- 本 ・マンガ (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091910172
作品紹介・あらすじ
萩尾望都の異色短編傑作集。
双子の姉妹ユージーとユーシー。神のいたずらで結びついた2人の身体。知性は姉のユージーに、美貌は妹のユーシーに。13歳のある日、ユージーは生きるためにユーシーを切り離す手術を決意した……。異色短編「半神」、コンピューターが紡ぎだす恋の歌と夢「ラーギニー」、植物惑星オーベロンでも男女4人の一幕劇「真夏の夜の惑星」など香気あふれる傑作ストーリー全10編。
感想・レビュー・書評
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豪華絢爛な短編!
読むたびに新たな気づきをもたせてくれる!ある意味、哲学書みたいな1冊。
全ての話が面白く予想不可能の旅につれていってくれます!
ぜひ〜詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ファンタジーやSF、魅力的な読み物満載。起承転結はっきりしていて、どこに帰着するのか読み終えるまでドキドキハラハラ。
時間をおいてまた読み直したい。 -
題作「半神」のみについて。永井均の『マンガは哲学する』に書かれたあらすじだけで泣き、もしかしたら元を読まない方がいいんじゃないかとも思ったのですがどうしても読みたくなって読みました。
で、結局は構成・演出を中心に読み切ってしまったのですが本当に素晴らしい。読後、当時のノートに写し書きした覚えがあります。
素晴らしい!16ページの奇跡。-
はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。
『半神』、萩尾望都さんの傑作ですね!
作品ごとに、怖ろしいほど緻...はじめまして。フォローしていただいて、ありがとうございます!まろんです。
『半神』、萩尾望都さんの傑作ですね!
作品ごとに、怖ろしいほど緻密なのに詩情豊かな世界を築き上げてしまう萩尾さん。
長編ももちろん素敵ですが、この『半神』や『イグアナの娘』などの短編作品では
短いからこそ構成の素晴らしさが際立って、心が震えました。
手に取ったことのないような新鮮な本との出会いのチャンスを作ってくれそうな
オオニシリョウさんの本棚とレビュー、これからも楽しみにしていますので
どうぞよろしくお願いします(*^_^*)
2012/09/05
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半神だけ電子で読んだ。読後、言葉を発せなくて、パクパクしてしまう私が滑稽だった。少女漫画にしては、インパクトが強すぎる。絵が綺麗だった。
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2022年5月12日読了。萩尾望都による10篇のSF・ファンタジー短編集。冒頭の表題作が最も印象的、読み終わってわずか16ページとは信じられない、濃密で哀切な余韻を残すお話だ…。他の話も劣らずレベルが高い、残酷な話や美しい話、ちょっとイイ話など色々バラエティに富んでいて面白い、藤子不二雄や手塚治虫にも似たような話があったかもだが、何より絵が幻想的で美しいのが素晴らしい、漫画だから当たり前だが、絵って大事だよなあ…。
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読了:2011/4/9
「半神」と「偽王」がすごい話だ。
妹を切り離して、今まで妹に与えていた養分も、美貌も、周りからの愛も、妹から取り返した。
それは同時に、「妹に与え続けていたわたし」を失うことでもあった…。
偽王は難しいよ〜。
加害者の罪なのに、被害者がそれを負わされてしまうことって多々ある。児童虐待において親をかばい自らを責める子、性犯罪における被害者叩き、etc.…
そんなことを連想した。 -
シリアス寄りの短編集。
衝撃的な話が多いので一度に読むと疲れるかも。
偽王は軽くトラウマ。 -
あえて表題作「半神」の感想のみ。
どこでも書かれていることだが、16ページでここまで描ける、というお手本。
かつて鈴木光明に萩尾が「新人マンガ家に16ページとか32ページとか、投稿作に
ページ制限を設けるのはいかがなものかしら? 私たちのころはみんなページにとらわれず自由に描いていたでしょ?」と電話をしたとき、鈴木が「近頃の投稿者はページ制限を設けないと、何ページ描けばデビューに有利になるかとか、長いと不利かとかそんなことばかり聞いてくるから、あえて設けている」
と答えたのを聞いてうーむと考えた、というエピソードがあったのだが、
そりゃ天才とそうでないものは違うさ、と思わざるを得ない。
努力でどうにもならないものはある。この16ページを読めばまざまざと見せつけられる。 -
読み終えて「!?」という気分になる短編が多い。
けど、それは決して不愉快な感覚ではない。
思い出して読み返し、また「!?」な気分に浸ることができる。
読み終えた時「ああ、なるほど」と思える日はくるのだろうか?
著者プロフィール
萩尾望都の作品





