月曜日の友達 (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
4.28
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本棚登録 : 726
感想 : 43
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091896216

作品紹介・あらすじ

まばゆい中学生ガールミーツボーイ物語!

みんなが少しずつ大人びてくる中学1年生。
そんな中であどけなさが抜けない女子・水谷茜。

水谷はひょんなことから「俺は超能力が使える!」と
突拍子もないことを言う同級生の男子・月野透と
校庭で会う約束をする。決まって月曜日の夜に。


大人と子供のはざまのひとときの輝きを描く、
まばゆく、胸がしめつけられるガールミーツボーイ物語。

阿部共実、最新作にして最高傑作、誕生!

【編集担当からのおすすめ情報】
『このマンガがすごい!2015』(宝島社)オンナ編1位、
第18回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 新人賞を受賞した
天才・阿部共実が満を持して贈る長編最新作。

大人になる一歩手前のまばゆさを
独特の語調と陰影描写で綴る傑作です。

普遍的でいて尊い。
人類の宝にしたい、そう思える作品です。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいると胸が苦しくなる話。水面からぎりぎり顔が出るくらいのところで息をしているような感覚。
    この作者の物語はどこに落とし穴が待ち構えているか分からないから、常に神経を尖らせて読んでいる。どうしたらこんな繊細で儚い物語がつくれるのか。歪に建てた砂の城を波が来るたびに削られていくのをただ眺めている。いつか大きな波が来て、全部さらって行ってしまう。跡には何も残されない。そんな風に、思った。

  • 小学生から中学生になった頃、こんな繊細な気持ちで考えていただろうか。なかったな。だけど水谷茜の気持ちは痛いほどわかる。周りが大人になっていく。自分一人置いていかれたような気になる。周りと違っている。自分は何も変わってないのに。そして自分と似た人を知ってときめく。月野透、変な奴。人と何かが違う。そう思ったときが、気持ちが動く始まり。何かが変わる。

  • これは凄い漫画表現だ!
    「空が灰色だから」では憂鬱や皮肉や虚しさやを「味のある絵柄」で表現していた。
    今作はもう味、どころではない、まずは絵が抜群に巧い漫画家なのだと遅ればせながら知った。
    徹底的な白と灰と黒のコントラストの中で、光が交錯し影が幾方向にもくっきり伸びる。
    光が溢れすぎて水滴が空中に浮かんだような場面や、白と黒だけで燃える西の空を描くところや、もう凄まじすぎる。
    そして、ことさら台詞めかした台詞。
    言葉による抒情と、アバンギャルドな絵とが見事にマッチして、もう泣いてしまいそうだ。

  • これはすごい。うまく大人になれない二人の秘密の友達の時間。あまりにも幸福な笑顔の数々がこの期に来たるであろう苦難と悲しみの裏返しとしか思えなくて、既にひしひしとつらい。泣いてしまいそうになる……。
    絵もすごい。描き込みがすんごいんだけど絵が潰れない絶妙なバランスと構図でキャラもそうだけど背景のデフォルメがあまりにも巧い。大友克洋を彷彿とさせるほど。コマの一つ一つが絵としての完成度を高水準で保っていて飽きない。
    ずっと噛みしめるように繰り返し繰り返し浸っていられるそんな漫画になる。

  • 阿部共実さんの新作をワクワクして読みましたが、なんていうか…期待以上でした!!
    これは完結してから読みたい!でも待てないっていうジレンマ!
    いつもの阿部さんっぽくないようにみえて でもやっぱりザワザワする感じはしっかりあって…
    このお話がとんな結末を迎えるのか 楽しみに待ちたいと思います(*´∀`)♪

  • 大好きな恋人(元)や家族のこと、たくさん考えながら読んだ。言語化できない気持ちを表現していて有り難かった。

  • マタタビと同じぐらい好き

  • コマ割り、独創的な雰囲気が好き

  • ひょんなことから水谷は月曜日の夜の学校で超能力の訓練に付き合うようになる。クレイジーな月野に驚きと戸惑いを隠せない水谷だったが、好奇心が止まらない。気の合う友達を発見するのであった。水谷の想像を越えてゆく月野の心は、意外なもので、水谷の少年少女の心とは、違った色をしていた。水谷の好奇心旺盛な瞳に映り込む情景が印象的すぎた。
    内容に啓蒙的な押しつけがましさはあるかもしれない。それでもこの作品は読んでてすごかった。ステキだなあ。と私は思った。

  • 「ありがとう」と「ごめん」は言えた方が良いよね。
    ハキハキ感謝の意を伝えたり、自分から謝罪するのが時に難しかったりするけれども。
    目に映る相手とかプールに反射する建物とか印象的だった。
    ウルっと来た。

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