである。

     この『羣青』も、デスペレートなラブストーリーとして胸に迫る。

     絵は私の好みではないし、ストーリーにもずいぶん強引な部分が散見される。しかし、そんなことはどうでもいいと思わせるパワーが、この作品にはある。この物語を書かずにはいられないという強い意志と、「伝えたいことさえ読者に伝われば、細かいことなどどうでもいい」とでも言いたげな荒々しいエネルギーが、全編にみなぎっているのだ。

     連載開始時、作者が22歳の若さだったということが信じられないほど、心の深みにまで届く異形のラブストーリーである。

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