ポーの一族 (1) (小学館文庫 はA 11)

著者 :
  • 小学館 (1998年7月17日発売)
4.03
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本棚登録 : 3271
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784091912510

作品紹介・あらすじ

時を超えて生きるバンパネラ一族の大ロマン

青い霧に閉ざされたバラ咲く村にバンパネラの一族が住んでいる。血とバラのエッセンス、そして愛する人間をひそかに仲間に加えながら、彼らは永遠の時を生きるのだ。その一族にエドガーとメリーベルという兄妹がいた。19世紀のある日、2人はアランという名の少年に出会う…。 時を超えて語り継がれるバンパネラたちの美しき伝説。少女まんが史上に燦然と輝く歴史的超名作。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルだけは有名すぎて知っていた「ポーの一族」。
    急に気になり文庫版を購入。
    なるほど。名作とうたわれるのがよくわかる。
    時系列に物語が進まないのが、またいい。
    こことここがつながるのか~という感動。

  • 吸血鬼の一族として大人になれない少年エドガーと、途中から一族に加わったアラン。長い長い時を生きる孤独と、その運命を受け入れている強さに引き込まれる。

  • あまりに好きな作品なので、むやみに読み返さないようにしている(…うーん、我ながらヘンなファン心理だなあ)。でもまあ、四十年ぶりの新作を拝んだあとなのだからして許されるだろう(誰に?)と久しぶりに再読。あっという間に物語に連れ去られてしまう。

    今さら言うのもなんだけど、語り方の妙にしびれる。第一話でメリーベルは死んでしまう。エドガーは生きる意味の失われた世界で、永遠に生きる宿命を負う。こんな始まりをいったいどうやったら考えられるのだろう。物語は、中篇短篇とりまぜて、時間を行き来して提示されるが、エドガーの心はメリーベルの死の時点に縫い止められているようだ。

    この文庫版第一巻で世評の高いのは、何と言っても「グレンスミスの日記」で、いや実に抜群の完成度だと思う。複数の漫画家の方が「読んで打ちのめされた」と語っていたが、さもありなん。たった24ページのなかに、人の一生がありありと立ち現れ、この世に生きることの切なさが惻々と胸に迫ってくる。ポー全話のなかでベストかも(いやそんなこと決められないんだけどさ)。

    この次の「すきとおった銀の髪」も好きな作品。大きな流れにからんでくるわけではない小品だけど、そのさりげなさがいい。エドガーとメリーベルは、年をとることなく長い長い時間を生きるのだという実感が胸にしみ通ってくるようだ。こうしたごく短い作品があってこそのポーの世界だなあと、あらためて思った。

  • 大学生の時、哲学の先生が萩尾望都の愛読者であったらしく――学生にも読みやすい“哲学の入門書”的な位置づけで紹介された。
    その頃にも既に古い漫画ではあったが、萩尾望都の作品は、読むほどに味わい深く、ひたひたと心に染み渡ってゆく。
    耽美とファンタジーとミステリーとホラーの融合する――人間の時間から切り離されたバンパイアの悲しみと苦しみ、そのバンパイアへの憧憬と畏怖を描いた傑作。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「バンパイアへの憧憬と畏怖を描いた傑作。」
      怖がりでホラーは殆ど読まないのですが、此れを読んだ所為で、ヴァンパイア物だけは読むようになりま...
      「バンパイアへの憧憬と畏怖を描いた傑作。」
      怖がりでホラーは殆ど読まないのですが、此れを読んだ所為で、ヴァンパイア物だけは読むようになりました。
      2014/04/25
  • 自分自身の中ではベスト1。これを超える漫画は現れそうもない。

  • 萩尾さんの漫画は何を読んでも面白いが、特に好きなのが「ポーの一族」。テーマが深く、哲学的で、かつとても抒情的。
    宮部みゆきさんの解説(死のないところに本当の生はあるのか)もとても良く、印象的だった。

  • 誰にも知られてはいけない、あってはならない存在。
    それは、ただただ耽美な閉じられた世界で。
    他者に畏怖と憧憬を同時に感じさせる、危険で孤独な生き物であった。
    時の流れから取り残された彼らは、痛みを抱えてもなお生きていくしかない。
    「リデル森の中」の彼らを思う成長したリデルや「一週間」の女の子たちと遊ぶ無邪気なアランが切ない。
    人間と絶対的な壁があるバンパネラは、ずっと一緒にはいられない。
    その一時が儚く胸に残る。

  • 少女マンガの超王道。ここまで有名作品だと説明しづらい…。
    永遠を生きるヴァンパネラ一族の若いエドガー、妹のメリーベルへの慕情、死ぬものへの眼差し、共に長い時を生きる友人アラン。
    すべてのコマが美しく叙情的。

    ラストでの疑問。
    エドガーとアランが火に包まれて終わるけれど、私は何の疑問もなく二人とも死んだのだと思っていた。しかし友人は「アランは死んだだろうけど、エドガーは生きている!」と断言。そうだとするとエドガーは一人でまだ旅を続けてるのだろうか。それはそれで寂しいような、でも希望があるような。

  • よしながふみさんの対談本を読んでいたら、萩尾望都先生の話がたくさん出てくるので、ポーの一族を読み返してみたくなりました。

    この文庫本の表紙の絵が美しい

    少女漫画はあまり好きではないが
    萩尾望都は別だというのがすごくわかる

    歴史スペクタクルって感じ

  • 独特の世界観で確かに引き込まれるものはあるのですが…一話目から登場人物のほとんどが退場し…流石に長く生きてきたのにあまりの軽率さに思わず失笑です。逆によく今までよくあの軽率さで生きて来れたなと。エドガーがバンパネルラになったエピソードはさすがに可哀想。。
    発表当時に読めばおそらくどぷりと浸れたでしょうが、令和のこの時代に読むと粗が目立ち、そこまで心に残りませんでした。昭和の、まだまだ西洋への憧れが強い時代に読んだ人たちのなかでは永遠に不朽の名作なのでしょう…

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著者プロフィール

漫画家。1976年『ポーの一族』『11人いる!』で小学館漫画賞、2006年『バルバラ異界』で日本SF大賞、2012年に少女漫画家として初の紫綬褒章、2017年朝日賞など受賞歴多数。

「2022年 『百億の昼と千億の夜 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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