ひねもすのたり日記 (第1集) (ビッグコミックススペシャル)

著者 :
  • 小学館
4.43
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本棚登録 : 91
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・マンガ (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091898302

作品紹介・あらすじ

ジョーも松太郎もてつやから。名作の裏に…

いつしか老作家となったマンガ家・
ちばてつやは、様々な社会的
役割を務め多忙だった。だが…
ある日、コミック雑誌から執筆依頼が来た。
最初断ろうと思ったちばだが、その脳裏には
幼い頃の満州の物凄い夕焼け、
人生の節目で出会った素晴らしい人々、
そしてどんなときも不器用に苦しみながら
マンガを描いてきた自分の姿が去来する。
オールカラーショートコミックで描く
半生の記。ちばてつや18年振りの最新作、今ここに結実!



【編集担当からのおすすめ情報】
待望久しいちばてつやさんの新作コミック単行本が、ついに18年振りに刊行されます。内容は満州に生まれた千葉少年が、戦争~戦後という暗い時代に、不思議な人との巡り合わせに導かれてマンガ家を目指す物語。重く暗い時代を背景にしながらも、胸がわくわく、時に切ない紛れもないちばマンガに仕上がってます。

感想・レビュー・書評

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  • 墨田区の図書館の《すみだゆかりの人物》コーナーで見かけて気になっていた本です。

    ちばてつや氏自身による「千葉徹​彌」自叙伝で、第一巻では戦時中に満州で過ごした幼少期のこと、敗戦が告げられ親子6人で命からがら日本に逃げ帰って来るまでが語られます。
    実際はもっと悲惨な日々の連続だったのでしょうが、ちば少年の無邪気な子ども目線で語られているため、湧いてきそうになる切なさを何とか抑えることができました。
    最近のちば先生の吞気な生活の様子と交互になっているのと、丸みを帯びた絵が当時の社会情勢の暗さを消すのに役立っていると感じます。

    ちばてつや氏といえば、私は「あしたのジョー」に夢中になった世代で今も全20巻が本棚にあります。思わず1冊取り出して眺めていたら280円の値段に時代の経過を感じてしまいました。

  • 手塚治虫文化賞特別賞を獲ったのを知って取り寄せたのではある。受賞理由に功労賞的な文句も入っていたが、やはり受賞した理由の1番は、18年ぶりの新作に審査員一同が驚いたからだろう。4ページの連載なので、マンガエッセイみたいな内容なのだが、本人自ら「私はストーリー漫画家だ」というだけあって、世のエッセイマンガとは一線を画している。時々幕間みたいに脱線を入れながら、見事な半生の記を描いていた。

    アシスタントは、最低必要な人数に絞っているのだろう、ちば本人が画面の隅々に気を配っているのがよく分かる。あらゆる登場人物の表情が、心の中まで聞こえそうに微妙に描き分けられているのである。18年のブランクなんて信じられない。むしろ、このペースで描くことによって、ちばてつや最後の代表作になりつつあるのではないか。

    家族6人1人も欠けずに満州から帰ることができたのは、確かに奇跡と言っていいのだろう。(幼い作者に見えていなかったので)画面の上には描かれていないが、両親の苦労は如何ばかりだっただろうか。一方、ちばてつやの見る世界は、子どもらしいのんきな世界が続いていたので、ラスト近く、千葉の九十九里浜のおばあちゃんの「あんのこったやーっ」の叫び声に、その見事な表情に、殺られてしまった。たまたま向かい合わせに座る喫茶店で読んでいたのだが、ボロボロボロボロ泣けてしまって、ものすごく恥ずかしかった。

    おそらく1年半に一冊の割合で刊行されると思うので、ゆっくりと付き合って行きたい。
    2018年5月読了

  •  80歳を越えたちばてつやが週刊誌に新連載していたことに驚き。80年間を振るかえろうとしている意欲に脱帽。内容にゆるみがs亡く、メッセージとして強い力を持っていることに感嘆。詳しくはブログへどうぞ。
       https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202004160000/

  • 印刷会社のあった奉天から300km先の葫蘆島港を目指して歩き、葫蘆島港から約5日後、博多港へ。列車で2日かけて東京駅。列車を乗り継ぎ九十九里浜飯岡着。父が駅発の路線バスに乗らず「すまないが、ここはおれが生まれて育ったところだ。こんなみじめな家族の姿を、友だちや…近所の顔見知りに見られたくないんだよ。」と夜中に7-8km歩いて生家へ。夜中にもかかわらず親族が歓喜に湧いて世話を焼いてくれる展開で安心しました。

  • ちばてつやの見た中国 『ひねもすのたり日記』 - HONZ
    https://honz.jp/articles/-/45095

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    ジョーも松太郎もてつやから。名作の裏に…
    いつしか老作家となったマンガ家・ちばてつやは、様々な社会的役割を務め多忙だった。だが…ある日、コミック雑誌から執筆依頼が来た。
    最初断ろうと思ったちばだが、その脳裏には幼い頃の満州の物凄い夕焼け、人生の節目で出会った素晴らしい人々、そしてどんなときも不器用に苦しみながらマンガを描いてきた自分の姿が去来する。
    オールカラーショートコミックで描く半生の記。ちばてつや18年振りの最新作、今ここに結実!
    〈 編集者からのおすすめ情報 〉
    待望久しいちばてつやさんの新作コミック単行本が、ついに18年振りに刊行されます。内容は満州に生まれた千葉少年が、戦争~戦後という暗い時代に、不思議な人との巡り合わせに導かれてマンガ家を目指す物語。重く暗い時代を背景にしながらも、胸がわくわく、時に切ない紛れもないちばマンガに仕上がってます。
    https://www.shogakukan.co.jp/books/09189830

  • ちばてつや先生の自叙伝的コミック。ラジオで知って購入。

    ちば先生が満州からの引揚者だとは知らなかった。
    ほんわかタッチの絵だけど終戦から帰国までの過程は過酷。

  • 戦争終結から引き揚げの話はすごい

  • 老漫画家の近況と少年時代を振り返るエッセイ漫画。現在のちば氏によるジョーの絵もある。
    過酷な体験をしていても丸みがあって温かい絵を描けるのが凄い。

  • 号泣 引き上げの話とほのぼのしたおじいさんの近況の平和さのコントラストがすごい いい本だった

  • うわー、ちば先生の新作だーっ、てことで衝動買い。過去と現在の行ったり来たりの日記。肩の力を抜いてすっと読めるけど、「人間って・・・かんたんに死んでしまうんだ」などと時折ずしっとくる。ちば先生、また機会を見つけて一緒にお仕事やりましょう。

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著者プロフィール

ちばてつや(ちば・てつや)1939年東京生まれ。漫画家。

「2015年 『戦後70年 わたしの戦争体験』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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