吉祥天女(きっしょうてんにょ) (1) (小学館文庫 よA 6)

著者 :
  • 小学館 (1995年2月17日発売)
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感想 : 74
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (343ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091910066

作品紹介・あらすじ

天女の末裔?謎の転入生をめぐる幻想ロマン

昔々、天女が地上に降り来たり、神官の息子と夫婦になった……。伝説的な由来をもつ叶家の娘・小夜子が街に帰ってきた。17歳。凄絶な美貌。地に囚われた自らの運命を呪う少女。そして転入先の高校には、叶家の財をねらう遠野家の暁と涼がいた。陰謀渦巻くこの街で、小夜子の領域を侵す者が次々に死んでゆく。青春の白日夢にも似た、吉田秋生の幻想綺譚。

感想・レビュー・書評

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  • 自分には6歳離れた姉がいて、中学高校の頃はよく姉のマンガを借りて読んだものだった。秋里和国、清水玲子、紫堂恭子、佐々木倫子、川原泉。どこかオトナの世界な感じがしたんですよね。なかでも吉田秋生のバナナフィッシュと吉祥天女は夢中になって読んだ記憶。 
    いわゆる少女マンガ雑誌にはめずらしかったのかもしれないけれども、おそらくその頃たくさん存在したであろう大友克洋インスパイアな絵柄がとても良くてとっつきやすかった。
    とにかく登場人物の頭のキレ具合が本当に魅力的だ。特に涼、暁、麻井 鷹志の3人。「ユリの花か…死者に贈る花だな」(ニヤリ)みたいな、ケレン味たっぷりのセリフも最高。
    サスペンスってたぶん心理描写がとても重要だと思うんだけれど、後半、暁が小夜子の術中にハマり、手玉に取られて言動がおかしくなっていく様は久しぶりに読み返してもかなりゾクゾクした。そしてそれに敏感に気づく涼のカンの良さ。
    「まるでオレに本気で嫉妬してるみたいじゃないか…!」
    いやーおもしろい!
    腹に一物ある策士たちの生き残りを賭けたクレバーでダークなかけひき。もうページをめくる手が止まらない。全4巻って尺が物足りないくらい。

    からの「ざまあねえな」で正気を取り戻してからの「明日な」で急展開。
    うーん暁。いいですよね。10代の顔じゃねえぞ。

  • 魔性の女、小夜子の登場によって、それまで保たれていたバランスが少しずつ崩れていく。
    ちょっと和風ホラーの要素あり。

    こう、女の業を全部詰め込んだような女って、確かに存在する。

    解説に2巻のネタバレあるので注意。

  • 名作は読んでおかねばなるまい、と購入。

    冒頭の時事ネタは古すぎてわからない部分もありましたが、本編に関係ないのでスルー。
    遠野の髪型とか目の鋭さが突然変わって(いや、絵柄が変わって)「誰だこれ?」ともなりましたが頑張ってスルー。

    小夜子様の、映像で言えば「止め絵」のようなシーンがとても印象的でした。思わず模写しちゃったよー。

    高校時代、誰もが過ごしたのと同じようでいて世界が違う、どこか冷たい氷のような背景が一種異界感を生んでいるような印象です。制服や髪がベタ一色というのも実に効果的ではないかと。

  • 吉田秋生作品が好きな人にはもちろんのこと、ミステリー要素もあるので、そうではない人にもお勧めです
    やっぱり、この人は人物の心理描写が細やかで好きだな。

  • 女はね、血なんてこわくないのよ
    だって毎月血を流すんですもの

    この台詞にがーんと来た。

    女に生まれただけでいやでも背負ってしまうものがこの世には確かにあるみたいだ。
    私は小夜子のように美しくないので背負うものは多分少なくて済んだのだけど。

    こわくてくらくてきれいでなんども読み返してしまう漫画だ。吉田秋生の漫画はすごいや。

  • だいぶ年数経ってから読んだバナナフィッシュに心揺さぶられ、同じ作者の作品なので借りた本。
    出てくる人物の殆どが高校生だけど、みんな精神年齢+30歳くらいなんじゃないかと思ったらそのくらい前の作品でした。涼の妹がどんな風に成長するのか気になります。

  • 1995

    由似子ゆいこ 17歳
    真理 友人 涼が好き

    遠野涼 
    遠野暁 涼の従兄弟

    久子

    叶小夜子
    雪政

  • <KISSHOH TENNYO>
      
    カバー写真/中田昭
    小面制作/岩井彩
    カバー・デザイン/末沢瑛一

  • 能楽「羽衣」 お社やしろ 種馬の品評会 事実は小説より奇なり 遠野涼 山林資産数億というネギつきだしな 同じ枝に咲いたとは思えない二つの花の養分を吸い取って毒々しいまでに艶やかに咲いた花 内実は火の車だろうが 処世術 鬼門 スノッブ=俗物 陰険 相性が悪い サンクチュアリ=聖域 ウーマンリブ礼賛派らいさんは 本来"こうあるべきだ"と思い込んでる相手から突然反撃されるとそんなに腹の立つもんかね? かんけい奸計(悪巧み)は女のものと相場が決まってるんだがな 女はね血なんか怖くないのよ…だって毎月血を流すんですもの さよなら耳なし芳一さん 健全だわ彼女を取り巻く環境は…和やかで雑多で善良で 麗人の域 そーゆー血生臭さが相応しい風情ではあったな… 大沢真の入院先がわかりましたよ …百合の花か…死者に送る花だな 初めから大人であることの残酷 呪術的な雰囲気まで湛えた転校生 同一化願望 未だ堅い苔のような同性の友人への眼差しはかくも優しい 心に抱える得体の知れない衝動を扱いかねて 小夜子はこの少年と少女の中に自分からはとうの昔に剥奪されてしまった瑞々しい魂を見ているのだ 吉田あきみ秋生のどの作品にも通奏低音のように鳴り響くテーマである ちょうりょう跳梁する 香山りか

  • まとめて下巻に書いた。

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著者プロフィール

同姓同名あり。

1. 吉田秋生 (よしだ あきみ)
1956年、東京都渋谷区生まれの女性漫画家。武蔵野美術大学卒業。1977年「ちょっと不思議な下宿人」でデビュー。1983年、「河よりも長くゆるやかに」及び「吉祥天女」で第29回小学館漫画賞を、2001年に「YASHA-夜叉-」で第47回小学館漫画賞をそれぞれ受賞。その他代表作に、「BANANA FISH」。
代表作のメディア化が多く、「吉祥天女」は2006年TVドラマ化、2007年に映画化された。「海街diary」は2015年に映画化されている。2018年には「BANANA FISH」がTVアニメ化された。

2.吉田 秋生(よしだ あきお)
1951年生まれのテレビドラマ演出家。学習院大学法学部卒業。

吉田秋生の作品

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