月曜日の友達 (1) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
4.25
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本棚登録 : 390
レビュー : 29
  • Amazon.co.jp ・マンガ (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091896216

作品紹介・あらすじ

まばゆい中学生ガールミーツボーイ物語!

みんなが少しずつ大人びてくる中学1年生。
そんな中であどけなさが抜けない女子・水谷茜。

水谷はひょんなことから「俺は超能力が使える!」と
突拍子もないことを言う同級生の男子・月野透と
校庭で会う約束をする。決まって月曜日の夜に。


大人と子供のはざまのひとときの輝きを描く、
まばゆく、胸がしめつけられるガールミーツボーイ物語。

阿部共実、最新作にして最高傑作、誕生!

【編集担当からのおすすめ情報】
『このマンガがすごい!2015』(宝島社)オンナ編1位、
第18回文化庁メディア芸術祭 マンガ部門 新人賞を受賞した
天才・阿部共実が満を持して贈る長編最新作。

大人になる一歩手前のまばゆさを
独特の語調と陰影描写で綴る傑作です。

普遍的でいて尊い。
人類の宝にしたい、そう思える作品です。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいると胸が苦しくなる話。水面からぎりぎり顔が出るくらいのところで息をしているような感覚。
    この作者の物語はどこに落とし穴が待ち構えているか分からないから、常に神経を尖らせて読んでいる。どうしたらこんな繊細で儚い物語がつくれるのか。歪に建てた砂の城を波が来るたびに削られていくのをただ眺めている。いつか大きな波が来て、全部さらって行ってしまう。跡には何も残されない。そんな風に、思った。

  • 小学生から中学生になった頃、こんな繊細な気持ちで考えていただろうか。なかったな。だけど水谷茜の気持ちは痛いほどわかる。周りが大人になっていく。自分一人置いていかれたような気になる。周りと違っている。自分は何も変わってないのに。そして自分と似た人を知ってときめく。月野透、変な奴。人と何かが違う。そう思ったときが、気持ちが動く始まり。何かが変わる。

  • これは凄い漫画表現だ!
    「空が灰色だから」では憂鬱や皮肉や虚しさやを「味のある絵柄」で表現していた。
    今作はもう味、どころではない、まずは絵が抜群に巧い漫画家なのだと遅ればせながら知った。
    徹底的な白と灰と黒のコントラストの中で、光が交錯し影が幾方向にもくっきり伸びる。
    光が溢れすぎて水滴が空中に浮かんだような場面や、白と黒だけで燃える西の空を描くところや、もう凄まじすぎる。
    そして、ことさら台詞めかした台詞。
    言葉による抒情と、アバンギャルドな絵とが見事にマッチして、もう泣いてしまいそうだ。

  • これはすごい。うまく大人になれない二人の秘密の友達の時間。あまりにも幸福な笑顔の数々がこの期に来たるであろう苦難と悲しみの裏返しとしか思えなくて、既にひしひしとつらい。泣いてしまいそうになる……。
    絵もすごい。描き込みがすんごいんだけど絵が潰れない絶妙なバランスと構図でキャラもそうだけど背景のデフォルメがあまりにも巧い。大友克洋を彷彿とさせるほど。コマの一つ一つが絵としての完成度を高水準で保っていて飽きない。
    ずっと噛みしめるように繰り返し繰り返し浸っていられるそんな漫画になる。

  • 阿部共実さんの新作をワクワクして読みましたが、なんていうか…期待以上でした!!
    これは完結してから読みたい!でも待てないっていうジレンマ!
    いつもの阿部さんっぽくないようにみえて でもやっぱりザワザワする感じはしっかりあって…
    このお話がとんな結末を迎えるのか 楽しみに待ちたいと思います(*´∀`)♪

  • この話が好きだと子供なのか、大人だから好きなのか、?

  • こんな、感情を全部そのままの言葉ではっきり書く作家さんなんだっけ?きらきらした場面なんかは少々こっぱずかしいくらい詩的に書いてある。
    主役の水谷を語り手にして、準主役の月野の割と顔に出る感情の起伏を見ていく感じ。黒地の使い方が相変わらず物言いたげでみごと。
    しかしまだ次巻からの展開次第かな。

  • ほのぼの系。

  • ボーイミーツガールとか一期一会とか、要は人と人が交わるその一瞬てのはやっぱり奇跡としかいえないもので、それがどんなに人間として普遍的な事象だとしても、またその後の二人にいかなることがあったとしても、そんなことはどうでもいい。
    それは当事者にとってはどんなことにもおきかえられない、オリジナルな魔法の一時なのだ。
    そのようなもので「私」の心ができているからには、もはや相手に「そうだったよね?」と確かめる必要もない。
    なぜなら、もう宝は既にそこにあるからだ。

    …と、そのようなことを思い出した。この本もまた、奇跡だ。

  • 中学に上がった途端、小学校からの友達が「中学生」の顔になって、自分は自分のままの水谷は違和感を覚えている。月曜日が嫌い、と彼女は周囲の風景や空気感と共に、自分の月曜日嫌いを文学の様にモノローグで表現する。身体を動かす事が好きで、泳ぐのを止めてしまうと死んでしまうマグロの様に彼女は動き続けようとするが、奇抜な行為と周囲には面白がられるだけ。水谷の中には肉体表現としての落ち着きのなさとは相反して、文学的な表現力を抱き持っていると知っている友達は居ない。誰もが「解り易さ」でしか物事を理解しない。

    色白で小柄な月野透と言う少年が同じクラスに居るのに気付く。月野はクラスで浮いている。彼の異質さは彼の中に在るものと関係しているのだろうが、彼は多くを語らない。水谷と月野は、水谷が「嫌い」になった月曜日の放課後の学校で相まみえる。月野は机とボールを並べて「超能力」の訓練をしている。水谷は月野を変な奴と言いながら、月曜日だけの友達になる。

    秘密の友達。

    私にも秘密の友達がいた。なんで秘密になってしまったんだろうと今でもふと思い出す事がある。小学生までは親友だったのに、中学に上がった途端、互いに互いの友達グループがあるので、学校で会っても殆ど話さないのに、ずっと文通をしていた。秘密にしている限り、特別な存在なんだと思いたかったのか、そんな事より、会えば話をして、放課後に一緒に帰ったり遊んだりすれば良かったと今でも思う。

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