まほおつかいミミッチ 1 (IKKI COMICS)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (142ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091885210

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  • 市営住宅住まいの保育園児ミミッチは、幼女のくせに内職を趣味とする、しみったれた幼児だが、実は魔女っ子。しかし、うまれたときから貧しいせいで身も心もみみっちく、発想がけちくさいため、せこい魔法しかつかえない。そのうえ世間が貧乏人に期待しがちなプラスのオプション(愛ある家庭、ピュアな思考、音楽の才能など)すらひとつもなかった。そんなミミッチに世界征服の夢を託すママもまた元魔女っ子(そして元ヤン、アル中)貧乏暮らしからの脱却をねがい、娘に日々ハッパをかけている。のだけれど、生来の性格が祟ってそれもままならない。使い魔のヤリクリはあいかわらず通い猫(市営住宅は飼い猫禁止なので)だし、クラスメートの占い魔女センナ(金持ち)にはその貧乏性を憐れまれる始末。でも破天荒な母親に振り回される健気なミミッチはいじましくもいじらしい。作者いわく「SF(すこしふびん)なほのぼの感動ギャグマンガ(たぶん)」だそうで。すこしどころじゃなくふびんだとおもうが、ほかはだいたいあってる。

  • ミッミッチイからミミッチな内職に励む幼稚園児。
    一応魔女です。「薫の秘話」を偶然見つけて
    松田洋子のギャグのテイストが気になってた。

  • みみっちいからミミッチ。ちょうかわいいの。ママが元ヤンなのもよし。

  • 魔女の娘である幼稚園児ミミッチは母親と2人暮らし。貧乏な生活を送り母親は酒びたりでミミッチが内職をして食いつないでいる。魔法が使えるという事で毎回他人の私利私欲の為に利用されるが、貧乏な生活に慣れきったミミッチは恐ろしいほどしょぼい条件を快諾し加担する

    魔法使いという設定は世の中の世知辛さを露呈させる為にのみ使われる。魔法使いだろうがなんだろうが現世(うつしよ)で生きるからには人間界の社会規範を守るしかなく、結果として働かない親と幼い子供という風になってしまう。それを魔法使いという設定と親子の愛情でどうにかこうにかメルヘンな後味まで持っていくという力技が毎回描かれる

  • 毒が好き
    錦糸町のスナックみたいな感じなの

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著者プロフィール

大阪生まれ、広島県福山市育ち。初めて描いた作品『薫の秘話』が第27回ちばてつや賞大賞を受賞し、95年『モーニング』でデビューする。以降、『秘密の花園結社 リスペクター』『人生カチカチ山』『まほおつかいミミッチ』『相羽奈美の犬』などの作品を幅広い媒体で発表し、2003年刊行の『赤い文化住宅の初子』は、2007年にタナダユキ監督により実写映画化され大きな話題を呼んだ。なお『ママゴト』は、第15・16回文化庁メディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選出されている。

「2019年 『父のなくしもの』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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