- Amazon.co.jp ・マンガ (300ページ)
- / ISBN・EAN: 9784091912527
作品紹介・あらすじ
時を超えて生きるバンパネラ一族の大ロマン
18世紀中頃、ポーの村。森に捨てられたエドガーとメリーベルは老ハンナ・ポーに拾われ、彼女の手で幸せに育てられていた。だが、バンパネラの秘密の儀式を見てしまったエドガーは…。名編「メリーベルと銀のばら」、その家系に繰り返し現れる2つの名前に隠された謎「エヴァンズの遺書」、バンパネラの追跡者を生みだした1934年の魔法の夜「ホームズの帽子」など4編を収録。
感想・レビュー・書評
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エドガーがパンパネラになった重大なお話があった2巻。
終盤がなんだかミステリっえぽくなってきて、良かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
文庫版第二巻は、「メリーベルと銀のばら」から始まる。これは、エドガーとメリーベルがポーの一族となるいきさつが描かれており、全体の中心作品と言えるだろう。シリーズ最長でもある。幼いエドガーがかわいいのよね。
わたしとしては全篇中もしかして一番印象的かも、と思うコマがこの二巻にある。それは「エヴァンズの遺書」で、記憶を失いエヴァンズ伯爵の屋敷にいたエドガーを連れ戻しに来たメリーベルが、エドガーの記憶が戻ったことを知る場面。メリーベルの顔のみのほんの小さなコマなのだが、その眼の光り方のすごいこと。まさに異形の者。ごく普通のキラキラお目々とほとんど変わらない描き方なのに、こうまで違う印象を与えられるとは。マンガ表現の力に感じ入る。 -
1巻に続けて2巻も一気読みしてしまった。3巻はもうちょっと大事に取っておこう。
エドガーとメリーベルの子供の頃の話がやっぱりいい。何故エドガーたちがバンパネラになったのかのエピソードに、後のエドガーの心理的にバンパネラになりきれない根源があるんだよね。何度読んでもいい話だ。 -
イギリスを旅していればいつかエドガーとアランに会えますか?と思っているのは私だけじゃないはず。イギリスには行ったことがありませんが、「異国」の雰囲気の描き方が見事で、マザー・グースの使いかたも絶妙。『メリーベルと銀のばら』の、メリーベルとエドガーの邂逅のシーンがとても切ない。二重の意味で血を分け合った兄妹だからこそ、『ポーの一族』での別れがより悲壮に感じられます。
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「少女まんが史上に燦然と輝く歴史的超名作」と銘打たれた『ポーの一族』第二巻では、エドガーとメリーベルの過去を始めとした、第一巻では謎の多く残る部分を少しづつ繙いく話が非常に完成度が高く、その美しさ、儚さ、悲劇性も相まって、ますます自分の中で『ポーの一族』という漫画が神格化されていくようでした(笑)。ほんとにどの話も圧巻だよねぇ・・・・・・・。セリフの詩的な言い回しもすごく好きで登場人物の掛け合いを見ているだけでもうっとりしちゃう。
ただ、時間軸が前後したりと複雑なところや、沢山の人物が出てくるので、ぼーっとしてると置いていかれそうにもなったり。けれど、そういう意味でも磨ぐに磨がれた魔麗の作品という意味では、すごく好きだし、定期的に読みたくなる・・・・・・・!
本巻で光るのはやっぱり最初の『メリーベルと銀のばら』で、萩尾望都先生の作家性とその美しすぎる画力に魅了されっぱなしの作品でした。 -
第一話「メリーベルと銀のばら」は、本巻の約半分のページ数を占める話で、エドガーがバンパネラとなる経緯が明らかにされています。その意味でも印象深い一編なのですが、バンパネラとおなじ時間を歩むことができないオズワルドという青年が中心的な役割をになっており、人間の視点からバンパネラと共存できないことの哀しみがえがかれていて、本作の世界を奥ゆきの深いものにしているように感じました。
もっとも、バンパネラと別れることになった彼が、マドンナという人間の女性と結婚し、家庭を築いていくことで、人間としての時の流れをとり返すという結末は、もうすこし伏線をしっかり張ってほしかったという気もしますが、いずれにしても密度の濃い内容だと感じました。 -
今日読んだ漫画2、で萩尾望都。これも普及の名作だと思うな。メリーベルと銀のバラなんか泣かせる。ながーい時間といろんな伏線がちゃんと回収されていく展開って、作者の描くプロットが最初にあるんだろうと思うとすごいなと思う。人間の創作力ってすごい。
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小説で言ったら連作短編集なのだろうけど、ひとつひとつの物語の完成度が半端ない。
本当にすごい物語。
上質のミステリでもある。 -
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2018.9.22-2018.9.23
著者プロフィール
萩尾望都の作品





