TOMOI (1) (小学館文庫 あA 4)

著者 :
  • 小学館
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感想 : 25
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091910448

感想・レビュー・書評

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  • 1982年から始まる友井の物語は、コミカルでいながら普遍的な深いテーマに触れている。はじめて読んだときは、さらりとすませてしまったが、徐々に照れ臭そうにちりばめられた言葉が染みてくる。「宇宙いっぱいの愛をあげましょう」と締めくったラストは、友井が心を許した人をひとつひとつ思い出させる。親の期待を裏切りながら、とっぴもない生きた方をしてきたようで、感情だけで受け取るなら普通の人の人生なのだ。「恋人が地獄で呼んでいる」と、パキスタンに入った友井が出会う少女に対する想いは、やっと世間に認められるものながら、友井にとって全てを超越したもので、じんわりくる。話しが進に連れてシリアスになる展開は巧で、素晴らしい本に出会えたと思った。

  • 名作。

    ゲイが主役の漫画です。
    コミカルかつ、ものすごくシリアス。
    空を見上げるラストシーンが悲しくも美しくて忘れられない。

    この頃の秋里和国弐の漫画にハズレなし!

  • 70年代くらいの、アメリカのゲイの映画を観ているようだ…

  • 友人から借りて。<br>
    よかった。こぉゆう世界観の漫画あんま読んだことない気がする。読み終わってなんだか涙が出た。かわいそぉって涙ではないしなぁ・・くさいけど愛することは失うことの始まりなのかみたいな。神がいいって言うまで生きるのって大変そうだ。

  • だから大事な物を増やすのは嫌なんだ・・・

    こんな終わりで許されるのは萩尾望都と秋里和国ぐらいだ。

  • 後半が切なくて泣けました。
    何度も読んでしまう作品です。

  • これぞと惚れた男に振られ、可愛い後輩をイジメて暇を心を慰める男、TOMOI。
     傷心のすえやっと心許せる愛おしい存在に出会っても、その存在を同性愛嫌悪犯罪の下に亡くしてしまう。
     周囲から向けられる好奇と嫌悪の目から逃れて、戦火の広がる国へ死を望んで彼は赴く。  が、しかし、そこで一人の少女と出会うことによって、彼女を守る為に「生きたい」と強く望むことになる。
     だが、TOMOIも少女も爆撃によって命を奪われてしまう―。
     TOMOIという、一人の男の生涯のあっけない終わり。最後のシーンで投げ出されたTOMOIの意識を失った「体」が人間の生の儚さを見せる。
     TOMOIの人生は何だったのか、なぜ人は生きなければならないのか、生まれてくるのか。
     投げ出されたTOMOIの体の上に、虚無が落ちてきて―しかし、彼の人生を読み返したとき、思い出したとき、そこにはなんとも愛おしい人物、人生が存在している。
     TOMOIの人生を通じて、人間が生きている・生きるということはこういう事なのではないか、そう思わせられる一冊。

  • ●眠れる森の美男
    ●TOMOI

  • 奥が深い作品。ただのゲイじゃない、トモイは立派な男性です。

  • 「神様、もう死んでもいいですか」の言葉の意味が重い。何度読んでも何度でも泣く漫画。

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