阿・吽 (6) (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)

  • 小学館
4.06
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本棚登録 : 242
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091895929

作品紹介・あらすじ

空海、最澄。魂が駆け巡る「大唐」編!

遣唐使として遂に唐に渡った空海と最澄。
天台で研さんを積む最澄と、長安で様々な出会いを繰り返す空海。

日本仏教の2大巨頭が唐の地でそれぞれつかんだものとは!?

そして、二人に重大な岐路が訪れ--運命と選択の第6集!!

【編集担当からのおすすめ情報】
弘法大師の名で日本人誰もが知る男、空海。比叡山延暦寺の開祖、最澄。平安時代に新風を吹き込んだふたりの天才の生き様を描く本作は、現代を生きる私たちにも、勇気や希望を与えてくれる壮大な人間ドラマです。

本集では、遂に唐へと渡った空海と最澄の、それぞれの修行の日々が描かれます。経典に没頭する最澄、様々な人々と出会う空海。対照的な二人の修行の先に行き着く場所は!?
是非、ご一読を!!

感想・レビュー・書評

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  • 初っ端から霊仙和尚毒殺で辛い。
    でも途中のサイバーな般若三蔵のところといい、霊仙和尚の巻でした。
    三蔵さんたちみんな管付いてるし、霊仙と空海が降りていく法界への扉も魔方陣みたいでかっこいいです。
    一切は虚妄。色即是空、空即是色。対象化する己の阿頼耶識も「空」。うーん、わかるようなわからんような。。
    でも、霊仙和尚が橘にかけた「全ては変わるゆうことや」には、わたしもこれからこれから!と思えました。
    ここで最澄と空海の道が分かれるのか。続きも楽しみです。
    白居易も出るのか…すごいな。

  • 怒涛のごとく展開する「長安編」。まず一ページ目から度肝を抜かれる。そして豪華絢爛な長安の描写は、著者の緻密かつ豪快な画力で、日本人留学生たちの驚きを追体験できる。
    さて、しかしだんだんわからなくなってきた。「すごい」人物たちがぐわーっと一気に登場し、なにが「すごい」かもわからないまま、印象だけが一人歩きを始めてしまったような気もする。
    それがいいのか悪いのか、現時点では判断がつかない。

  • 違う道を行くことになった2人。

  • なんかもう……本当にすごくてすごい。

  • 紐(でも縄でも紙テープでも)を輪にしたら両端が出逢ったよ、みたいな……?(わかってない)

    橘逸勢、かなり気になるキャラクターになってきたぞ

  • 川崎DICE

  • 面白かったー

  • 活気のある国際都市長安が上手く描いています。契丹人リフィフォアと橘逸勢にはどんなドラマが待っているのでしょう。入唐後の空海は、恵果から直ちに法を受け継いだ話を聞いていたので、まず、高僧般若三蔵・牟尼室利三蔵の教えを受け、認められてからというのは、腑に落ちるエピソードでした。空海と最澄の唐での修行は、まるで、陰と陽です。この違いが、日本に帰ってからのドラマの伏線ですね。面白い。次巻が待たれます。

  • 仏教も、最澄も空海も、殆ど教科書に出てたな、程度の知識しか持ち合わせてなくても、読み始めると周りの音が消えると言うか、脳みそがこの漫画に吸い込まれそうになる。経典に集中し、その文字情報に没頭する最澄の様、知識の海に文字通り潜り込んで行く空海、この「感覚」は凡人の自分にも「解る」感覚なのだ。正に『阿・吽』を読んでいる時の自分がそうである様…知らない事を知り喜びへと集中する感覚、あの快楽は何ものにも代えがたく、自分が自分である限り衰えないのでは、と思うのだ。
    小難しい事は全く解らないんだけど、もうなんか得体の知れないものに引っ張られる感じで読んでしまうんだよなぁ『阿・吽』。ナチュラル天才の空海、本人は努力の積み重ねで今がありますとしか考えてなさそうな最澄。才能の有る・無しは「集中力」を意識せずとも発揮できる者の事を言うんだな…と思う。

  • 霊山和尚の未来を暗示する導入から、契丹の姫、ゾロアスター教徒との邂逅、武術で役に立ちながらも、漢語がわからず学べないことに劣等感を持つ橘逸勢。空海には追いつけぬと思いつつ共に手を携え、意識の深淵へと降りていく感覚を味わった霊山和尚。お互いに、詩人にしておくには、僧侶にしておくにはもったいない、と火花を散らしつつ、胸襟を開いて交わる白居易。通訳の不備で、対話がままならず、経典の読解のみ業を収めようと奮闘する最澄。最澄が登りに登りきったところと空海が潜りに潜ったところで出会うシーンは象徴的。密教の高僧たちからの伝授は、代わる代わる苛烈に行われるが貪欲に吸収していく空海。まだ長安に学ぶ事が多くあることを感じつつ、勅命にて離れなければならなくなった最澄。確かにここがのちの二人を分けのだ、と。しかし、伝授や意識へ降りていく過程、呪法の可視化など漫画ならではだな、と感銘。

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著者プロフィール

1967年長野生まれ。関西育ち。多摩美術大学卒業、博報堂制作局入社。デザイナー、CMプランナーの仕事に携わりながら漫画家デビュー。2000年、結婚を機に退社。現在3児の母。代表作に『渋谷区円山町』(集英社)、『サプリ』『&—アンド—』(ともに祥伝社)など。

「2012年 『だって、女子だもん!! 雨宮まみ対談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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