- Amazon.co.jp ・本 (313ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091911117
感想・レビュー・書評
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SFファンタジー。
王の私生児イリスは王位継承から逃れるため大神官となる。しかし神殿の科学技術により大陸移動による災害を予言し、人々を救うために動く。
美貌の持ち主で厭世的なのに妙に腹の据わったイリス、一族の国の奪還を目指す砂漠の王族カラ、祈りに似た踊りを披露する舞姫シリン、イリスの異母弟で王となるタジオン、その婚約者フェーべ、幻術的暗殺を舞う一族のゲイル。全3巻で考えてみればそれぞれそんなに登場時間は短いのに、どの人物も台詞も考え方もしっかりしているので、心に訴えてくる。
竜が人と共存し、幻視により未来を見通す世界を幻想的な絵で描き、ファンタジーの持つ情緒をたっぷり生かした作品。世界観や社会の成り立ちや人々の生活もしっかり創られ、国同士やそれをあぶれた者たちとの駆け引きも見事。
《以下ちょっとネタバレ》
世界終末系だと預言者や、救世主となる人物は不幸な最後を迎える作品が多いけれど、これは預言者が現世での幸せを一応手に入れるのでホット安心。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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おおー、これは懐かしい!SF少女マンガが三度のごはんより大好きな(いやほんと)私には忘れられない作品です。いいですよねえ。変色したコミックス...おおー、これは懐かしい!SF少女マンガが三度のごはんより大好きな(いやほんと)私には忘れられない作品です。いいですよねえ。変色したコミックスを大事に持ってます。またナデナデしておこうっと。2011/10/01
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たまもひ様
(*^_^*)(*^_^*)早速、ブクログでもコメントありがとうございます!!(涙・涙)なんか、寄る辺ない子どもの気分で寂しく...たまもひ様
(*^_^*)(*^_^*)早速、ブクログでもコメントありがとうございます!!(涙・涙)なんか、寄る辺ない子どもの気分で寂しく思っていたところです。
たまもひさんの大事な作品だったんですね。私は恥ずかしながら初読で、あの時代にこんな面白いものを描かれてたのかぁ~~、と愕然といたしました。今日もまた読んでいたんですよ。どうぞ、ナデナデしてあげてください。(*^_^*)2011/10/01
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「いったい、人間の居住地帯を厄災が選んで見舞うというのかね?」<br>
「選んだのは人間の方です。(中略)我々は暖かいという理由から火に掛けた鍋の底に集まったアリの群です」<br>
阪神大震災のとき、この作品のこのセリフを思い出して、思わず身震いしたのは私だけでしょうか。(佐藤史生さん、アナタって恐ろしい人…Σケ 勹|||)<br>
お話の作り方も、設定のユニークさも、スケールの大きさも、そしてセリフ回しも、全て素晴らしいので、絵が苦手……と思わず、じっくり読んで欲しい作品です。(絵も、構図とか、ロ白と黒のバランスとかメリハリきいてるし、古いモノクロ映画の雰囲気があって個人的にスキなんですが……) -
イリスは一体、幻視者かそうじゃないのか最後までわからなかった。自分でなまくらといいながらも要所要所で幻視能力を発揮するし。この話のポイントはそこじゃないのでどうでもいいことですが(^_^;)短編集「金星樹」に収録されている「星の丘より」で最後に地球に降り立ったミュータントたちの子孫の話。「星の丘より」を読んで無くても大丈夫ですが読んでおくとより楽しめるかと。
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壮大な設定にだまされてはいけない。これは人間ドラマだと思う。たった4冊でこれほどの物語を描ききるのはすごい。
王の不義の子として生まれ、王に溺愛されながらも神殿の「大神官」として「偽の幻視者」として生きることを選んだイリス。
優れた幻視者であり、やがて起こる「大災厄」を予知しながらもたった一匹の竜の子のために命を落としたイリスの師ライジア。
王の正妻の子としてイリスを憎むはずが、「自分」というものをいともあっさりと諦めたイリスにむしろ苛立を感じているタジオン。
未熟ながら強力な幻視力を持つ踊り子シリン。
その他個性豊かな人間たちが生き生きと描かれている。ほんとにヘタな脚本書くよりこれを元に長期でドラマ化とかしたら面白いのになぁと思う。 -
だいすき!何回読んでもほんとに面白いです
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あまり覚えてないんですが、終末物語っぽかったような。読み直してきます・・・。
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たまらない…。また古代と未来が繋がってしまった。ものを思うは脳髄に非ずこの街。