プリンセスメゾン (5) (ビッグコミックス)

著者 :
  • 小学館
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本棚登録 : 417
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091898326

感想・レビュー・書評

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  • いま隣にいる人が、隣にいてくれてよかったなあとしみじみ思えてきて泣いた。沼ちゃんみたいな強さがほしいと思うけれど、ふたりでいるのも悪いことじゃない。要さん、うまくいくといいなあ。

  • 初版 帯

  • ''ご両親を早くに亡くして長く一人で
    暮らしてる人がいてね

    マンションのローンに追われながら
    毎日ひたすら働いてて、

    多分甘えられる人も特別好きな人もいないと
    思うんだけれど、

    どんなときも精一杯のやさしさで
    接してくれて…

    毎日ほんのささいなことを、
    キラキラした目で見てるの。

    恋してなくても毎日を愛おしむことはできるん
    だって、
    孤独が心をむしばむことなんてないんだって、

    彼女が教えてくれたんです。''

    作中要さんの言葉に涙が出る。
    要さんに希望を与えた沼ちゃん。そんな静かに前を向いて暮らしを大切に生きている沼ちゃんも、
    そしてそれを見守る要さんの孤独や不安、そして沼ちゃんを大切に思う気持ちも、なんと温かくて切ないんだろうか。

    またそれを見てから41話の沼ちゃんの言葉を見るとたまらなく切ない。
    他人から見たら幸せだったり、強く見える人でも葛藤や不安を抱えている。
    そう、何も欠けてない人や不安がない人なんていなくて、言葉にならない寂しさやりきれなさはふとした瞬間に顔を出すけど、確かにそれぞれの幸せもあって。

    この作品は今を生きる女性の不安や孤独や、それでも人に前を向こうとする強さ、脆さがすべて詰まっている気がしてならない。
    5巻もとても、良かった。

  • 絵のすき間から伝わる温かさて泣ける。生きていく中ではいろいろなことがあるけれと、優しくすることは忘れたくない、毎日をいとおしむ気持ちは無くしたくないと思えました。詩のような作品です。

  • 恋しなくても毎日は愛おしいんだって、孤独が心を蝕むことはないんだって、彼女が教えてくれたんです…
    誰しもに生活があって価値観があって人それぞれで、正解はないけどこれが正しいのよって世間の声は存在するから難しい。自分が間違ってる気がして。
    池辺先生の本はみんな寂しそうなんだけど丁寧に生きている感じが堪らぬ。静かに丁寧に1人で生きてるの、誰かと一緒でも基本1人で、それでいいよって温かいから好き!
    東京で1人暮らししたくなるーー

  • 毎回ちょっとしたエピソードに涙腺が緩む。沼ちゃんの顔にドキッとしたけど、伊達さんの驚く顔が非常に面白かった。
    要さんファイトです。

著者プロフィール

2009年漫画家デビュー。2014年、『どぶがわ』(秋田書店)で第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞。2018年、『ねぇ、ママ』(秋田書店)で第22回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。代表作に『繕い裁つ人』(講談社)、『プリンセスメゾン』(小学館)など。

「2022年 『よそんちの子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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