健康で文化的な最低限度の生活 (5) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091895134

作品紹介・あらすじ

話題騒然!いま読むべき生活保護の最前線!

生活保護に関わるケースワーカーとして
働く新卒公務員・義経えみる。
新卒1年目として、生活に困窮する人々への支援に奮闘中!

夫のDVから逃れるために、息子の元へ上京してきた
72歳女性・林さんの生活保護申請の手伝いをする
えみるに、制度の壁が立ちはだかる…
林さんの願う“ささやかな幸せ”を
えみるは叶えられることができるのか。

そして雑誌掲載にて反響を呼んだ
生活保護の意味とは何かを問う、
新章「アルコール依存症編」、ついに始動!

【編集担当からのおすすめ情報】
あなたや家族、身近な人が突然、病気になってしまう…
事故に遭う… 介護が必要になる… 職を失ってしまう…
そんな時に最後のセーフティネットとして頼れるのが【生活保護】です。

でも、そのイメージは様々なバッシングなどで良いものではないが、現状。
【生活保護】とは何かを知りたいと思った時に、この作品を読んでほしいと思います。あなたの間違ったイメージが必ず変わるはず。
ぜひお手にとってみてください!

感想・レビュー・書評

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  • 前半の「世帯の章(2人世帯になると、支給基準に満たないために、対象者の思い通りにならないことが多い)」は、運用基準が自治体や担当者ごとにまちまちなことや、様々な思いが絡むことで、ハッキリしないままに切り上げた。けれども、これこそが「実態」というものなのだろう。義経の自分の仕事を越えた配慮に対する、おばあちゃんの手紙が、彼女の支えになるのが、実は今回のテーマだったのかもしれない。因みに私は生活保護を受けるために、離婚してバラックの借家の隣通しで住んでいたお年寄り夫婦を知っている。その生活は、一方のご主人が突然死することで終わりを告げた。最後の瞬間に立ち会えなかった、奥さんに悔いはなかったのかはわからない。

    さて、今回後半は「福祉がアル中に酒飲む金与えて、どーすんの!」というテーマである。これは、「生活保護受給者がパチンコに行ってもいいのか!」と、よく言われる実態に関連するテーマだと思う。わりと詳しく描かれているので、次巻に期待したい。

    2017年8月読了

  • 赤嶺さんのアル中編 おっそろしい話です
    読んでて冷や汗でてきますね
    赤嶺の姿が自分のようにも見えるし
    今は 断酒できてても
    常にお酒の淵は
    私をじっと見てるような気がしてきます

  • 主人公が担当している次のケースは、アルコール依存症。作品では、次から次へとケースが紹介されているような印象を受けるが、実際には、これらは平行して担当している場合もあるのだろう。どうなんだろうか。

  • 借りたもの。
    高齢女性の件は一応の決着をつけるが、えみるの個人的な思いで情をかけてしまうと「他の受給者が聞いたら『あの人ばっかズルい』ってなるよ?」という指摘。
    これが個別のケースに対応できないガラスの壁なのだと思う。一律にやってしまえば悪化するケースもあるが、損得勘定でクレームをつけてくる同じ受給者の外野がいることで板挟みになるケースワーカー(働いている人も人間。個人の限界を超えたら仕事にならない)。
    「何故生活保護を受けているのか」「何のために生活保護受給者と向き合うか」をつきつけられる。

    後半はアルコール依存症のケース。
    このやっかいさが垣間見れる。本人の意思の弱さの問題ではもはや無くなっている。(アルコール依存症は、その前段階として別の心の問題が起因しているケースが多いので、そっちも向き合わないといけない)

  • この巻で、(帰り道すがらの神社で)義経さんが涙しながら喋った思いは、多かれ少なかれ誰しも経験があるのでは・・・。

    そして、それを力に変えられるような返答ができる半田さんのような人になりたい・・・。

    この仕事を面白いとおもいはじめている自分がいる、という義経さんの言葉には、光を感じた。

  • アルコール依存症。身近にその疑いがある人がいて、少し気になっているので、義経さんがどう対処していくのか気になる。

  • 伴走者になる力を持っている人 急性膵炎 酒で肝臓壊すとホルモンバランス崩れて ノンアルコールでも脳からドーパミンが出る 再び離脱症状となる悪循環を繰り返す 断酒会やAA(アルコホーリクス・アノニマス(無名飲酒問題人))といった酒害者の自助グループへの参加

  • ドラッグ、バクチ、ニコチン…数ある中毒の中、今回は身近でやっかいなアルコールの話。お酒は文化、飲むことだけで倫理的抵抗は覚えない。飲み過ぎはよくないが、「たまにはいい」と許容もされる。それでも、ほとんどの人がほどほどで済ませている。「誘惑に勝てないのは自己責任!」と、依存症に他人は冷たい。病を罹っても享楽を求める姿にあきれる以外の反応はできない。だが、そこを理解してやらねば始まらない。怠惰や意志の弱さではない、心の病。一人では何ともならぬ。助けがいる。…カルト宗教にはまるのも中毒かもしれぬとふと思う。

  • 2017年6月4日発売。
    第37話ㅤあと少し…
    第38話ㅤ偽善
    第39話ㅤ深呼吸
    第40話ㅤ灯
    第41話ㅤはじまりは急性膵炎
    第42話ㅤ禁酒
    第43話ㅤ約束
    第44話ㅤどうする?
    第45話ㅤ断酒会

  • 「あなた、自分の置かれてる立場わかってるんですか!」と義経が思ってしまう心情は分かるなあ。

    林さんというお婆さんの話。
    しかし林さんも、75歳になるまで夫のDVに耐えていた過去があるわけで。

    そうした葛藤を、誰を傷つけることもなく突きつけてくれるところがとても良い漫画。

    また、アルコール依存症についても「治癒はない。一生付き合い続けるもの」という認識はなかった。

    そういうためにもなる漫画。

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著者プロフィール

柏木 ハルコ(かしわぎ はるこ)
1969年、千葉県生まれの漫画家。千葉県立東葛飾高等学校卒業、千葉大学園芸学部卒業。1995年『いぬ』でデビュー。
代表作に、2008年映画化された『ブラブラバンバン』、そして2018年7月からドラマ化された『健康で文化的な最低限度の生活』。

柏木ハルコの作品

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